トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

この世界の片隅に

2017-01-31 19:16:36 | 映画 2017年
思い出すままに
ネタバレありで!!

主人公 浦野すず

広島市江波に住む

絵が得意で
少し天然気味?

幼少時 広島の街中に自宅で作っている海苔を
一人で届けに行って人さらいに会う
その時 籠の中には青年がいた

卒業後
見知らぬ呉の北條家の息子周作から
嫁にもらいたいと言われ
一度も会わずに嫁いでいく

その周作とは籠に入っていた青年なんだな
すずは覚えていないが
周作はすずの名前を覚えていた
すずの機転でひとさらいから
逃げ出すことができて一目惚れしたんだろうか

4歳しか違わない

周作の仕事は呉鎮守府の軍法会議録事(書記官)

嫁ぎ先の北條家
両親との四人家族だったが
時計屋に嫁いだ義姉径子が
娘の晴美と共に戻ってくる
はっきりものをいう
ちょっとうざい小姑

そして徐々に穏やかな生活が
戦争に染まっていく

軍港の街 呉 昭和20年頃から
空襲がひどくなる

そしてすずと晴美が二人で歩いている時
時限爆弾にあい
晴美は死亡
すずは右手を失う

すずを責める径子

それでも健気に生きていこうとするすずに
胸が熱くなる
大好きな絵も描けなくなったのに・・・

そして原爆投下

その後の広島の様子
片腕がただれた母親にすがりつく女の子
母親はすでに亡くなっていて
虫がわいてくる

そばを通ったすずと周作

片腕のないすずの姿に
母親を見たのだろう
離れなくなる

そのまま自宅に連れ帰る

義姉の径子はその子に娘の姿を見る



すずが妊娠したかもということで
義姉の径子が二人分とご飯を大盛にするが
病院に行って間違いだと気づき
夕食は一人分にされてしまったシーン

しばらく理解できず
妊娠しているのにこんなことやって
なんてしばらく思っていた

すずと周作がキスしているのを見て
北條の両親が微笑ましく見るシーン
戦争が激しくなる前の穏やかな生活を強調してる

ぼんやりしているようで
家事の面で食事など
いろいろ工夫し
食糧危機を乗り越えようとする

幼いころの座敷わらしの思い出
たしか天井から登場したような
そしてすずからスイカをもらう

そして遊廓「二葉館」の遊女
白木リン
道に迷ったすずを助けてくれるんだが
彼女がそのスイカを食べた女の子という設定
座敷わらしではなかったんだ

戦争前の穏やかな生活と
対照的な戦時中の厳しさ

両親も亡くし
妹も原爆に侵されている身

その中でも懸命に生きるすずの姿

すずのかわいらしさと
パステルカラーが多いアニメ
何とも平和的なイメージ
こんな形で若い人達にも
戦争の悲惨さを語り継いでいけることを願います


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本バスめぐりん 大崎梢

2017-01-29 07:47:55 | 本 2017年
種川市  湘南エリア?

そこの移動図書館の話
めぐりんとはバスの名前

一介のサラリーマンとして
定年まで勤めあげ
嘱託として数年間会社に残った後
本格的に退職

時間を持て余していた男
照岡久志

友人の紹介で
その移動図書館の運転手になった

呼び名はテルさん

同行する相棒の司書は梅園菜緒子
二十代半ばだが先輩
呼び名はウメちゃん

久志の日記風で語られていく

バスにやってくる本が大好きな人々とのふれあい

会社勤めとは異なり
自分自身があらわになってしまうと感じる

採用時
運転技術に関してはみっちり研修があった
それ以外は指導や指示は大ざっぱ

マニュアルもなく
その場その場での臨機応変が求められる

仕事仲間に加え
利用者との出会い
様々な境遇の人たちがいる
いいんですよ
お互い様です
が自然と出るようになった

定年退職した後も
成長してる

気になった本名を記載

「おばちゃまシリーズ」ドロシー・ギルマン
おばちゃまがCIAスパイの話
コージーミステリというのを
初めて知った

居心地の良い居間で
香り高い紅茶に焼き菓子でもお供に
くつろいで読むのに適したミステリ

「蒲生邸事件」宮部みゆき

松原秀行シリーズ

はやみねかおる

誉田哲也

「モモ」ミヒャエル・エンデ

暁烏吉右衛門という本は見つからず・・・



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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ

2017-01-28 07:55:29 | 映画 2017年
大学で働く30代のマギー(グレタ・ガーウィグ)
恋愛が続かず結婚できそうもないが
子供だけはほしいと
大学時代の友人ガイに精子提供を依頼する
彼は頭がよくて数字に強く
今はピクルス屋を開いて成功している


