写真は大会会場である中村市というド田舎の、ある小さな食堂に貼られていた求人広告。
だが、こんな田舎が世界に向かって目をむけていた。
さすが、坂本龍馬の故郷である。
ホテルで食事をすませ、NHKの朝ドラをみてから、徒歩でJR高知駅にむかった。
今日は大会の前日である。
土佐くろしお鉄道で会場のある高知県の西部にある中村へ行くのだ。
駅に向かうにつれ、賑やかだった街並みが徐々になくなり、田舎の街っぽくなっていく。
ホテル前のシュロの街並み(昨夜、撮ったものです)
駅は立派だが、周りには飲食店は極端に少なく、なんとなく寂しい。
高知駅にはアンパンマン電車が留まっていた。
高知では龍馬の次の象徴はアンパンマンである。
街の中は、龍馬とアンパンマンで一杯だ。
さらにその次にはジョン万次郎で盛り上げるらしく、ジョン万次郎電車も留まっていた。
ジョン万次郎電車
昨日、高知の商店街にあった老舗喫茶店で飲んだ龍馬コーヒー(女房)と、胃腸に良いと説明書きがあったので藁にもすがりたい俺が飲んだアロエジュース
特急電車、約1時間半ほどで中村駅に着いた。
まずはWCに向かったのだった。
電車の中からの景色、まったくのド田舎である。(反対側の景色は海である。)
駅からは今大会用の専用バスが1日中(今日を含めて3日間)、無料で中村市内を循環してくれるので、それを利用して明日の大会の受付会場に向かうことにした。
バスに乗り、出発を待っていると3人組の早くもランニング姿の女性が3人乗ってきた。
いやぁ、走る気満々なんだなぁ。
俺のテンションは今一なんだが・・・。
彼女たちの言葉は中国語だった。
さすが四万十川ウルトラマラソン、国際的なんだなぁ、と俺は感じた。
すると、車掌が後から追いかけてきて
「すみません。本当にウルトラマラソン参加の方ですよね???」
と尋ねるのだった。
彼女たちの顔の周りでクエスチョンマーク?が点滅していた。
彼女たちは日本語はわからないようで、「Can you speak English?」と大声で車掌に言い返した。
だが、車掌が英語がわからないので、苦虫を潰したような表情だ。
英語でベラベラ一方的に喋っている。
車掌は
「どなたか、英語のわかる方いませんか?」
と他の乗客にいうのであった。
俺の拙い英語力からすると、
「足摺岬へ行きたいので、駅で聞いたら、このバスに乗れと言われた。
どうして、のってはいけないのか?」
と言ってるようだった。
なんとなく、怒りのようなオーラも彼女たちの周りにみられた。
おそらく駅員も彼女たちが何を言ってるのかわからないので、姿格好から判断して、たぶんウルトラランナーなのだろうと思い、とりあえず
「あのバスに乗りなさい!」
といったのだろう。
高知の田舎では英語を喋る人は少ない。
このままでは国際問題として
「中村駅バス乗車拒否差別的問題」
になりかねない。
他に誰もいなければ、俺の「身振り手振り+マンガ」の変則片言無理やり英語の出番なのだが、俺よりずっとマシな英語力の女房がいたので、うまく説明してもらった。
「このバスはウルトラランナー専用のバスです。ランナーでないと乗れません。あなた達は、別のバスに乗る必要がありますよ。その為には、このバス停で、足摺岬行と表示されたバスがくるのをしばらく待って乗りなさい。」、と・・・。
彼女たちは、ようやく事の次第が判ったようで、ニコニコしてバスを降りて行った。
女房は、政府に頼ることなく民間レベルで、無事、国際問題を解決したのだった。
まさしく、天下の坂本女房である。
最近は走らないけれどアスリート気分になれるオシャレなランナー姿の女性が結構いる。
彼女たちも、見た目は完璧なランナー姿だった。
受付会場でWCに行き、受付を済ませ、再び市内循環バスにて旅館に行った。
まだ、チェックインには相当早かったが、入ることができ、荷物をおいて中村の市内散策、および昼食をとりに出かけたのだった。
