トライアングルの部屋

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佐賀のがばいばあちゃん 島田洋七

2018-10-12 05:54:59 | 本 2018年
漫才師 島田洋七の自伝

漫才やトークで何度か聞いたことがあるが
本で読んでみても
やっぱり面白い

笑いあり涙あり

父親が広島原爆の後遺症で亡くなってから
母親が一人で子供七人を育てようと思ったけれど
まだまだ甘えたい小二の昭広(本名)が心配で
佐賀のばあちゃんに預けた

ばあちゃんのところも貧乏だけど
その生活の工夫がすごい

川の上流から流れてくる野菜のクズを
拾い上げて食料にしたり
歩くときは磁石をひきずって
それについいてくる鉄くずを
売ってお金にする

運動会に
ろくな弁当を持っていけない昭広のために
先生たちが腹痛だと嘘をついて
豪華な弁当と交換する話は泣けてくる

私より
少し年上だけど
このころは貧困家庭の子供に対する支援は
まだなかったのだろうか

学用品無償提供や給食費免除みたいな
クラスに何人かいたような気もするけど

それに
兄や姉がたくさんいるのなら
遠く離れた祖母の所に預けなくても
彼らが面倒みることはできなかったのか?

よく知りもしない私が
そんなことを詮索しても仕方ないし
もしそうだったら
今の洋七さんはいなかったのだ

あの楽しい漫才を
聞けなかったのかも

児童向けの方をレンタルしたから
リストラや大往生なんてことばの
解説まで丁寧に書いてある

こんなに貧乏でもたくましく生きていけるんだぞ
という意味で子供が読んでも参考になるかもしれないが
今の世の中通用しないこともたくさんあるかもね
コメント
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