先日の金環日食はご覧になりましたか?(上記写真は私の友人のS君が撮りました)
その前のスーパームーンを呑み過ぎで見過ごしてしまった私は、今度こそ、なんとか肉眼で大宇宙と我々の存在の関係を実感したいと思い、日食が始まる30分前には目覚ましをセットし、我が家の物干し台でその時を待っておりました。
周りの建物の屋上には、同様な人たちが待機し、下を歩く小学生は観察メガネを持参しながら通学しておりました。
やはり、肉眼でみる日食は全然違いますね。
朝だというのに、あたりが、なんとなく夕方っぽくなったりしたのはTVなんかでみたのでは雰囲気がわかりません。
(鳥なんかが大騒ぎしたところもあったらしいですが、夜中でも明るい都会の雀やカラス、ムクドリは鈍感みたいでした。)
日食がワッカになった頃は、車を道の脇にとめて、外におりて持参した観察鏡でのぞいているタクシードライバーもみられ、日食ぐらいは仕事を休めて眺めようという気持ちの豊かさが感じられました。
最近は世の中ヒステリックな事が多くて、エキゾチックジャパンならぬヒステリックジャパンですから、こんな時ぐらいは、我々も大自然の一部なんだと実感し安らぎを感じたいものです。
さて、太陽に関して、私が以前、勤めていた大企業を退職しなければならなくなった時のお話です。
私は、30年ほど前に、とある会社の研究職の仕事をしていて、大食堂で関係者と仕事の引き継ぎの打ち合わせをしていた時のことです。
私の会社では、簡単な打ち合わせは大食堂で行うことが多かったです。
その食堂はとてつもなく大きく、学校の体育館の2倍くらいはあったと思います。
メーカーなどの外来者との打ち合わせも、大事な企業機密に関する打ち合わせ以外、滅多に個室でやるということはありません。
その出来事のあった日は、夕方に強烈な夕立がありまして、それが通り過ぎたとき、夕日が真赤っかでとても綺麗だったんです。
私は、部下だった仲間との引き継ぎの打ち合わせが終わって、夕日が綺麗だったのでボーッと窓辺で夕日を眺めていました。
夕立の後の夕日って、とても綺麗になるじゃないですか!
夕立ちの後の雨の溜まったやつが、どこからかポタポタ落ちてきて、夕日のオレンジ色でその滴が透明だけど綺麗に染まって宝石みたいになっていたり、外の景色が皆オレンジ色で、大自然は素晴らしいなぁ、なんて思ったりして、それはもう、癒されるじゃないですか。
だけど、ふと後ろを振り返ったら大食堂では、私以外、夕日をみて感動してる人はいなかったんですね。
もう、百人ぐらいの人が打ち合わせしてたのですが、誰も見ていなかったんです。
それが、私とは別の空間に存在する異様な眺めに思えました。
というか、私だけ別の透き通ったオレンジ色の亜空間にいたのでした。
その時、気が付きました。
こんなに美しいのに、ほんのちょっとでも良いから、仕事を休めて、夕日を眺めようなんて思うゆとりのある人は、案外なかなかいないもんだなぁ~っと…ね。
(私が何年か前に鎌倉ハイクにいったとき、稲村ケ崎の夕日と、うす暗くなって青みがかった富士山が良かったのでパソコンのペイントソフトで描いたものです。)
私もじき退職ということで、これ以上頑張っても仕方なく、技術上の諸問題も後の人に委ね、気持も開き直ったりしてましたから、素直に目に入って本当に美しいと思ったのかもしれません。
以前、私の友人が大怪我で生死の境を彷徨い、そして長い入院生活をしていたときに、私が見舞いに行った際に言ってましたが、『病室の窓からみえる雑草や飛び跳ねる雀の姿が妙に明るくて美しいと感じるんだ。』と…。
それと同じなんでしょうかね。
さて、今後の天体ショーは
◇4日 部分月食
6月4日午後7時~同9時5分頃、部分月食
◇6日 金星の太陽面経過
6月6日午前7時10分~午後1時50分頃
◇8月14日 金星食
8月14日午前2時40分~3時30分頃
ということで、今年はいろいろありますね。
