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旅ラン「日光道中膝痛シ」…(古河宿~小山宿)その2

2018年09月12日 | 日光道走膝痛シ(旧日光街道ランニング)
さて、さて、今のところ野木宿を走ってます。


走りながら右をみたり左をみたり、まるで水泳のクロールの息継ぎのような状態で走る俺なんですが、月待塔群がありました。


十九夜塔(月待塔のひとつ)

月待信仰とは月の満ち欠けの不思議さから月と神様を結び付けた民間信仰です。



たとえば、十九夜講の場合は、毎月19日の夜に信仰という形態で女性たちが集まり、経を唱えて悪霊を退治し、食を共にし、子供を産む、育てるの相談会でもありました。

そして昔の女性は村や家に束縛されていましたので、談笑したり、情報交換したりして、ストレス発散の場であったようですね。

なので、江戸時代の中期から後期にかけて全国各地ではやりました。

写真の観音様は如意輪観音像で十九夜講の信仰の対象です。

十三夜塔から二十六夜塔まであるみたいですが、月待塔としては文字だけのものが多いですけど、合わせて信仰の対象になる神様が彫られたものもあり、虚空菩薩、大日如来、観音菩薩、阿弥陀如来、地蔵菩薩、聖観音、如意輪観音、勢至菩薩、愛染明王などが彫られていました。
(何故か、十三夜より前がなく、また二十四夜と二十五夜がない?)

如意輪観音は十七夜から二十二夜の月待塔に多く見られるみたいです。

特に多く普及したのが満月の十五夜講、それと下弦の二十三夜講らしいっす。


横をみたら、女人35人と書いてありました。
なんとなく、35人の女人が群れて談笑する姿が想像されます。





コンビニでクーリッシュを買って首の後ろにあてて体を冷やしました。
暑い日はよくこれをやります。

冷たくて気持ちがいい。

クーリッシュが適度に柔らかくなったら、今度は胃の方からも体を冷やします。



そのコンビニの前にある大きな寺、法音寺に入りました。
真言宗豊山派のお寺で応永2年(1395年)に創建された古いお寺のようです。




この寺のすぐ西に法音寺城跡があるらしく、土塁と堀がはっきりと確認できるほど残っているそうです。

まあ、城マニアじゃないんで見ませんでしたが…。

【法音寺城】栃木県野木町


自分が見てもただの竹林にしか見えないでしょう。


境内にある芭蕉句碑

道ばたの むくげは馬に 喰われけり   芭蕉翁

ただし、この句とこの寺とは関係はない。
芭蕉が野木を通過したから建てたんでしょうかね。


法音寺前の交差点を挟んだ対面にある友沼八幡神社

ここは「将軍御休所跡」だそうです。

日光社参(将軍家が日光東照宮参拝することの意)の際、古河で2泊目の宿を取ったあと、3泊目の宇都宮までの道中で最初の休憩をここでとるのが慣例だったということです。

まあ、御休所なので、先ほどの程よく溶けたクーリッシュをココでいただきました。




古くて立派な民家だけど壁が邪魔ですね。


ワラーチを別のものに履き替えました。
紐はゴム紐と一部パラコードをつかってます。

このワラーチは今のところ自分にとって最も履きやすいワラーチの形状です。
(ただし、パーツが多くてman3DALsのようなシンプルな美しさはないです。)

100均ゴム紐ワラーチは、踵などにゴム紐の締め付け痕が残ったり、ゴムの伸縮が均一でなかったりすることでワラーチから足がずれたり、等々で自分としては快適さに欠けていました。

ただ、ゴム紐は伸びるのでつま先の巻き込みがあっても転倒せずに済むという利点がありました。

つま先の巻き込み
(自分の走り方が下手くそなせいかも?だから、紐の伸びないman3DALsで走ると前からつんのめって転倒してしまうのです。)

僭越ながら、ワラーチでつま先の巻き込みに困っている方のために以下、作成方法を載せました。

今回の特徴は、つま先の巻き込み時転倒を防ぐ100均のゴム紐のフレキシブルな良さと、全体的に適度にかつ自動的に緩く締め付ける(ゴム紐症候群にならない)改良型man結びのゆるゆる結びとコードストッパー、そして摩耗耐久性のあるパラコードの組み合わせです。



大体が見れば分かるかと思います。
ゴム紐はなるべく捩じり、ゴム紐同士の縒り(より)がないようにすることが肝心です。

そしてコードストッパーで長さを脱げない程度にできるだけゆるく調整するだけで足全体をフワっと固定するようにします。
(コードストッパーも2個100円でした)

これで走って足先が出たりして、ワラーチが滑るようなら足裏を擦って走っていることになり、走り方が変だということになるかと思います。

ワラーチの真上から体重が乗らなければ走り方としてよくないハズです。
たぶん、・・・



もう忘れ去られている感じの馬頭観音


乙女一里塚があったらしい場所の近くにあった街道沿いの大木
これが一里塚かと思ったのだが、これじゃないらしい。
だけど、塚らしいんだよね~。

しかし、この辺の地名は乙女という可愛らしい地名です。

---------以下、おやじのつぶやきより借用しました。
・『乙女の里物語』 pp.21~22に、乙女の由来の記述があった。明治44年(1911)、間々田尋常高等小学校長宮崎伊八郎により編纂された『間々田村郷土誌』によれば「乙女ハ古来、御止ト書キシナリ。其後、音女ト書キタルコトアリ。更ニ其ノ後ニ至リ乙女ト改メ称シタリ」とある。また、同書p.22には、「乙女」が記録されている最も古い文書といわれる元徳4年(1332)の土地台帳(金沢文庫所蔵、『乙女郷年貢帳』には「乙女郷」と記されており、鎌倉時代には地名「乙女」があったことがわかる。
・『とちぎの地名』 p.50に地名の由来に関する記述があった。オトメ(乙女)のオトは、崖・傾斜地を意味する。メ(目)は二つの物の接点・境目の意である。乙女は思川に臨む崖縁(台地箸部)に由来する地名と思われる。
---------


(つづく)



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