そんなある日
マギーは大学で
文化人類学者のジョン(イーサン・ホーク)と知り合う
彼はイケメンで既婚者 子供二人
小説を書いているという彼は
原稿をマギーに見せ
アドバイスをもらううちに
だんだんと親しくなっていく

そしてガイから精子をもらい
自宅のバスで
自分で注入しようとしていたがうまくいかない
そこへやってきたのはジョン

彼の妻はジョーゼット(ジュリアン・ムーア)
コロンビア大学の教授として働くキャリアウーマンで
家事や育児はジョンに任せっきり
ジョンはそんな生活に疲れ切っていた
そしてマギーに愛を打ち明け
二人は深い中に・・・

そしてジョンは離婚し
マギーと再婚

娘が生まれ三年がたつ
ジョンは大学の仕事をやめ小説家になろうとしていたが
作品はなかなかできず
二人の間は倦怠期?

忙しいジョーゼットに代わり
二人の子の面倒を見るのはマギー
自分の子と合わせて
一度に三人の子の面倒をみたりしているマギー

そのうちジョーゼットとも親しくなり
彼女の魅力にひかれていく

困ったことがあるとジョンに意見を求めてくるジョーゼットを見て
まだ愛がある事を感じたマギーは
ジョンを彼女に返そうと思いつく

最初は不倫の末に奪っておいてと
怒るジョーゼットだったが
マギーの計画にのることを決意

ジョンが演説するよう講演会を企画

その講演先で二人は急速によりを戻し
再び深い仲に・・・

しかしその計画はジョンにばれて怒りに触れ
家出してしまう

あれ??
そのあとどうなったんだっけ?

ジョンは結局ジョーゼットの元に戻った?

両家でスケートをするんだけど

そのラストが印象的

娘のリリーが数字に強いということがわかるってわけ
スケートリンクに近づいてくるピクルスガイ

不倫した男っていうのは
また不倫する可能性は高い気がする

たまたまこの話はその相手が前妻

この話が成り立っているのは
女性が自立しているってこと

夫が仕事をやめ
小説に専念しても生活が成り立つ

前妻も仕事を持っているから
養育費なんか払わなかったのかも

本当なら裁判とかでメチャクチャ

子供たち ジョーゼットの子供二人とリリーとも
親に振り回されながらも
素直に育ってるねえ
演技させるの面倒だったのか?
リリーは文句なくかわいい

驚きは
今どき
こんな形で受精できちゃうの?
注射器みたいなので
自分でイン
風呂場で!!

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ザ・コンサルタント

2017-01-27 10:24:00 | 映画 2017年
ストーリー順無視 思い出すままに
ネタバレありで!!


精神障害者の施設

男の子がある歌を呪文のように口ずさみながら
ものすごい速さでジグソーパズルを組み合わせていく
パズルの最後の一つが見つからず
パニックになりそう

そばにいた女の子が見つけてくれて完成

男の子の母は自閉症と診断されたこの子を
育てる自信を無くし施設に預けたい
反面 父は自分たちで育てると拒否
友人もなく一緒に遊ぶのは弟のみ
数字にはものすごい才能を持っている

まもなく両親は離婚
母親は家を出る
男の子と弟はママに捨てられたと嘆く

これが会計コンサルタント
クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)
の生い立ち

現在は
闇の社会の会計士
すご腕の暗殺者

軍人だった父親はクリスチャン兄弟に
武術の厳しい訓練をさせていた

大企業の不正を見つけた彼とその会社の事務員が
命を狙われる

狙っていたのは
その大企業が雇った殺し屋なんだけど
その殺し屋が実は生き別れになっていた弟

バンバンやりあって
クリスチャンがほとんど相手を倒したとき
あの呪文のように口ずさんでいた歌を歌っているのを
隠しカメラで聞いて判明
弟は身分を明かす

戦うも勝敗つかず

弟は
別れた母親が亡くなった時(すでに再婚)
その葬儀に父とクリスチャンだけで行ったことを
恨んでいたんだなあ

そしてその葬儀でクリスチャンが暴れ出して
警察だか警備員だかと争った時
父親が打たれて死んだのだ

その事件のせいで
クリスチャンは刑務所入り
そこで知り合った男が
闇の会計士で
彼と親しくなったクリスチャンが
いろいろ教えてもらい後継者となったわけだ

その男は出所後殺される

クリスチャンがその復讐をしているところに
捕まえようとやって来たのが
アメリカ政府のレイモンド・キング(J・K・シモンズ)
しかしクリスチャンにピストルを突き付けられるも
子供がいていい父親だっだかの質問にイエスと答え
見逃してもらっていた

その話をする相手はメリーベス・メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)

いろいろな事件の映像に
必ず顔を隠して写っている男の調査のため
部下にしていて
がんばって調べて
クリスチャンにたどり着き
自宅にやってきたが
クリスチャンには逃げられた後

会計士の腕の見せ所で
収入をいろいろな仕事に分散して
本人の利益を少額に抑えていたので
なかなか見つからなかったってこと

電話でのみ
クリスチャンに闇の仕事を指示する謎の女性
これが昔 障害者施設で会った女の子で
施設の所長の娘なんだ
IT関係にものすごい才能を持っていて
ハッキングしたりしてる

クリスチャンにとっての心の支えにもなっていて
悩みがあると相談していた
クリスチャンはこの施設に莫大な寄付をしていたんだ

弟とはあの戦いの後仲直りして
近いうちに会おうと約束する

しかしエンディングは
彼の莫大な財産を積んだトレーラーで
どこかへ向かうところで終わっている
会わなかったのか?

