「息子は『路上で母さんがけがをするかもしれない。母さんは高齢者だからどんな目にあうか誰もわからない。ヘイトクライムの加害者たちは高齢者を狙っている』と心配している。

俳優ユン・ヨジョン

「アカデミー授賞式参加に、息子がヘイトクライムを心配している」

登録:2021-04-17 08:31 修正:2021-04-17 12:47

 

米メディア「フォーブス」のインタビューで明らかに

 

俳優のユン・ヨジョン＝フックエンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

　俳優のユン・ヨジョンが、米アカデミー賞授賞式への出席を控え米国内のアジア人へのヘイトクライム（嫌悪犯罪）に対する懸念を表した。

　ユン・ヨジョンは米メディア「フォーブス」が12日（現地時間）に公開したインタビューで「2人の息子は韓国系米国人だが、ロサンゼルスに住む息子がオスカー授賞式に出席するために米国に行こうとしている私を心配している」と明らかにした。

　「息子は『路上で母さんがけがをするかもしれない。母さんは高齢者だからどんな目にあうか誰もわからない。ヘイトクライムの加害者たちは高齢者を狙っている』と心配している。ボディーガードをつけようという提案までされた。これはひどい状況だ」と打ち明けた。

　昨年から米国では、アジア人を対象にしたヘイトクライムが頻繁に起きている。白人男性が韓国系4人を含むアジア系女性6人と白人2人を殺害したアトランタ銃乱射事件が代表的な例だ。

　ユン・ヨジョンは映画『ミナリ』で第93回アカデミー助演女優賞にノミネートされている。最近、米俳優組合賞に続き、英アカデミー助演女優賞まで相次いで受賞し、オスカートロフィーにさらに近づいているという評価が出ている。

　ユン・ヨジョンは「私は、これまで韓国映画史上オスカー候補に上がった人がいなかったということが非現実的だと思い、ある面では悲しい」とし「韓国語で韓国でやるのと同じように演技したが、米国の人たちからこんなに良い評価を受けるとは期待していなかった」と話した。さらに「正直、俳優同士の競争は好きではない。オスカー助演女優賞の候補に上がった5人はいずれも事実上の勝者」だと付け加えた。

アカデミー賞授賞式は現地時間で25日夜、韓国時間では26日午前に行われる。

ソ・ジョンミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )