(写真は他人のをお借りしました)
<俺は一体何なんだ???>
ボートはとりあえず、火葬場のマカニカルガートに向かった。
2時間の貸切なので、オヤジはユックリ、ユックリ漕いで行く。
途中の仲間のボートマンに声をかけたり、俺としゃべったり、他のボートのインド人観光客に声をかけたり、うれしそうだった。
オジサンは、これやってみるか、と四角い凧を差し出した。
この辺では凧あげをするインド人が沢山いる。
それも、相当遠くまで飛ばしているから、多分軽くて、上がりやすい凧なのだろう。
喧嘩凧をして遊ぶということだった。
俺も子供のころ、自作の凧を作り、荒川に凧揚げによく行ったものである。
懐かしい昭和の頃の凧揚げ
懐かしいといえば、ガートでビー玉遊びをしている子供たちがいた。
遊び方は見ていたけどわからなかった。
ネットで調べたら、今、ビー玉で栓をした飲み物を作っているのは、日本とインドだけらしく、したがって瓶の中に入ったビー玉で遊ぶのはインド人と日本人だけということになるのである。
あの瓶、かっこよくて、すごく魅力的だと俺は思う。
都電の三ノ輪橋にあった三ノ輪ラムネも最近つぶれてしまった。
あのガラスのラムネ瓶こそ、日本の宝、復活して欲しい。
尚、ラムネは今から150年前、イギリスで考案され、幕末、ペリーが来航したときに、船上で日本の役人に振舞われたと言われているらしい。
なお、「ラムネの飲み方」という歌を美少女軍団SKE48 Team KIIが歌っているらしい。
それが、コレ↓
ラムネの飲み方
話を戻そう
マカニカルガートから、一気に対岸へ向かった。
対岸には何もない。
三途の川の彼岸を連想させる景色である。
この辺は静かだから、釣り船が何艘かあった。
投網漁と四つ手網を使って小魚を獲っているようだ。
そこから、ゆっくりと上流に向かった。
そのころから、夕日がきれいに輝きだした。
朝日も素晴らしいが、夕日も素晴らしい。
ふと、水面を見ると大きな越前クラゲのような沈んでいるのが見えた。
ガンジスにはクラゲもいるのか、とよく見たら、それは死んだ牛のお尻であったのである。
ちょっとビビった。
だが、川岸にはもっと強烈なものが存在していた。
野犬が3匹、水辺の何かに群がっていた。
それは、人間の死体だった。
頭と手足がなく、胴体だけで、内臓は喰われていた。
これは、他の人の写真をお借りしました。
犬が無心に肉を引きちぎっていた。
わが人生において、これだけ強烈な野生の姿をみたのは初めてである。
火葬場で人間が焼けていくのを見るよりもショックだった。
だが、とうぜんだけれどもオヤジはなんとも感じていないようだった。
今でも、夢にでることがある。
そんな犬たちから離れること20mぐらいのところにオヤジは船を停めた。
ちょっと、待っててくれ、と言いながらペットボトルをもって岸の奥へ歩き出した。
何をしてるかと思ったら、30mぐらいのところでウンチをしに行ったのだった。
そして、しゃがみながら、俺に手を振るのだった。
なんたる、凄さ、インド恐るべし!
後ろには賑やかなバラナシと真っ赤に燃える夕日、前方左は屍を食らう犬たち、前方右はウンチをしながら手を振るオヤジ、
そのカオスな組み合わせのトライアングル・インド空間に挟まれた俺・・・
俺は一体何なんだ???
(つづく)
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NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
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<俺は一体何なんだ???>
ボートはとりあえず、火葬場のマカニカルガートに向かった。
2時間の貸切なので、オヤジはユックリ、ユックリ漕いで行く。
途中の仲間のボートマンに声をかけたり、俺としゃべったり、他のボートのインド人観光客に声をかけたり、うれしそうだった。
オジサンは、これやってみるか、と四角い凧を差し出した。
この辺では凧あげをするインド人が沢山いる。
それも、相当遠くまで飛ばしているから、多分軽くて、上がりやすい凧なのだろう。
喧嘩凧をして遊ぶということだった。
俺も子供のころ、自作の凧を作り、荒川に凧揚げによく行ったものである。
懐かしい昭和の頃の凧揚げ
懐かしいといえば、ガートでビー玉遊びをしている子供たちがいた。
遊び方は見ていたけどわからなかった。
ネットで調べたら、今、ビー玉で栓をした飲み物を作っているのは、日本とインドだけらしく、したがって瓶の中に入ったビー玉で遊ぶのはインド人と日本人だけということになるのである。
あの瓶、かっこよくて、すごく魅力的だと俺は思う。
都電の三ノ輪橋にあった三ノ輪ラムネも最近つぶれてしまった。
あのガラスのラムネ瓶こそ、日本の宝、復活して欲しい。
尚、ラムネは今から150年前、イギリスで考案され、幕末、ペリーが来航したときに、船上で日本の役人に振舞われたと言われているらしい。
なお、「ラムネの飲み方」という歌を美少女軍団SKE48 Team KIIが歌っているらしい。
それが、コレ↓
ラムネの飲み方
話を戻そう
マカニカルガートから、一気に対岸へ向かった。
対岸には何もない。
三途の川の彼岸を連想させる景色である。
この辺は静かだから、釣り船が何艘かあった。
投網漁と四つ手網を使って小魚を獲っているようだ。
そこから、ゆっくりと上流に向かった。
そのころから、夕日がきれいに輝きだした。
朝日も素晴らしいが、夕日も素晴らしい。
ふと、水面を見ると大きな越前クラゲのような沈んでいるのが見えた。
ガンジスにはクラゲもいるのか、とよく見たら、それは死んだ牛のお尻であったのである。
ちょっとビビった。
だが、川岸にはもっと強烈なものが存在していた。
野犬が3匹、水辺の何かに群がっていた。
それは、人間の死体だった。
頭と手足がなく、胴体だけで、内臓は喰われていた。
これは、他の人の写真をお借りしました。
犬が無心に肉を引きちぎっていた。
わが人生において、これだけ強烈な野生の姿をみたのは初めてである。
火葬場で人間が焼けていくのを見るよりもショックだった。
だが、とうぜんだけれどもオヤジはなんとも感じていないようだった。
今でも、夢にでることがある。
そんな犬たちから離れること20mぐらいのところにオヤジは船を停めた。
ちょっと、待っててくれ、と言いながらペットボトルをもって岸の奥へ歩き出した。
何をしてるかと思ったら、30mぐらいのところでウンチをしに行ったのだった。
そして、しゃがみながら、俺に手を振るのだった。
なんたる、凄さ、インド恐るべし!
後ろには賑やかなバラナシと真っ赤に燃える夕日、前方左は屍を食らう犬たち、前方右はウンチをしながら手を振るオヤジ、
そのカオスな組み合わせのトライアングル・インド空間に挟まれた俺・・・
俺は一体何なんだ???
(つづく)
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