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インド、クソオヤジの心の旅(ガンジスを走れるか?)・・・1日目(その2)

2013年03月04日 | インド、オッサンの心の旅
とりあえず、ホテルに着いた。
だが、そのホテルも阿片窟であるかのような超怪しさ。
歌舞伎町の人の行かない裏通りにある怪しい連れ込みホテルの雰囲気。
(写真とるべきだった。)

とりあえず、翌朝の5時にホテルロビーで待ち合わせることを決め、俺は部屋に入ったのだった。
部屋のベッドはダブルベッド。
やはり感じからして連れ込みホテルじゃないかな、と思った。

さて、とにかく夕食を食べなきゃ、そう思いフロントにいき、この辺で最高に上手いお奨めの店はどこにあるか、ということを英語とジェスチャーを交えながら聞いた。
「最高に上手い店は3階にある。」
「???」
「心配するな。本当に上手い。」

どうも、店を紹介する気持ちはホンの欠片もないようだった。
腹が減ったこともあり、また真っ暗な外を当てもなく歩くのはチョッと心細い。

「まあ、いいか。案内してくれ!」

「よし、こっちに来い。」

ということで、どうみてもボーイには見えない、その辺のアンちゃん風の男に連れられて、ホテルのレストランに行ったのだった。

それが、これだった!
↓↓↓


客など誰もいないではないか。
とにかく何もない、そんな印象でTVだけが大きい。

ホテルの社員食堂じゃねえのか?
そんな疑問が湧くようなレストランだった。
そして、俺を案内したアンちゃんがレストランのボーイに早変わりするのだった。

とりあえず、メニューを持ってきたので見てみるとビールがない。
そう、インド人は宗教的なことから、あまり酒を飲まないのである。

ただ、ボーイが
「私が外で買ってきますよ。Rs150です。」
というので、先ほどのRs1000札を渡したのであった。
意外に、見かけと違って、やることはやるんだな、そう俺は思ったのだった、その時は・・・。

貸切状態のレストランでTVに映るサッカーを見ていると、ボーイが瓶ビールとつり銭を持ってきた。
日本なら、ありがとうと言って済ませるところだろうが、こちらはチップ制である。
Rs10~20ぐらいは払ってやるつもりでいた。

ところが、つり銭をみるとRs500札1枚足りないのである。
俺が何回か数えたら、ボーイが
「ごめんなさい!ポケットにまだお札が残ってました!」
とか言いながら、笑って胸のポケットからRs500札を出したのである。

やりやがったなっ!
と思いつつ、これもインドなのかと思いながら俺も笑ったのだった。
ただし、チップは渡さなかった。
純粋培養で育ち、あまり人を疑わない日本人なら、マンマとやられていたと思う。
これ以後、必ずつり銭は数えるようになったのである。

食事はチキンカレーとライスを頼んだ。
最初から作っているのでできるまでは時間がかかったが、急いでいるわけでもなく、ビールに付いてきた御煎餅みたいなものをポリポリ齧りながら待っていた。

味はまあまあだったが、とても上手いとは言えなかった。
それとライスの量がメチャ多い。
食いきれるものではなく、残してしまったのである。


「フィニッシュ!それじゃ、チェックしてくれ!」とボーイに頼んだ。

俺は、先ほどのメニューから事前にいくらになるか、計算していた。

ところが、合計が違うのだ。
Rs70ほど差があるのである。

チキンカレーの値段がメニューと違うのである。


「おかしいじゃないか?
メニューみてみろ!
ちゃんとRs180って書いてあるぞ!」

「あなたが食べたのはタンドリーチキンですから、Rs250です。」

その言葉に俺はぶち切れた。
多分、1階のフロントまで聞こえたろう。

「ばかいってんじゃねぇ。(ここだけは日本語で言った。)
タンドリーチキンぐらい、日本にだってあるんだ。
俺が食ったのはチキンカレー。
これのどこがタンドリーチキンなんだ!」

と多少食べ残したチキンカレーを指差した。
(実際の会話はこんなに格好いい英会話ではなく、ただの単語の羅列とジェスチャーである)

「おお、ごめんなさい。計算が間違ってました。」
と何事もなかったかような、また意味不明な顔をして笑うのだった。
というか、なにをコイツは怒るんだ?みたいな顔をしているのである。

なんなんだぁ、この国民性は・・・?

だから、チップなんて1ルピーも払わなかったのである。

そんなことがあったが、実はあまり腹が立ったわけではなかった。
むしろ、こちらに来て溜まっていたストレスを解消した感があった。
スカッとしていたのだ。

この後も痛感するのだが、インドの一人旅は思ったことをチャンと表現いないと生きていけない。
英語力の問題ではなく、サバイバル力みたいなものかもしれない。
笑ってごまかしてなんかいられないのだった。
俺は、とんでもないところに来たものだ、そう思った。


なかなかお湯の出ないシャワーを浴びた。
(お湯は流しだしてから15分ぐらいするとお湯になります、とガイドから聞いていた。
聞いてなければお湯は出ないものと諦めていたに違いない。)

明日の朝は早い。
ミネラルウォーターを飲み、TVで日本のドラえもんを見て、明日に備え早く寝たのである。
(むこうじゃ、「ドライーモン」だった。)

ダブルベッドの真ん中で大の字になって寝たが、野犬の声やクルマの警笛が夜遅くまで聞こえていた。

オィ!インド!、もう暗いから早く寝ろよ!

(つづく)



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