あの犬は誰が引き受けただろう？

暑いけれど歩く　少しきついけれど　夏の陽は気持ちが良い
少ない花を見つけては　カメラに収める
子供の姿を見て心を和ませる

ここは大島６丁目　歩道のそばに犬がいる
首輪をつながれている　商店街ならお買い物を待つ風景だ
だが　ここは静かな住宅街　犬のそばには　食べ終えた皿と飲み水



足を停めると　傍に寄って来て私を見上げる
なんだ　お前は捨てられたのか？と心で問う
可哀想になぁ　



良く見ると電柱に貼り紙があった
飼い主募集中　連絡先電話番号まで記してあった
ホッとした　何か手離す理由が生じたのだろう



転勤とか　増えすぎてとか　飼い主の放置ではないので幾分救われた
ペットにも運命がある　良い人に引き取られれば良いが
少し　後ろ髪を惹かれる思いもあったが　頭を撫でて別れた

一瞬は飼っても良いかなと想ったが　絶対の自信が無い
マンションだし　運動も連れて行かなければ　餌も保険も費用がかかる
蓄えの無い生活だから　これ以上無理なんだよ　ごめんね

ウォーキングを続けたが　心に残るものはある
きっと良い人が現れただろうと　自分に言い聞かせた
あれから数日経った　幸せに暮らせよ～



今日は下町のうたごえ　東大島文化センターで２時から
天気予報は　また暑い日だと言う
それでも　歌を愛する方が大勢お見えになるだろう

昨日から破れかけた楽譜を補修したり　眺めたり
休憩時に出す飲み物を　冷蔵庫に入れる　邪魔になるものを取り出す
何となくそわそわ　みんなを楽しく　私も楽しく　ピアノを弾こう

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