その前のスーパームーンを呑み過ぎで見過ごしてしまった私は、今度こそ、なんとか肉眼で大宇宙と我々の存在の関係を実感したいと思い、日食が始まる30分前には目覚ましをセットし、我が家の物干し台でその時を待っておりました。
周りの建物の屋上には、同様な人たちが待機し、下を歩く小学生は観察メガネを持参しながら通学しておりました。
やはり、肉眼でみる日食は全然違いますね。
朝だというのに、あたりが、なんとなく夕方っぽくなったりしたのはTVなんかでみたのでは雰囲気がわかりません。
(鳥なんかが大騒ぎしたところもあったらしいですが、夜中でも明るい都会の雀やカラス、ムクドリは鈍感みたいでした。)
日食がワッカになった頃は、車を道の脇にとめて、外におりて持参した観察鏡でのぞいているタクシードライバーもみられ、日食ぐらいは仕事を休めて眺めようという気持ちの豊かさが感じられました。
最近は世の中ヒステリックな事が多くて、エキゾチックジャパンならぬヒステリックジャパンですから、こんな時ぐらいは、我々も大自然の一部なんだと実感し安らぎを感じたいものです。
さて、太陽に関して、私が以前、勤めていた大企業を退職しなければならなくなった時のお話です。
私は、30年ほど前に、とある会社の研究職の仕事をしていて、大食堂で関係者と仕事の引き継ぎの打ち合わせをしていた時のことです。
私の会社では、簡単な打ち合わせは大食堂で行うことが多かったです。
その食堂はとてつもなく大きく、学校の体育館の2倍くらいはあったと思います。
メーカーなどの外来者との打ち合わせも、大事な企業機密に関する打ち合わせ以外、滅多に個室でやるということはありません。
その出来事のあった日は、夕方に強烈な夕立がありまして、それが通り過ぎたとき、夕日が真赤っかでとても綺麗だったんです。
私は、部下だった仲間との引き継ぎの打ち合わせが終わって、夕日が綺麗だったのでボーッと窓辺で夕日を眺めていました。
夕立の後の夕日って、とても綺麗になるじゃないですか!
夕立ちの後の雨の溜まったやつが、どこからかポタポタ落ちてきて、夕日のオレンジ色でその滴が透明だけど綺麗に染まって宝石みたいになっていたり、外の景色が皆オレンジ色で、大自然は素晴らしいなぁ、なんて思ったりして、それはもう、癒されるじゃないですか。
だけど、ふと後ろを振り返ったら大食堂では、私以外、夕日をみて感動してる人はいなかったんですね。
もう、百人ぐらいの人が打ち合わせしてたのですが、誰も見ていなかったんです。
それが、私とは別の空間に存在する異様な眺めに思えました。
というか、私だけ別の透き通ったオレンジ色の亜空間にいたのでした。
その時、気が付きました。
こんなに美しいのに、ほんのちょっとでも良いから、仕事を休めて、夕日を眺めようなんて思うゆとりのある人は、案外なかなかいないもんだなぁ~っと…ね。
(私が何年か前に鎌倉ハイクにいったとき、稲村ケ崎の夕日と、うす暗くなって青みがかった富士山が良かったのでパソコンのペイントソフトで描いたものです。)
私もじき退職ということで、これ以上頑張っても仕方なく、技術上の諸問題も後の人に委ね、気持も開き直ったりしてましたから、素直に目に入って本当に美しいと思ったのかもしれません。
以前、私の友人が大怪我で生死の境を彷徨い、そして長い入院生活をしていたときに、私が見舞いに行った際に言ってましたが、『病室の窓からみえる雑草や飛び跳ねる雀の姿が妙に明るくて美しいと感じるんだ。』と…。
それと同じなんでしょうかね。
さて、今後の天体ショーは
◇4日 部分月食
6月4日午後7時~同9時5分頃、部分月食
◇6日 金星の太陽面経過
6月6日午前7時10分~午後1時50分頃
◇8月14日 金星食
8月14日午前2時40分~3時30分頃
ということで、今年はいろいろありますね。
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