あれだけの発砲事件を起こして
二人とも捕まらなかったのか?

事務所や店はどうなったのか
自宅は?

大企業の事務員ディナ・カミングス(アナ・ケンドリック)
についてはあまり興味ない

もっとかわいい子が良かったなあ

それでもクリスチャンは興味を示さないんだぞみたいな?

最初の方に登場した農家の老夫婦
クリスチャンに税金のことで
素晴らしいアドバイスをもらい
感激して
広い農場を射撃の練習に使っていいよって
言ってくれたんだけど
練習している時
敵が老夫婦を人質に取ってしまったりする
家の中はめちゃくちゃ
クリスチャンが相手をやっつけちゃって
その死体が家の中や農場に残されるんだ
あれどうすんだろう

そこからクリスチャンの正体ばれちゃう気がするんだけど
老夫婦に口止めしたんか?

この映画のベン・アフレックが
ゴルゴ13のような完璧な殺し屋のように見えてきた
プラスの感情を表さない点
ゴルゴ13もある意味障害者だったりして
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15のわけあり小説 ジェフリー・アーチャー

2017-01-21 14:53:49 | 本 2017年
第一話 きみに首ったけ

お金持ちと思われるアラベラと
恋に落ちた平民のジェレミー

プロポーズして
指輪を買うつもりだと言うと
彼女は
指輪を盗む手口を教える

まずジェレミーが一人で
宝石店に行き
見せてもらっている時
店員のスキを狙って
ガムでテーブルの裏側に
宝石を貼り付ける

身体検査されても
当然見つからない

ジェレミーが帰宅後
今度はアラベラが宝石店に行き
テーブルの裏側から
持って帰るという方法

しかしアラベラは
それを持って別の男の元へ
去ってしまう

第二話 女王陛下からの祝電
百歳になり
女王陛下から祝電をもらったアルバート
妻のベティは
3年後自分も百歳になり
祝電をもらうことを
楽しみにしていた

3年たったその日
祝電は来なかった
何日か待っても届かず
ベティの留守中
バッキンガム宮殿に電話をし
調べてもらったら
5年前に送ってますよと!

5歳もサバ読んでいた妻・・・
祝電もらった時
隠していたんだなあ
百歳になっても女心あり

第三話 ハイ・ヒール

アラン・ベールフォールという
初対面の男が
筆者に自己紹介し
物語の材料になるかもしれないと
語りだす

彼は保険調査員
初めての一人での仕事の話だった
ロマックスシューズという
靴の輸出入業者が火事になった

不審火か否か

アランの調査結果は不審火
否定する社長のロマックス

証拠を見せるアラン

ロジェ・ヴィヴィエの靴のバックルが
残骸の中に一つも見当たらなかったと

ロジェ・ヴィヴィエ?
ブランド無知なので画像検索
なるほど!!