市内を歩くことで、体調を整えたいのだ。
そして中村は四万十川の河口にあり「土佐の小京都」と呼ばれているのである。
だから、碁盤の目のように道路ができていた。
定食屋にて昼食をすませ、幸徳秋水の墓とせせらぎ水路というのが近くにあるらしいので散歩にでかけた。
墓はせせらぎ水路を渡り、検察庁の広い敷地の南側にある。
歴史に詳しくない俺でも
梨の秋水と、幸徳秋水の違いぐらい
は知っている。
なぜならば、高校の倫社の時間で、無理やり俺に割り当てられた発表テーマが東洋のルソーといわれた自由民権運動の「中江兆民」であり、幸徳秋水は兆民の弟子だったからである。
そういえば、自由民権思想の先駆者の龍馬はもちろん、兆民も秋水も、そして板垣退助も高知の出身だ。
高知県のシンボル的な言葉に「自由は土佐の山間より・・・高知県詞」というのがあるらしい。
さて、せせらぎ水路なのだが、墓の手前で横切るはずなのだが、それらしきものがない。
ただし、さきほど蓋をしたドブのようなもの?を渡ったのだった。
もしかして、それではないか、と蓋されていない場所を確認してみたら、やはりそうだった。
四万十川の清流が流れているらしく、青い水苔が生えていて、実に透明で飲めそうなぐらい綺麗である。
触ると沢の水のように冷たい。
この水路が中村の街の西側を流れていた。
我々は、その水路に沿ってぶらぶら散歩することにした。
途中で変な立て札発見!
なんじゃあ、こりゃあ???
猿蟹合戦のカニからして、沢蟹にでもやるのだろうか?
そうだとしたら、米粒なら理解できるが、おむすびを丸ごと投げ入れる人がいるなんて、流石に高知人は大胆である。
・・・そう思っていた。
だが、後で調べると、この水路にはアユが放流されていて、そのアユに餌をやってしまう人への警告札であった。
綺麗なんだねぇ。
しかし、オカズが家の前のドブで泳いでるなんてビックラポンだ。
まあ、このあとアチコチ、中村大神宮、一條公の墓、玉姫の墓、一條神社、スーパー・・・
と、ぶらぶら散歩してから宿に帰ったのである。
(もちろん、神社ではいつもの5円玉ではなく、100円のお賽銭を納め、明日までに胃腸が完全回復することを強く祈ったのだ。もう、神頼みである。)
宿に戻り、明日の準備をし、宿の夕食をとることにした。
食事は超豪華だった。
(写真は撮り忘れました。)
特に大好物の大きなアユの焼きたて熱々塩焼きがドーンと鎮座していた。
カツオのたたき、肉料理、練り物など山海の珍味が盛り沢山あった。
明日の100kmという長丁場を考え、宿は最高のもてなしをしてくれたのだ。
これを完食すれば、十分なスタミナがチャージできる。
だが、これだけの夕食がでていながら、まったく食欲がなかった
下○回復度70%にはなっていたが、ウルトラで肝心要の食欲がなかった。
まんべんなく箸をつけたが、かなり残してしまい、スタミナになっていないのがわかった。
前回、完走した伊南川100kmの時の前夜食は、猛烈に食べた記憶がある。
それでも物足りなくて、寝床で日本酒を飲んでいたぐらいだ。
これでは明日走ることができない。
いかん!
そこで、俺は戦略を考えた。
神仏の力だけでは心もとない。
こうなれば、最終手段である。
銭の力を借りるしかないのだ!
前日、高知の薬屋で買った整腸剤、そして、今日購入したのだが、普段ならまず絶対買わない漢方薬入りの相当に高い精力剤、さらに中村のローソンで一番高かったエネルギーチャージ用のゼリー、おなじく一番高かった高カロリーの贅沢プリンを続けざまに摂取した。
(参考:高知ではコンビニといえばサークルK、次にローソンが目立った。ファミマ、セブンはまったく見なかった。)
ビオフェルミン大明神・・・お菓子のボーロように大量摂取してみた
大枚もの金子をはたいて、
「金の力」大作戦
を実行したのだった。
越後屋、おぬしも、悪よのう、
ふっ、ふっ、ふっ・・・?
