最初の確定患者である35歳の中国人女性も安定した日常生活を送れるほど回復していることが分かった。

2020-02-04 08:53:42 | 真の解決目指して

2人目の患者、快方に向かい退院検討…

国内初の新種コロナ全快か

登録:2020-02-04 02:03 修正:2020-02-04 06:47
 
15人の患者の健康状態 
1、2人目の確定患者「回復」 
3日の追加確定者なし
 
 
国立中央医療院//ハンギョレ新聞社

 国内で新型コロナウイルス感染症患者が確認されてから2週間。退院が検討されるほど状態が好転した患者が初めて現れた。先月24日に国内で2番目の確定判定を受けた55歳の韓国人男性だ。最初の確定患者である35歳の中国人女性も安定した日常生活を送れるほど回復していることが分かった。

 中央防疫対策本部のチョン・ウンギョン本部長は3日、政府世宗(セジョン)庁舎でブリーフィングを開き、「2人目の患者は現在、肺炎の症状も好転し、各種検査(結果)もかなり改善したため、抗ウイルス剤投与は中止しモニタリング中」と発表した。この患者は新型コロナウイルスの遺伝子増幅(PCR)検査でも「陰性」と確認された。最初の患者も肺炎の所見がほとんどなくなった状態だ。中対本は、残りの確定患者の状態も全般的に安定していると述べた。

 中対本は、確定患者に肺炎などの臨床症状の改善が見られてから、24時間間隔で実施する遺伝子増幅検査で2度の陰性判定を受けることを退院の基準としている。チョン本部長はただし「この基準をそのまま適用するか、それともこの間に得られた知見を反映して(退院基準を)適用するか、専門家の検討を経て、退院の可否と日程を決める」と説明した。

 2人目の患者が入院している国立中央医療院のチョン・ギヒョン院長はこの日、ハンギョレの取材に対し「遺伝子増幅検査で『陰性』が2回出たが、MERS(中東呼吸器症候群)のケースに照らせば退院基準に当たる」としつつも「感染症治療のために隔離された人は心理的、精神的な困難があり得る」と述べた。退院後も地道な治療と追跡観察が必要だという説明だ。チョン院長は「退院後の患者管理計画を立てないと退院させられないため、医療陣が悩んでいる」と付け加えた。

 現在までに韓国で確認された患者15人はほとんどが初期に発見された。彼らは咳から始まり肺炎へと進む特徴を示し、レントゲン写真上に現れる肺炎の重症度に比べ、より弱い症状を訴えるという。

 中対本の分析によれば、15人のうち男性は10人(66.7%)で、平均年齢は42.9歳。10人は中国と日本からのウイルスが流入したケース、残りの5人は国内での2次感染だ。彼らは症状の治療と共に2次感染を予防するため、必要な場合は抗生物質による治療を並行する。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)治療に使われる抗ウイルス剤も一部活用する。彼らは仁川(インチョン)医療院と国立中央医療院、明知病院、盆唐(ブンダン)ソウル大学病院、ソウル医療院などの国家指定入院治療病床で過ごしている。

 チョン・ウンギョン本部長は「中国のケースでは、65歳以上の高齢で持病を持つ人の方が、より重症であったり経過が思わしくないことが分かった」と述べながらも、「(国内の)15人の患者はまだ初期であるため、治療がいつまでかかるか断言するのは困難だ」と述べた。実際に中国の保健当局が分析した内容によると、死者の多数が高齢や持病を持つ人だった。中大本は、近く臨床専門家とともに国内患者の特性を分析し発表する予定だ。

 この日、新たに確定患者は発見されなかった。中対本はこの日午前までに、何らかの症状が見られた調査対象者490人に対して検査と診断を行った。検査の結果、414人は陰性で隔離解除されたと発表された。61人は検査中だ。

パク・ダヘ、パク・ヒョンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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