初仕事は忘れられないぞと
会う人ごとに言われていた

第四話 ブラインド・デート

目の不自由なトレヴァンサンは
喫茶店で隣り合った客に話しかけ
その人がどんな人だったか推理し
ボーイに当たっているか確かめるということを
楽しんでいた

今回はジャスミンの香りのする女性

いろいろ話し
彼女が帰ったあと
ボーイにどんな女性だったか聞くと
彼は言った
あの女性も同じことを質問していったと

第五話 遺書と意志があるところに

したたかな女イヴリン・ベイティの悪女ぶり

お金のために娼婦になったが
それも年を取ったら続かないと
今度は看護婦に

既婚の医師と親しくなり
取った資格

その後は病院の面接官にせまる

そして終末近い患者を診ている医師

最後のターゲットは
資産があり配偶者をすでに亡くしていて
家族があまり面会に来ない患者

色々な手段を使い
遺言を書きかえさせる

死後
裁判を起こそうとする子供たち

しかし弁護士は助言する

裁判しても無駄だと

遺産の一部を
社会的に力のある団体に寄付をしているので
その団体を敵に回しては勝ち目はないと

その分を差し引いても
リンの取り分は相当な金額だったのだ

第六話 裏切り

宝石を盗んだ罪の被告 ブライアントは
決してダイヤのありかを言わなかった

困ったマシューズ警部補は
服役しているベニーに減刑と引き換えに
ブライアントから
ダイヤのありかを
聞き出すように頼む

マシューズの力で
同室になったベニーとブライアント

ダイヤはなんと飲み込んでいた

トイレで出し
ジャージに隠していた

見せられたベニーは偽物だと嘘をつく

盗まれた宝石商の男アボットとベニーは
グルだった

保険金ほしさだった
ブライアントはアボットに騙されたと
悔しがり
トイレに流してしまう

そして宝石商の男が
詐欺罪で捕まらなければ
宝石は本物で
ベニーに騙されたと
ブライアントが気づいてしまう

マシューズ警部補は
約束通り減刑してくれというベニーに向かって
減刑されて出所すれば
ブライアントは血眼になって
誰を捜すかなと訊ねる

第七話 「私は生き延びる」
女優に成りすまして
詐欺を働く女性と
騙された骨董商の話

第八話 並外れた鑑識眼

若いころから
絵画や彫刻に興味を持っていたハンス・グレブナー
町の議員

絵画収集が趣味

彼は画家のフリードリヒ・ブロッホという男が
飲酒と秩序紊乱(ちつじょびんらん)の罪で
捕えられたことがきっかけで
彼の作品に出合い
彼の才能を見出す

罪を犯したり
酒に溺れても
金銭的援助をし
彼に絵を続けさせた

ブロッホは絵を完成させてから
飲んだくれて死んだ

グレブナーはその絵「最後の晩餐」を
教会の天井に飾る

298年後
その天井が傷みだす

修理には金がかかる

代々
絵を守って来たグレブナー家

修理する金はない

見知らぬ男が
絵を買ってくれた
金額は70万ユーロ

そのお金で天井を修理

その後先祖のハンスが作った美術館が全焼
放火の疑いあり

ブロッホの作品は
「最後の晩餐」以外
全部焼失した

その後のオークションでの
落札額は
なんと4200万ドルだった


第九話 メンバーズ・オンリー
チャップマン・クリーニング・サーヴィスを経営する
チャップマン家の長男ロビンの人生の物語

父のシドニーが
たまたまくじで当たったゴルフセット

それが息子ロビンの運命を変えた

そのゴルフセットにあったサイン
ハリー・ヴァードンに憧れ
彼の出身地で彼もプレーしたであろう
ゴルフコースの
メンバーになるため
あらゆる努力をする話

戦争に邪魔されたりしながらも
ついに・・・

第十話 外交手腕のない外交官

代々外交官を務めてきたパーシヴァル・アーサー・クラレンス・フォースダイク

学業成績は優秀で
国家公務員試験も
最優秀の成績で合格したが
常識に欠け
社会性に乏しいため
外交官には向かなく
ついには地下で
文書保管の仕事をすることになる

しかしそこは
彼にとってまさに適職だった

そこで得た知識は
退職後に役に立った

未開の地を
大英帝国のものにするため
行動した

条約の例外を見つけて
90日間島を占有

他国が異議を唱えなければ
その占有者の物になるというもの

半径150マイル以内の
埋蔵している石油や
漁業権も

そのためパーシーは90日間
その無人島にたった一人で滞在した

しかし母国は
他国との争いを避けるため
パーシーの話は
なかったことにしてしまう

それでも
翌年叙勲者リストに彼の名前があった

第十一話 アイルランド人ならではの幸運

アイルランド人のリーアム
イングランドの不動産会社の見習い社員

休暇でマジョルカ島へ出かける

そこで
不動産会社で働く同じオドノヴァンと知り合い
同じアイルランド人ということで
意気投合する

二人で島の土地を売買して
大儲けするのだが
島の主要政党が
選挙により変わったことで
計画したプロジェクトが頓挫

無一文になってしまった

しかし
その後訴訟を起こし
補償として大金を手にする

よくわからなかった
話の最初に
アイルランド人が関わっていると
教えられなければ
この話を信じる者はいないかもしれない
と書いてあり
あとがきにも
そのことの説明はあるのだが
残念ながら読解力のなさで
理解できていません

第十二話 人は見かけによらず


人は見かけで判断してはダメよと
小さい頃から母にいつも言われていた銀行家のアーノルド

近々別の支店へ異動予定

マンションの新しい隣人は
無精髭を生やし
挨拶もせず
温かみのない冷ややかな目をしていた

母が言っていたっけ
髭面の男は信用するな
何かを隠していると・・・

マンションの受付にいるデニスに
彼の身元を聞いてもよくわからず
アーノルドは何となく気に入らない

反対に
アーノルドの部屋の
廊下の向かい側に住む放射線医学者の
ミスターゼバリには好感を持っていることを話す

別の日
バイクに乗る怪しい男と話すその隣人

デニスは隣人よりも
彼を訪ねてくる男たちの方が
怪しいという

そこにミスターゼバリがやってくる

これから夜勤だと
デニスは彼を褒め
女房の誕生日には花をもらったと
アーノルドに教える

また別の日
例のバイクの男ともう一人が
マンションのエレベーターに乗り込む

一緒にならないように
足を止めるアーノルド

部屋のある5階に着くと
反対側の部屋が開いていて
大きな声が聞こえた

中を覗いてみる
一人の男が仰向けに横たわり
さっきの二人組が抑え込んでいた
ナイフも見える

アーノルドに気づき
ドアは閉められた

自分の部屋に入り
震えながらどうするべきか考える

復讐などを想像し
何もできず酔いつぶれてしまう

次の日も
用心しながら
勤務先の銀行へ向かう

落ち着いて
事の次第を順にデスクでメモし
警察へ電話

警察へ行きロバーツ巡査部長に詳しい話をする

相手の名前は知らない
短期間しかそこにはいない予定らしいと教える

そしてアーノルドは新しい支店へ赴任

忙しさにかまけていたら
ある日
ロバーツ巡査部長から連絡

最新情報を伝えたいと・・

会ってくれたのは
マーク・ハリソン警視長

高官の登場に驚くアーノルド

アーノルドのおかげで
テロリストの一部が見つかったと
十五人ものテロリストの容疑者を逮捕できたと

その後
アーノルドは妹と観劇を予定していた

そこにはアン王女もやって来た

そのロイヤルボックスの
王女の近くには
見覚えのある顔が

ロイヤルボックスに向かおうとするアーノルド

警察官に止められると
ロイヤルボックスにテロリストがいると告げるが
警察官はロイヤルボックスにいるのは
有名なアメリカの整形外科医だと言われる

ハリソン警視長に聞いてくれと頼む

ハリソンは言う
あなたが言っていた男は
厳重な監視のもとにいるから大丈夫だ
今いる男はミスターゼバリではない事を保証すると・・・

二回読んでようやく理解
たぶんだが

男が抑えられていた部屋って
反対側の部屋ってあるから
そこはミスターゼバリの部屋だよね

感じがいいと思っていたミスターゼバリが
テロリストで

謎の怪しい男が外科医だってこと

見かけで判断するなってことで
いいんでしょうか

第十三話 迂闊な取引

癌で余命2年か3年と宣告された銀行頭取

ワンマンで冷たい男

ある日ミスター・デ・アスという
死神みたいな男が現れ
だれとでも命を交換してあげるという
取引を持ちかける

相手は受付にいる若い事務員のロッド
健康状態も完璧だと

その男には不利な条件だと言うと
ではその男は死んだら天国へ行けるようにしてあげる
そのかわりあなたは最終的に地獄へ堕ちると・・・

その取引を受けた頭取は
ロッドとして生まれ変わり

頭取に変わったロッドは
いい人に変わってしまう
清掃員にまで挨拶したり
秘書にはボーナスを出したり・・・

そしてロッドに変わった頭取は
通りを渡るとき事故に遭い
命を落としてしまう

最後にミスター・デ・アスが言う
余命を聞いてくれればよかったんですよと


第十四話 満室?

あまり高級でないホテルのフロントで働く女性が
いい男と一夜を共にするため
満室だって嘘ついて
自分の部屋に連れ込むって話

第十五話 カーストを捨てて


インド マハラジャの息子 プレイボーイのジャムワル

ポルシェを運転していたら
追い越していくフェラーリに熱くなり
追いかける
運転していたのはいい女
一目惚れ

彼女は屈指の実業家シアム・チョウダリーの娘ニーシャ

今までの女たらしの生活を捨て
彼女を妻にしようと決意するが
弊害があった

ジャムワルはラージプート族で
同じカーストの娘としか結婚は許されない身

その身分を捨てて一緒になった二人

ようやく結ばれ二人で迎えた翌日
ジャムワルはプールで得意の飛込みを披露する

しかしプールの水は少なかった

車いす生活になったジャムワル

二人の愛は冷めることなく・・・
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言の葉の庭

2017-01-20 15:50:33 | 映画 2017年
ポスターの美しさに惹かれ
とうとうレンタル

46分という短い時間ながら
心にしみてくる


雨音 鳥のさえずりで始まる

対照的な電車と雑踏の音

高校生のタカオ(秋月孝雄)15歳
雨の日の1限は授業をサボるのが日課
庭園のあずまやで靴のデザインを考える
目指すは靴職人

ある日、タカオはそこで昼間からチョコレートをつまみに
ビールを飲んでいる女性 ユキノ(雪野百香里)に会う
どこかで会った気がする
訊ねると否定された
そして
万葉集の短歌 「雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」
を言い残して去っていった