そして、訳わからず、酒も飲まず、風呂も入らず、即、ご就寝なのであった。
まだ宵の口の19時である。
おやすみなさい
(つづく)
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だが、こんな田舎が世界に向かって目をむけていた。
さすが、坂本龍馬の故郷である。
ホテルで食事をすませ、NHKの朝ドラをみてから、徒歩でJR高知駅にむかった。
今日は大会の前日である。
土佐くろしお鉄道で会場のある高知県の西部にある中村へ行くのだ。
駅に向かうにつれ、賑やかだった街並みが徐々になくなり、田舎の街っぽくなっていく。
ホテル前のシュロの街並み(昨夜、撮ったものです)
駅は立派だが、周りには飲食店は極端に少なく、なんとなく寂しい。
高知駅にはアンパンマン電車が留まっていた。
高知では龍馬の次の象徴はアンパンマンである。
街の中は、龍馬とアンパンマンで一杯だ。
さらにその次にはジョン万次郎で盛り上げるらしく、ジョン万次郎電車も留まっていた。
ジョン万次郎電車
昨日、高知の商店街にあった老舗喫茶店で飲んだ龍馬コーヒー(女房)と、胃腸に良いと説明書きがあったので藁にもすがりたい俺が飲んだアロエジュース
特急電車、約1時間半ほどで中村駅に着いた。
まずはWCに向かったのだった。
電車の中からの景色、まったくのド田舎である。(反対側の景色は海である。)
駅からは今大会用の専用バスが1日中(今日を含めて3日間)、無料で中村市内を循環してくれるので、それを利用して明日の大会の受付会場に向かうことにした。
バスに乗り、出発を待っていると3人組の早くもランニング姿の女性が3人乗ってきた。
いやぁ、走る気満々なんだなぁ。
俺のテンションは今一なんだが・・・。
彼女たちの言葉は中国語だった。
さすが四万十川ウルトラマラソン、国際的なんだなぁ、と俺は感じた。
すると、車掌が後から追いかけてきて
「すみません。本当にウルトラマラソン参加の方ですよね???」
と尋ねるのだった。
彼女たちの顔の周りでクエスチョンマーク?が点滅していた。
彼女たちは日本語はわからないようで、「Can you speak English?」と大声で車掌に言い返した。
だが、車掌が英語がわからないので、苦虫を潰したような表情だ。
英語でベラベラ一方的に喋っている。
車掌は
「どなたか、英語のわかる方いませんか?」
と他の乗客にいうのであった。
俺の拙い英語力からすると、
「足摺岬へ行きたいので、駅で聞いたら、このバスに乗れと言われた。
どうして、のってはいけないのか?」
と言ってるようだった。
なんとなく、怒りのようなオーラも彼女たちの周りにみられた。
おそらく駅員も彼女たちが何を言ってるのかわからないので、姿格好から判断して、たぶんウルトラランナーなのだろうと思い、とりあえず
「あのバスに乗りなさい!」
といったのだろう。
高知の田舎では英語を喋る人は少ない。
このままでは国際問題として
「中村駅バス乗車拒否差別的問題」
になりかねない。
他に誰もいなければ、俺の「身振り手振り+マンガ」の変則片言無理やり英語の出番なのだが、俺よりずっとマシな英語力の女房がいたので、うまく説明してもらった。
「このバスはウルトラランナー専用のバスです。ランナーでないと乗れません。あなた達は、別のバスに乗る必要がありますよ。その為には、このバス停で、足摺岬行と表示されたバスがくるのをしばらく待って乗りなさい。」、と・・・。
彼女たちは、ようやく事の次第が判ったようで、ニコニコしてバスを降りて行った。
女房は、政府に頼ることなく民間レベルで、無事、国際問題を解決したのだった。
まさしく、天下の坂本女房である。
最近は走らないけれどアスリート気分になれるオシャレなランナー姿の女性が結構いる。
彼女たちも、見た目は完璧なランナー姿だった。
受付会場でWCに行き、受付を済ませ、再び市内循環バスにて旅館に行った。
まだ、チェックインには相当早かったが、入ることができ、荷物をおいて中村の市内散策、および昼食をとりに出かけたのだった。
市内を歩くことで、体調を整えたいのだ。
そして中村は四万十川の河口にあり「土佐の小京都」と呼ばれているのである。
だから、碁盤の目のように道路ができていた。
