1.七入~沼山峠(32km地点ぐらい)
七入では当会のランニングコーチ小野先生、佳子先生が応援で待っていてくれました。
とても嬉しく、元気が出ました。
打ち上げロケットで例えるなら第一段ロケットを切り離し、第二段ロケットが点火し加速したような感じです。
先生たちは62km地点で私設エイドのため、わざわざ福島のこの大会へきたのです。
さて、ここより、峠までの間は国立公園内なので走ることは禁止されています。
早歩きでいくことを義務付けられています。
(実際は、走る気などは絶対しない500mほどの登りです。)
この登りは少々なめて考えていました。
登山の経験があるので、急な山道は得意だと自負していたのです。
だが、実際は途中でへばってしまったわけです。
登山では大抵の人はそうだと思うのですが、食料、テントなどの重い荷を背負うのですが、その重力を生かし、体を少し前に傾け、倒れ込みそうになったら足を一歩出す感じで、がに股でゆっくり踏みしめるように登っていきます。
また登山靴の重みも生かして振り子のように足を動かすのです。
それも小股で。
(もちろん、そうではない方もいるかと思います。)
だが、今回は荷がほとんどありませんし、シューズも軽量でした。
ですから、重力がうまく生かせない感覚でフワフワしてますから、もう、足腰の筋肉を駆使してガンガン大股で登っていってしまったのです。
最初こそ、コレは楽勝!と思っていましたが、峠に近づくにつれ、足の筋肉が硬直していくのが解りました。
結局、無理すると筋肉がつってしまいそうで、何度か休憩を入れながら登らねばなりませんでした。
それでも、峠直下の木の階段では、小さな石につまづいて転んでしまったのです。
沼山峠(写真は尾瀬馬鹿日記より借りました。)
峠についても、もう景色をみるなどの余裕なしでした。
ヒィ、ヒィ、息をきらしながら、ひたすらエイドでスポーツドリンクがぶ飲み。
あとは、ストレッチしながら、お握りを頬張るのみ。
下手に座ると立ち上がれなくなるので座って休むことはしませんでした。
そして、完走できるかどうかギリギリの人間は、エイドは素早く済ませなければなりません。
ここからは、七入へ元の山道でなくシャトルバス道を使って迂回して戻ります。
さらには桧枝岐の先の55km地点ぐらいまで、しばらく800mほどのロードの下りの連続になるのです。
2.沼山峠~七入(50km地点)
下りは景色の良い所が連続しますが、余裕はありません。
下りは足へのダメージが大きいので、できるだけ小股で回転率を上げて走りました。…(完走できるかどうかの俺の必死な工夫、その1)
ショックの回数は多いですが、一歩間の高低差が少ないので大きなショックが少ないからです。
コレは金属疲労と同じ理屈で、小さなショックなら、いくら回数が多くても筋肉細胞の破壊は少なく、逆に大きなショックは回数が少なくても細胞破壊は大きくなる、そう考えました。
だから、見た目にはチョコマカ、チョコマカとペンギンのように走っていたはず。
これは、なかなか難しいのですが、私を追い抜いて行った女性の走り方がそうでした。
だから、その人をまねてチョコマカ走りでいきました。
これが正解なのかどうかはわかりません。
中間点の50km地点には、ゆっくり休むことのできる給食ポイントがあります。
ここではお握りのみならず、ハムの塊とか、豚汁のようなものもありました。
でも、食事はアッサリ簡単にすませ、ここでは予めデポしておいた着替え、靴下、シューズがあり、私の場合は交換することに決めていました。
その方が気分が一新します。
(食事は、それまでのエイドで十分に取るようにしていました。)
シューズは、大会前に工夫して、「すぐ脱げて、且つ、素早くしっかり足に固定できる」方法を考えていました。…(完走できるかどうかの俺の必死な工夫、その2)
靴の履き替えで余計な時間をかけたくなかったからという苦渋の工夫です。
シューズの紐を2段階に締める方法です。
靴ひもの締める部分について、つま先の方から半分は伸縮性のある「結ばない靴ひも」キャタピランを使用し、残り半分は従来の靴ひもを使う。
キャタピランは若潮マラソンの参加賞でもらったものを加工しました。
1本のキャタピランを半分に切り、切り口は電気配線用の熱収縮チューブを使って細く締め、液体の瞬間接着剤をしみこませて固くし、シューズの穴に簡単に通るよう末端処理を施しました。