それから雨の日の午前だけ
2人はそこで会うことに・・・

タカオは靴職人になる夢を初めて人に語った

タカオは母子家庭で
母と兄の三人暮らしだったが
母は若い男を作り家を出て
家事はほとんどタカオがやっていたため
料理は得意

半面
精神的なことが理由で
味覚障害を患うユキノは
味付けがうまくできない
でもタカオの作る弁当の料理だけは味を感じられる

ある日、ユキノはタカオに「靴作りの本」をプレゼント
タカオはユキノのために靴を作ることを決心する

その後、梅雨が明けてしまい
2人は逢わなくなる

夏休みになりタカオはバイトに明け暮れる
靴の材料や専門学校の学費のためだった

2学期になった

タカオは学校でユキノと会う

友人からユキノが古文の教師だったこと
女子生徒の一人の彼氏がユキノを好きになってしまったため
多くの生徒から嫌がらせを受けたことで
精神的に病み退職に追い込まれていたことを知る

そのことでタカオはその3年の女子生徒・相沢に会いに行くが
暴力沙汰になってしまう

庭園にいたユキノに会いに行き
万葉集の返し歌 「雷神(なるかみ)の 少し響みて 降らずとも 我は留らむ 妹し留めば」 を返す

その後どしゃ降りになり二人でユキノのマンションへ

ユキノは濡れた服を乾かす
タカオは2人分の料理を作る
2人とも今が一番幸せだと感じ
ユキノのことが好きなんだと思うと打ち明けるタカオ

するとユキノは地元の四国に帰る予定だと言い
今までの礼を言う

帰るタカオ

ユキノは急ぎ裸足で部屋を出て
タカオを追いかける

階段の踊り場で
お互い気持ちをぶつけ
抱き合う二人

徐々に季節は冬へ

ここでエンドロールが流れる

雪のあずまや

四国に行ったユキノからの手紙を読むタカオ
完成したユキノのための靴

もっと成長したら
ユキノに会いに行こうと決心して終わる

特典映像で
タカオの声を担当した入野自由さんが
周りに流されていないタカオの魅力について
語っていた

だから同じ高校の教師だったユキノのことも
噂のことも知らなかったと

自分の道を進んでいくタカオ

27歳の美しい大人の女性でなければならないユキノの
洗練された靴や衣装も
工夫したと監督は語る

まるで絵画を見ているような映像の美しさ

電車の窓の雨粒まできれい

新宿御苑が舞台だが
ここで飲酒はできませんのお断りが!!
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本能寺ホテル

2017-01-19 07:27:37 | 映画 2017年
ストーリー順無視
ネタバレあり

倉本繭子(綾瀬はるか)
会社が倒産 失業
そのタイミングで付き合い始めて半年の恋人
吉岡恭一(平山浩行)からプロポーズ

吉岡の両親に挨拶するため
先に京都へ一人でやってきたが
ホテルは間違って一か月先を予約していた
あいにくの満室

運よく見つけたホテルは
路地の奥にあるレトロ感いっぱいの
「本能寺ホテル」

ロビーにあったオルゴールのねじを回す繭子
壊れていますよと告げたのはホテル支配人(風間杜夫)

途中のお店で買った信長ゆかりの金平糖を食べながら
エレベーターに乗り込む繭子
すると
壊れていたはずのオルゴールが動きだす

ボタンを押した階について
扉が開くと
そこは1582年の本能寺だった

信長(堤真一)に気を遣うあまり
胃痛に悩まされている森蘭丸(濱田岳)に胃薬をあげたり
家宝の品を信長に取られそうになった男をかばって
信長に切られそうになったり

その度
現在の本能寺ホテルのフロントチャイムを
誰かが鳴らすことで
繭子は過去から戻ってくることができた

そうやって過去と現在を行き来している一方
現在では吉岡との結婚話が進展中
まずは父親と対面
父(近藤正臣)は京都でも名のある
料亭吉岡を経営していた
何も知らされていず驚く繭子

その父が金婚式を開くという
金婚式といっても
母(赤座美代子)は亡くなっていて
写真だけの出席

亡き妻への感謝を述べる
そしてそこで父は
なんと料亭をたたむと突然発表する
初心に戻り
おなかを減らしている学生などに
おなか一杯食べさせる食堂を始めるつもりだと・・


