文大統領「非核化に向けた積極的役割継続する」…ペンス副大統領「南北協議を尊重」
登録:2018-11-16 06:40 修正:2018-11-16 06:46
シンガポールで30分ほど面会
文大統領「朝米会談によって非核化に大きな進展」
ペンス副大統領「北朝鮮と緊密に疎通してほしい」
対北制裁を再び取り出した米国
「北朝鮮にだまされた過去の失敗繰り返さない」
「CVIDまでまだやるべきことがたくさんある」
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ASEAN関連首脳会議に出席するためシンガポールを訪問した文在寅大統領とマイク・ペンス米副大統領が今月15日午前(現地時間)、シンガポールのサンテック会議場で話し合っている=シンガポール/聯合ニュース
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日(現地時間)、マイク・ペンス米副大統領と会談し、2回目の朝米首脳会談を控えて交渉を行っている朝米と緊密に話し合いながら、非核化と朝米関係の進展のため積極的な役割を続けていくことにしたと、大統領府が明らかにした。
ASEAN関連首脳会議に出席するため、シンガポールを訪問中のムン大統領は同日午前、サンテックの会議場でペンス副大統領と面会し、朝鮮半島情勢と2回目の朝米首脳会談の準備状況について35分間協議した。キム・ウィギョム大統領府報道官は定例会見で、「ペンス副大統領は文大統領に北側とさらに緊密に疎通し、対話してほしいと要請した」と伝えた。「(対話の)脈略から、朝米間にも対話が進展しており、その中で文大統領にも(北側との緊密な疎通を)要請したものと思われる」と述べた。2回目の朝米首脳会談が来年に先送りされ、今月8日に予定されていた実務接触が取り消されるなど、膠着状態に陥った朝米交渉に突破口を作るため、米国が文大統領に“仲裁”の役割を要請したものとみられる。
キム報道官は「文大統領とペンス副大統領は、南北関係や非核化、朝米対話が好循環しながら前進するよう努めるべきという認識で一致し、このために緊密な協力を続けていくことにした」と明らかにした。ペンス副大統領は「今後、北朝鮮の非核化の意志を持続的に引き出していこう」と述べたと、キム報道官は伝えた。
ただし、制裁緩和や終戦宣言についての言及はなかったと、キム報道官は明らかにした。また「当面した2回目の朝米首脳会談とそれに向けた実務交渉などについて、具体的かつ実務的に話し合った」と伝え、会談の時期や場所などの細かい内容については協議しなかったと明らかにした。
ペンス副大統領は文大統領と会談した後、記者団に「米国はこれまで南北間で行われた協議を尊重する」と述べたと、ホワイトハウス担当記者団が報じた。
ただし、ペンス副大統領は「徹底した対北朝鮮制裁の履行」を文大統領に求めたものとみられる。ペンス副大統領は文大統領に「我々は北朝鮮の約束だけを信じて制裁を解除したり、経済的支援を行ってきたが、その約束はまた破られた」とし、「“過去の過ち”を繰り返したくない」ことを再確認したと、ホワイトハウスの担当記者団が報じた。ペンス副大統領は「韓国がすべての国連決議と制裁を忠実に履行することを約束した」と述べた。また「ドナルド・トランプ大統領と金委員長の会談が来年1月1日以降に行われる可能性が高い」と明らかにした。
大統領府は当初「制裁問題は対話の素材ではなかった」と発表したが、ホワイトハウスの説明と異なるという指摘を受け、文大統領が「国際制裁の枠組みの中で、韓米間の緊密な疎通と協力の下、南北関係の改善と交流協力を推進していくことで、北朝鮮に非核化を進めた場合に得られるものと明るい未来を具体的に必要がある」と述べたと説明した。
これに先立ち、文大統領は冒頭発言で「(朝鮮半島における)恒久的な平和を約束するため、南北関係と米朝関係が共に発展していかなければならない」と述べており、それに対し、ペンス副大統領は「究極的に完全かつ検証可能で、不可逆的な方式の非核化(CVID)に向けて引き続き努力しなければならず、これまで多くの発展があったが、まだやるべきことがたくさん残っていると見ている」と答えた。
シンガポール/キム・ボヒョプ記者、イ・ヨンイン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)