従来の靴ひもの方はそのままの長さで使用し、万が一、走っていて不具合があったら普通の方法に締めなおせるようにしました。
紐の結び方はRUNNETの靴ひもの通し方に載っていたアンダーラップで1番上の補助穴を使った結び方にしました。
練習の間、いろいろ試してみたのですが、素早く脱着可能で、しかも下りの坂道でも緩むことはありません。
実際に後半使用したシューズ
これは、自分でも良かったと思います。
靴下を履き替え、足首サポーターも替え、シューズを履き替えるまで殆ど時間は要しなかったと思います。
足首サポーターといえば、そのサポーターは左足首しかつけていません。
それは、足首を保護するという目的だけでなく、足の長さを調整する意味もあります。
要するに左足が若干短いのです。…(完走できるかどうかの俺の必死な工夫、その3)
若いころ、バイクの事故で左足首を複雑骨折し、大手術をした経験があり、足が多少短いようです。
それは、以前このブログで書きました。→ランニングシューズの補修
ですから、逆に右足を引きずって走る傾向がありました。
そうなると、走っているうちに徐々にショックが右足に伝わり、膝ちかくのハムストリングの付け根が痛くなることがしばしばでした。
(間寛平は本当に地面ズリズリと引きずるスリ足走法ですが、よく長時間、長期間走れるものですね。)
ですから、足の長さを微妙だが調整しなければなりません。
チャレンジ富士五湖では右足が痛くて仕方がなかったので、今回はなんとかしたかったのです。
色々試した結果、左足首だけサポーターを履くのが一番簡単で良いようです。
これも、今回効果があったように思います。
足を引きずって走ることは殆どありませんでしたし、今回、靴底の摩耗差もまだ多少はありますが大幅に改善されていました。
そんなこんなで、桧枝岐までの下りは終了し、今度はロードの急坂登りである小峠へ向かったのでした。
(つづく)
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NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
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とても嬉しく、元気が出ました。
打ち上げロケットで例えるなら第一段ロケットを切り離し、第二段ロケットが点火し加速したような感じです。
先生たちは62km地点で私設エイドのため、わざわざ福島のこの大会へきたのです。
さて、ここより、峠までの間は国立公園内なので走ることは禁止されています。
早歩きでいくことを義務付けられています。
(実際は、走る気などは絶対しない500mほどの登りです。)
この登りは少々なめて考えていました。
登山の経験があるので、急な山道は得意だと自負していたのです。
だが、実際は途中でへばってしまったわけです。
登山では大抵の人はそうだと思うのですが、食料、テントなどの重い荷を背負うのですが、その重力を生かし、体を少し前に傾け、倒れ込みそうになったら足を一歩出す感じで、がに股でゆっくり踏みしめるように登っていきます。
また登山靴の重みも生かして振り子のように足を動かすのです。
それも小股で。
(もちろん、そうではない方もいるかと思います。)
だが、今回は荷がほとんどありませんし、シューズも軽量でした。
ですから、重力がうまく生かせない感覚でフワフワしてますから、もう、足腰の筋肉を駆使してガンガン大股で登っていってしまったのです。
最初こそ、コレは楽勝!と思っていましたが、峠に近づくにつれ、足の筋肉が硬直していくのが解りました。
結局、無理すると筋肉がつってしまいそうで、何度か休憩を入れながら登らねばなりませんでした。
それでも、峠直下の木の階段では、小さな石につまづいて転んでしまったのです。
沼山峠(写真は尾瀬馬鹿日記より借りました。)
峠についても、もう景色をみるなどの余裕なしでした。
ヒィ、ヒィ、息をきらしながら、ひたすらエイドでスポーツドリンクがぶ飲み。
あとは、ストレッチしながら、お握りを頬張るのみ。
下手に座ると立ち上がれなくなるので座って休むことはしませんでした。
そして、完走できるかどうかギリギリの人間は、エイドは素早く済ませなければなりません。