何もやりたいことが見つからず
流れに任せて生きてきた繭子

生きがいを見つけた吉岡の父を
うらやましく思う繭子

また過去に戻った繭子は
信長との仲を深め
今日の街を案内してもらう

信長は人々を笑顔にすることが生きがいだった

だんだんと信長の人柄に惹かれていく繭子

繭子が現在から持ってきてしまったパンフレット
たぶん婚活か出会い系っぽいやつ
映画の最初の方で
そのパンフを道で配っていたのは
加藤諒君だったっけ

繭子は過去でそのパンフを落としてしまい
信長が拾って
大事に持っていた

信長はそこからいろいろなことを
発見するんだ

繭子の正体
どこから来たか
そこはどんな世の中か

繭子は歴史が変わることをわかっていながら
信長の身を案じ
本能寺の変のことを教えてしまう
それでも信長は逃げようとはしなかった

そのことでこれからの歴史が変わってしまったら
パンフに乗っているような
平和な世の中は変わってしまうかもしれない
そう判断したんだな

自分の命よりも
これからの平和を願った信長


その思いを胸に
繭子は結婚をやめ
(最初に言い出したのは吉岡だが)
社会科の教師を目指す
歴史を教えたいと・・・

多くの謎を秘めている
本能寺の変

信長の遺体は見つからなかったとかいう
噂もあったので
あるいは現在に連れてきてしまったのか?
なんてことも想像していたが
そんなことはなく

よくあるタイムスリップものだが
そこは綾瀬はるかちゃんのイメージと
まわりのキャスト陣がおもしろおかしく
カバーしているという感じかなあ

特に
森蘭丸の濱田岳さんのおとぼけ
支配人役 風間杜夫さんの
ホテルの秘密を
知っているんだか知らないんだか
どっちなんだと思わせる雰囲気

父親役の近藤正臣さん
さすが京都出身の本物の京都弁
落ち着いた雰囲気
(もっとぴったりの表現がみつからない)

綾瀬はるかちゃんのロングスカートをはいた
スタイルの良さには見とれてしまった







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湯を沸かすほどの熱い愛

2017-01-12 18:17:17 | 映画 2017年
ストーリー順ではなく
思い出した順にすべて記載
ネタバレあり

銭湯「幸の湯」を経営していた幸野家

一年前に夫の一浩(オダギリジョー)が蒸発したため休業中

妻 双葉(宮沢りえ)はパン屋でパートをしながら
中学生の娘 安澄(杉咲花)を育てていた

安澄は学校でいじめにあっている

髪の毛から制服まで絵具をつけられたり
制服を隠されたり

その度に行きたくないというんだけど
母は許さない
逃げるな戦えと!

親も先生も同級生も
いじめにあっているのをわかっていながら
これはないよね

こんな風だから自殺に追い込まれたりするんだ

みんな戦える子ばかりじゃない

自分が親なら
学校 教育委員会へ訴えているよ

いじめで印象に残っているのが
安澄役 花ちゃんの下着姿

いじめている子から
「体育の時間でもないのに運動着を着て」
と言われたことから
教室で運動着を脱いでしまうんだ
そして制服を返してと訴える

かわいいブラとパンティー
双葉からの贈り物
胸も意外と大きい

それで制服は返って来たんだけど
いじめは終わったのかな


それから
母の双葉はパン屋で働いている時
倒れてしまったのがきっかけで
自分が末期のすい臓癌だとわかる

その後彼女がとった行動は

まずは
探偵に頼み夫 一浩を捜しだす
事情を話し連れ戻す

安澄の妹らしき女の子
小学生の鮎子(伊東蒼)が一緒だった
あんたの子だと
以前付き合った女に言われ
家を出て同棲を始めたというわけ

女は鮎子と一浩を置いて
出て行った
鮎子は実の母親に捨てられた感じ

鮎子自身一浩は父親じゃないって
わかってたから
泣きながらここにおいてほしいと頼む

一浩はパチンコ好きのダメ男なんだ

双葉は意志の強い
かなりのしっかり者なのに
なんでこんな男と・・・

それから4人で協力し
銭湯を再開する

双葉には生きているうちに
他にもやらなければならないことがあった

毎年タカアシガニを送ってくれる女性
酒巻君江に会いに行くこと
カニの礼状はいつも
安澄が書かされていた

双葉の運転で安澄、鮎子を乗せ
いざ出発
一浩は店があるため留守番

君江が働いている
カニを食べさせてくれる食堂
伊豆?へ

彼女は耳が不自由だった

注文を聞きに来ても双葉たちの正体には気付かない

会計の時
双葉は突然君江の頬をたたく
この意味は?
身分を明かしてからでもいいのでは?

車に戻り安澄に
君江が本当の生みの親だ
自分は安澄を産んでいないと打ち明ける
君江が一浩の先妻だと・・・

涙の再会

まったく
ダメ夫の上に
継子がいるところへ
よく嫁いだもんだ

耳が不自由だから
育児放棄したみたいな表現は
偏見もたれる原因では?