定食屋にて昼食をすませ、幸徳秋水の墓とせせらぎ水路というのが近くにあるらしいので散歩にでかけた。
墓はせせらぎ水路を渡り、検察庁の広い敷地の南側にある。
歴史に詳しくない俺でも
梨の秋水と、幸徳秋水の違いぐらい
は知っている。
なぜならば、高校の倫社の時間で、無理やり俺に割り当てられた発表テーマが東洋のルソーといわれた自由民権運動の「中江兆民」であり、幸徳秋水は兆民の弟子だったからである。
そういえば、自由民権思想の先駆者の龍馬はもちろん、兆民も秋水も、そして板垣退助も高知の出身だ。
高知県のシンボル的な言葉に「自由は土佐の山間より・・・高知県詞」というのがあるらしい。
さて、せせらぎ水路なのだが、墓の手前で横切るはずなのだが、それらしきものがない。
ただし、さきほど蓋をしたドブのようなもの?を渡ったのだった。
もしかして、それではないか、と蓋されていない場所を確認してみたら、やはりそうだった。
四万十川の清流が流れているらしく、青い水苔が生えていて、実に透明で飲めそうなぐらい綺麗である。
触ると沢の水のように冷たい。
この水路が中村の街の西側を流れていた。
我々は、その水路に沿ってぶらぶら散歩することにした。
途中で変な立て札発見!
なんじゃあ、こりゃあ???
猿蟹合戦のカニからして、沢蟹にでもやるのだろうか?
そうだとしたら、米粒なら理解できるが、おむすびを丸ごと投げ入れる人がいるなんて、流石に高知人は大胆である。
・・・そう思っていた。
だが、後で調べると、この水路にはアユが放流されていて、そのアユに餌をやってしまう人への警告札であった。
綺麗なんだねぇ。
しかし、オカズが家の前のドブで泳いでるなんてビックラポンだ。
まあ、このあとアチコチ、中村大神宮、一條公の墓、玉姫の墓、一條神社、スーパー・・・
と、ぶらぶら散歩してから宿に帰ったのである。
(もちろん、神社ではいつもの5円玉ではなく、100円のお賽銭を納め、明日までに胃腸が完全回復することを強く祈ったのだ。もう、神頼みである。)
宿に戻り、明日の準備をし、宿の夕食をとることにした。
食事は超豪華だった。
(写真は撮り忘れました。)
特に大好物の大きなアユの焼きたて熱々塩焼きがドーンと鎮座していた。
カツオのたたき、肉料理、練り物など山海の珍味が盛り沢山あった。
明日の100kmという長丁場を考え、宿は最高のもてなしをしてくれたのだ。
これを完食すれば、十分なスタミナがチャージできる。
だが、これだけの夕食がでていながら、まったく食欲がなかった
下○回復度70%にはなっていたが、ウルトラで肝心要の食欲がなかった。
まんべんなく箸をつけたが、かなり残してしまい、スタミナになっていないのがわかった。
前回、完走した伊南川100kmの時の前夜食は、猛烈に食べた記憶がある。
それでも物足りなくて、寝床で日本酒を飲んでいたぐらいだ。
これでは明日走ることができない。
いかん!
そこで、俺は戦略を考えた。
神仏の力だけでは心もとない。
こうなれば、最終手段である。
銭の力を借りるしかないのだ!
前日、高知の薬屋で買った整腸剤、そして、今日購入したのだが、普段ならまず絶対買わない漢方薬入りの相当に高い精力剤、さらに中村のローソンで一番高かったエネルギーチャージ用のゼリー、おなじく一番高かった高カロリーの贅沢プリンを続けざまに摂取した。
(参考:高知ではコンビニといえばサークルK、次にローソンが目立った。ファミマ、セブンはまったく見なかった。)
ビオフェルミン大明神・・・お菓子のボーロように大量摂取してみた
大枚もの金子をはたいて、
「金の力」大作戦
を実行したのだった。
越後屋、おぬしも、悪よのう、
ふっ、ふっ、ふっ・・・?
そして、訳わからず、酒も飲まず、風呂も入らず、即、ご就寝なのであった。
まだ宵の口の19時である。
おやすみなさい
(つづく)
当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
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悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
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