ああ、確定申告！

　何が苦手って、お金の計算ほど苦手なことはありません。というか、計算できない。
　算数、苦手。理数系は悉く撃沈。数字を見ると頭が痛くなる。
　そんな私ではありますが、この時期、やらないわけにいかないのが、

　確定申告！

　かくして今年も確定申告の季節が巡ってきました。
　例によって、
　　あれはどこ？　これは何？　領収書が足りない！　計算が合わない！
　とやっております。

　すでに三日も費やして家の中をひっくり返し、書類を探し、電卓をたたき続けているのですが
　申告書は白紙のまま。　
　たぶんあと数日はかかるでしょう。
　ああ……と深いため息。
　
　来年こそは、こんなことにならないよう、きちんと整理整頓しておくぞ！　
　と毎年思うのですが、喉元過ぎれば何とやら、また同じことを繰り返す。
　我ながらあきれる、情けない、なぜ同じ過ちを繰り返す、もう、なんでやねん！　
　と自分に悪態つくのも去年と同じ。

　これって、つまりは、モノが捨てられないのと同根の病気なのではあるまいかと、
　最近ようやく気づきました。
　なぜなら、書類の類は封筒ごと保管してあり、いちいち封筒を開けて中身を取り出し、
　また封筒に戻す、という二重手間を（無意識のうちに）していることに気づいたのです。
　気づくの、遅すぎ！
　
　それって、心配性で、面倒くさがりやで、しかも必要な知識がないからです。たぶん。
　しっかりわかっていれば、必要なものと不必要なものを分けられるはず。
　もしかすると必要になるかもしれないからと封筒までとっておく。
　よくわからないから、とりあえず取っておく、その悪癖がこの乱雑さを生み出したのです。
　って、気づくの、遅すぎだよ！

　過去の申告書類も、かくしてウン年分箱におさまっています。

　「だって、捨てたら最後、取り返しがつかないかもしれないじゃない？」
　と私の中の臆病虫が言います。
　
　「捨てて困ったことある？」
　ともう一人の私がききます。

　「捨てて困ったことはないけど、それは、単にそこにないからわからないだけ。
　もしも、捨てていなかったら、ああこれ捨てないでよかった、と思うものがきっとあるはず。
　『ないない島』だってそうでしょう？」と臆病虫。

　「それと確定申告は別じゃない」
　「まあ、そうだけど・・」

　てなわけで、今年も頭の痛い時期はしばらく続きそうです。
　「ま、3月までまだ大分あるからのんびりやろうよ」
　また途中で放り出すかもしれないなあ。
　そして、ぎりぎりになってねじり鉢巻きでやるんだ。去年みたいに・・
　
　ああ、誰か手伝って！！

　今日捨てたもの。
　封筒類をたくさん。捨てたぞ！