ここからは、七入へ元の山道でなくシャトルバス道を使って迂回して戻ります。
さらには桧枝岐の先の55km地点ぐらいまで、しばらく800mほどのロードの下りの連続になるのです。
2.沼山峠~七入(50km地点)
下りは景色の良い所が連続しますが、余裕はありません。
下りは足へのダメージが大きいので、できるだけ小股で回転率を上げて走りました。…(完走できるかどうかの俺の必死な工夫、その1)
ショックの回数は多いですが、一歩間の高低差が少ないので大きなショックが少ないからです。
コレは金属疲労と同じ理屈で、小さなショックなら、いくら回数が多くても筋肉細胞の破壊は少なく、逆に大きなショックは回数が少なくても細胞破壊は大きくなる、そう考えました。
だから、見た目にはチョコマカ、チョコマカとペンギンのように走っていたはず。
これは、なかなか難しいのですが、私を追い抜いて行った女性の走り方がそうでした。
だから、その人をまねてチョコマカ走りでいきました。
これが正解なのかどうかはわかりません。
中間点の50km地点には、ゆっくり休むことのできる給食ポイントがあります。
ここではお握りのみならず、ハムの塊とか、豚汁のようなものもありました。
でも、食事はアッサリ簡単にすませ、ここでは予めデポしておいた着替え、靴下、シューズがあり、私の場合は交換することに決めていました。
その方が気分が一新します。
(食事は、それまでのエイドで十分に取るようにしていました。)
シューズは、大会前に工夫して、「すぐ脱げて、且つ、素早くしっかり足に固定できる」方法を考えていました。…(完走できるかどうかの俺の必死な工夫、その2)
靴の履き替えで余計な時間をかけたくなかったからという苦渋の工夫です。
シューズの紐を2段階に締める方法です。
靴ひもの締める部分について、つま先の方から半分は伸縮性のある「結ばない靴ひも」キャタピランを使用し、残り半分は従来の靴ひもを使う。
キャタピランは若潮マラソンの参加賞でもらったものを加工しました。
1本のキャタピランを半分に切り、切り口は電気配線用の熱収縮チューブを使って細く締め、液体の瞬間接着剤をしみこませて固くし、シューズの穴に簡単に通るよう末端処理を施しました。
従来の靴ひもの方はそのままの長さで使用し、万が一、走っていて不具合があったら普通の方法に締めなおせるようにしました。
紐の結び方はRUNNETの靴ひもの通し方に載っていたアンダーラップで1番上の補助穴を使った結び方にしました。
練習の間、いろいろ試してみたのですが、素早く脱着可能で、しかも下りの坂道でも緩むことはありません。
実際に後半使用したシューズ
これは、自分でも良かったと思います。
靴下を履き替え、足首サポーターも替え、シューズを履き替えるまで殆ど時間は要しなかったと思います。
足首サポーターといえば、そのサポーターは左足首しかつけていません。
それは、足首を保護するという目的だけでなく、足の長さを調整する意味もあります。
要するに左足が若干短いのです。…(完走できるかどうかの俺の必死な工夫、その3)
若いころ、バイクの事故で左足首を複雑骨折し、大手術をした経験があり、足が多少短いようです。
それは、以前このブログで書きました。→ランニングシューズの補修
ですから、逆に右足を引きずって走る傾向がありました。
そうなると、走っているうちに徐々にショックが右足に伝わり、膝ちかくのハムストリングの付け根が痛くなることがしばしばでした。
(間寛平は本当に地面ズリズリと引きずるスリ足走法ですが、よく長時間、長期間走れるものですね。)
ですから、足の長さを微妙だが調整しなければなりません。
チャレンジ富士五湖では右足が痛くて仕方がなかったので、今回はなんとかしたかったのです。
色々試した結果、左足首だけサポーターを履くのが一番簡単で良いようです。
これも、今回効果があったように思います。
足を引きずって走ることは殆どありませんでしたし、今回、靴底の摩耗差もまだ多少はありますが大幅に改善されていました。
そんなこんなで、桧枝岐までの下りは終了し、今度はロードの急坂登りである小峠へ向かったのでした。
(つづく)
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