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ベトナム縦断銀髪オヤジ心の旅(ホーチミン、その1)・・・なんでベトナム?

2014年03月05日 | ベトナム縦断・オッサンの心の旅
写真はベンタイン市場の脇で、華やかな色の「おこわ」を売っているオバサン。


2月22日、俺はベトナムに向かった。

まず、なんでオヤジはベトナムを目指すのか?、そいつを話そう

ふっ 

ふっ 

ふっ 


と・・・構えて言うほどの立派な話じゃないだなぁ~、これが・・・


昨年、大学時代の友人たちと同窓会をしたとき、友人の一人が俺に嬉しそうにこういうのだった。

『岩崎よぉ、あのなぁ~おまえ、ベトナムはいいぞぉ
飯は旨いしよぉ、おまけにビールは安くてさぁ、そのうえに味も結構いけるぞぉ・・・』




そういう、チョッと太目で髪が薄くなった俺の友人は、あちこち世界中に仕事で出かけている奴だし、ノンベェだったから、実に信憑性があって
いいだろう、どうだ参ったか?」的な話
だった。

実は俺の頭の中には、いつか『ベルギー・ドイツのビール飲み歩き一人旅』『フランス・メドックマラソン(ワインを飲みながら仮装して走る変人マラソン大会)参加の旅』をしたいという気持ちがあるから、その前哨戦として、行ってビールを浴びてみたいという気持ちが突如として湧き上がってきたのだった。

まあ、そんなもんだよね、動機なんてさぁ。



当然、いつものとおり、ツアーに参加するつもりなどサラサラない。
ツアーの海外旅行に行ったこともあるが、それはそれで楽しいけれど、不安な気持ちやドキドキ感、ヒヤヒヤ感がなければ面白みは全く激減する。
俺にとっては、まるでクリープのないネスカフェみたいなもの、肉のない中華豚マンみたいなものだ。(?)

旅は人生と同じ、自分で決めるものだろう


さて前回、インドではインド人と密着ギュウギュウになって相乗りするトゥクトゥクが、「俺はインドにきたぞ」という気持になって楽しかった。

そして、その方法さえ、マスターできればインドは好きなところへどこでもタダ同然の値段で、しかも安全に行けたから、なんだか充実感みたいなものが湧いたりした。

それでは、ベトナムじゃぁ、一般庶民の足はいったいなんなのか・・・?、

色々調べたところ、どうも

①バイク
②市民バス


らしい。

ベトナムでバイクを運転するのは躊躇するし、まずベトナム人との触れ合いがない。
コケたら、海外保険がきくかどうかもわからない。
それじゃぁ、つまらない。

だから今回は
市民バスに挑戦することにした。
そして、
安易にタクシーは使わない。
とも決めた。

ガイドブックじゃぁ、路線バスは、スリに気を付けろとか、外国人はボラれるとか、やはり安全のためにタクシーが絶対いいとか、かいてあったけど、ガイドブックはあまり信じられないとこがある。

百聞は一見にしかず、である。

調べると、どうも、普通に乗ることはできそうだった。
→「普通」という表現の意味は下の補足説明をご覧ください

ただし、英語はまったく通じない乗り物である。
ベトナム語の洪水の中にスッポリ入り込むことになる。

旅の途中で思ったことだが、ベトナム語の文字をみるとブルース・リーの叫び声みたいで、アチョー、とかフォーとか、やたらOが付く文字が多い。
特に○○通りという標識にはフォーと書いてあるのだ。


(でも、話してる言葉はブルースリーぽくは聞こえないが・・・。
もし、そうだったら、ベトナム人はいつも格闘してるようにみえちゃうことになる

外国人なんぞ乗っちゃいないし、大体、どこでどうやって乗るんだ?
うまく乗れたとしても降りる場所なぞ、あのベトナム語じゃわからない。
とんでもないところに行ってしまうんじゃないか?
アナウンスなどあったとしてもわかるわけないし、・・・

もう、それは猫バスならぬ「化けタヌキバス」という乗り物である。
以上は、チョット大袈裟だけど、その不安感がたまらないんだなぁ


補足説明

--------------
(インドじゃ、市民バスは普通ではなく、どうしても挑戦する気になれなかった。
なぜなら、苛酷なまでにギュウギュウ詰めに乗っており、スリなんかあたりまえの危険満載バスだからである。

インドのバス

大都市のニューデリーでさえ、「バスに何人乗れるか、ギネス挑戦!!」みたいなほどだった。
インドは超ぉ~別世界である。)
--------------


成田の出発ロビーで見てしまった!
なんと、乗る前からスリッパ
まさか、そのままベトナム歩くんじゃないよね。

さて、前置きはここまでにして、ジェット機は6時間半ほどの飛行で着いてしまった。
意外に、ベトナムは近い。
時差は2時間遅れ。

女性入国審査官にニッコリ顔で「ハロー」って言ったけど、「コイツ、バカじゃねぇの」的な視線を浴び、全くの無言でパスポートを返却され、「これは大変な国に来てしまった。共産国がゆえなのか?まずいっ!ビールでアホ丸出しな顔なぞできねぇぞ!」と思ったのだった。

