一寸気取って東山魁夷美術館へ

正直　私は美術には全くセンスが無い
学校時代から図工の成績は　５段階なら2くらいだ
絵を書いても　幼稚園以下だと自分でも思う

では観る方はどうかというと　そんなに好んでは行かない
ただ　雰囲気だけは好きである
たまに足を止めてじっと眺めるが　ヌードなんかあったら眼をそらす

そんな私に　仕事では美術館に行くチャンスが結構あった
ポーラ美術館　MOA美術館　山梨の県立美術館　白樺美術館
徳島の大塚美術館などは　陶板で世界の名画に巡り合えた



市川に東山魁夷美術館がある
長野に行った時も入っているが　世界的に有名な方の作品が観れる
奈良の唐招提寺にも　大きな絵が歴史に溶け込むように描かれていた

市川には晩年も住んでいたことから　ここに美術館がある
風見鶏は普通は鳥だが　ここは　馬である　では風見馬というのかな
そう言えば　作品に白い馬が風景の中にある



ブルーの色彩の絵が印象的であった
その中に　白い馬が　霞むように浮かび上がっている
他にもブルーが多く　何を語ろうとしているのか



建屋の中に　落ち着ける喫茶店がある
カレーライスも食べられるが　ここで食べると　ひと味違うようにも思えてくる
珈琲を飲んでいても　どこと無く気取っている自分が可笑しいくらいだ



建屋のそばに駐車場があるが　一角には花が多く植えられている
初冬の建屋の雰囲気と　花たちが妙に落ち着いてマッチしている
花たちも　ここでは　一寸気取って咲いているのかも知れない

　




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