これまた、空港内の某銀行系の両替所でお金を両替したときの女性も、俺がニコニコ顔で「レシートくれますか?」といった時に「面倒くさいことさせやがって」的な顔をされ、その時点で俺のテンションはもう下がる一方だった。

それでも、萎える心を奮立たせ、目指す市内行バスを探すのだった。
案の定、俺の周りにはタクシー勧誘の男たちが数名寄ってきた。
俺が「No Taxi!」といくら言っても引き下がらない。
インド並みのしつこさである。
とにかく、奴らはかなり暇そうだったのだ。

もう、飛行機の疲れもあり、たまらなかった。
「うるせぇな!てめぇら!」と思わず罵声をあびせてしまった。
(注:だが、これ以降、ベトナムでは怒ることはなかった。)
インドと同じパターンである。

俺の表情から察したか、一斉に男たちが俺の周りを引き下がると、なんだか急に誰もいなくなって、その反動であるかのように
一体全体バス停はどこなんだ???
という不安な気持ちで心が一杯になった。

聞こうにも人がいない。
バス停らしきものは皆無である。

ガイドブックには「到着ロビーを出て右に進んだあたり」と大雑把にしか書いてない。
ガイドブックは大体がタクシー利用前提でしか書かれてないのだ。
しかも、ブックにはバスの写真が載っているのだが、写真のような立派な大きなバスなどないのだ。

ただ、1台だけ超ボロボロのバスと言えないような小さなバス(ゴルフ場の連絡バスみたいなもの)がポツンとあったので、とりあえずそこに行ってみた。

ところが、バスはもう発車寸前状態だったのである。

おれは、でかい声で「ベンタイン?」と運転手に叫んだ!

運転手は、それを聞き、「乗れ!」と言ってるみたいだった。
客は俺だけ!
これは、バスなのか?

言葉はベトナム語で全くわからないが、そういう顔していたのだ。

優しい顔をして、そう言ってくれれば安心もできるのだが、チョイ厳しめな顔のオジサンだったため、不安感は消えなかった。

(注:ベンタインとは、泊まるホテルの近くにあるベンタイン市場のことを指す。そして、今回、最初に泊まる場所はネットで申し込んでいたのだが、偶然にもラッキーでベンタイン市場のそばであり、バスの終点なのだ。最後まで乗ってれば黙っても着くはずなんである。)

運転手は俺に金を要求するのだが、何をいっているのかわからない?
そのうち、5000ドン紙幣を俺に見せた。

どうも、5000ドンだと言いたいらしい。
げぇ!そんなに高いのか!
(その時は5000と聞いただけでメチャ高いと思った。だれでも、最初はそう思うだろう。数字も大きいが、コインではなく、紙幣なんだから)

が、ここで見捨てられてはたまらない。
文句も言わず『おねげぇしますだ』という気持で5000ドン紙幣を丁重に差し出したのだった。

だが、5000ドンは日本円で25円くらいなのだ。
実に安くて、しかも外国人でもベトナム人でも同じ金額の定額制なのである。

バスの中で冷静に金額を日本円に換算しなおし、俺は騙されていないと安心したのだった。(バカダネェ!)

安い!

タクシーだと30分ぐらいぶっとばして走って18万ドンくらいである。
ボラれると日本のタクシー並みなることもある。

バスは所々でちゃんと停まって、人がぞろぞろ入ってきたから間違いなくバスである。


(このバスはワンマンタイプで運転席脇に料金箱みたいなものがある。
料金と引き換えに映画の半券みたいな切符をくれる。
サンバイザーに家族の写真とかが貼ってあって、公共の乗り物なのか?と疑問が湧くのだ。)

ただ、このバスが本当にベンタイン行きなのか、まだ自信がなかった。
しかも、所々に小さいが賑やかな市場があった。
それかもしれないような建物も・・・。
なにせ文字がサッパリわからないのである。

(ベンタイン市場とはこう書くのだが、市場(チョー?)という文字が先にくるらしく、そんなのまだ知らないから、文字見てもわからないのは仕方がない。)

心の中で、
ここじゃないのか?降りなくていいのか?
という悪魔の囁きがあったりした。

それに対して、俺の心の天使が
そんなわけねぇだろう。もっと大きな市場のはずだ。ここは名にし負う、あのサイゴンの市場だぜ。
というのだった。

外を見てもブルースリー語ばかりで、英語表記の道路標示など全くなく、いったいどこへ向っているのか?
「もしかしたら、騙されて阿片窟へでも連れて行かれるのかな?」、という極端に馬鹿な考えも、インドを経験しているだけに頭の中に1パーセントぐらいはあったように思う。
(でも、この不安感がたまらなくいい、と感じている自分があった。)

だが、バスは正直に(つまらなく?)ベンタイン市場に着いてしまったのだった。

ベンタイン市場

(つづく)




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