こんなこともあろうかと
双葉は小さい頃から
安澄に手話を習わせていたんだ

普通そこまでするか?
子供を捨てた形なんだよね


その旅行の途中
サービスエリアで
ヒッチハイクの男性 向井拓海(松坂桃李)と出会う

突然現れた彼
スクリーン上もさわやかすぎて眩しすぎるよ
もうワンランク下の俳優さんでもいい気がする

目的がなく
意味のない毎日を生きている拓海を叱咤激励する双葉

命あとわずかの双葉にしたら
無駄に過ごしている拓海の生き方が
たまらなかったのだろう

双葉は拓海に北の最果ての地を目指すという目的を与える
達成したら会いに行きますという拓海に
なるべく早くと言う双葉

双葉の過去
彼女も母親に捨てられた身だった

探偵を使って
居場所がわかり
会いに行く双葉

探偵 滝本役は
鶴瓶さんの息子の駿河太郎
小さな女の子がいる
女の子の名前なんだっけ?
そして妻を病気で亡くしている
双葉に気がある

双葉の母は
新しい家庭を持っていて
双葉に会うことを拒否
陰から見つめる双葉
思い余って
そばにあったオブジェを
母の方へ投げつける

もうこのころには
緩和ケアの施設に入っていて
歩くこともままならず
車いすだった

君江が幸野家にやってくる日
偶然旅を終えた拓海もやってくる
拓海はそのまま
風呂屋で働くことになった

君江の手料理
一浩
安澄
鮎子
拓海の5人で食卓を囲む

なんかなあ
双葉が安澄のことよろしくと
頼むシーンでもないと
双葉がいなくなったところへ入り込んだ
みたいなイメージ?

二人を会わせたということから
後はお願いというメッセージか

そしてあのビンタで今までのことは許すということか
観てる方は
そこまで読まなきゃいけないんだきっと

その食事の席で一浩はみんなに
土下座して頼む

それは
双葉の病室から見える空き地で
探偵の滝本も含め
6人でする組体操

一浩は病室の近くで
大声で双葉に訴えていた

一浩が一番下の真ん中で
自分がしっかり中心になり
みんなで力を合わせてやっていくから
安心しろと

夜なのに苦情なく済んでよかったね

双葉が息を引き取る寸前のシーンは
両親をガンで亡くしている我が身としては
よくわかる
安澄
泣きたいけど本人に涙は見せられない
嗚咽をこらえる・・・

死後のことは奇想天外

まずは葬式
風呂屋で弔問客を受け
住職らしき人はなく
お経はテープ

その後身内だけで火葬すると言って
柩を霊柩車に乗せて出発するのだが
運転手は滝本

そしてある地点まで行き
みんなでお弁当を食べて時間稼ぎ

そこからが少し理解できない
風呂屋の窯に火をつけて
みんなでお風呂に入るんだ
あったかいねとか言って

双葉が花いっぱいの浴槽に
横たわるシーンもあり

風呂屋の煙突からは
赤い煙が・・・

どういうこと?
まさか風呂屋で火葬したんじゃないよね
人体燃やしたら臭いでわかるし

双葉の熱い愛がお風呂の湯を沸かしたっていうのはわかるが
熱い愛が赤い煙になったってこと?

ちょっとモヤモヤしてるラスト


そしてこんなにも
実の母の愛に縁がない人々が
集まるなんて

双葉 安澄 鮎子
滝本の子も入れると4人も!!

それにしても
宮沢りえさんの死を間近にした
やせ細り切羽詰まった表情
違和感なく胸に迫る演技でした
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江戸あわび 料理人季蔵捕物控 和田はつ子

2017-01-10 15:14:11 | 本 2017年
江戸 日本橋 木原店にある
一膳飯屋 塩梅屋
料理人は季蔵

小田原町で海産物屋を営む富助
店で出したいと
アワビ料理を季蔵から教えてもらっていた
そしてある日殺される

それが今度の事件の発端
彼は勢州 玉木藩の生まれ
(勢州は伊勢)

鮑玉と言われる
アワビの中から出てくる
白くて七色に輝くふっくら丸い玉

大粒は真珠より価値がある

それをめぐっての
争い?

前回もこのシリーズ読んで
途中までは面白いんだが
最後まで読んで
なんだかなと思ってしまう

あまりに事件の推理が多く
それがあまり解決に結びついていない感じ


ここからネタバレ


にゃあ屋という猫の店の主
お亜喜が
店の客で猫好きだけが共通の人たちを集め
宴を開く

その料理人に選ばれたのが
季蔵

料理はアワビづくし
こんなに
アワビばかりで
読んでいて
胃がムカムカしてくる

その宴の最中
招待客の一人
悪行の数々の玉木藩江戸家老 根本剛右衛門が
殺される

骸の傷が九箇所
なんて書いてあるところで
もう犯人はわかる

オリエント急行殺人事件だ

読んでいて根本に対し
読者にも殺意を抱かせる
こんな男でも
猫に対しては
愛情は持っているんだ
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ユートピア 湊かなえ

2017-01-04 07:40:33 | 本 2017年
登場人物

記載されている人物紹介
丸写しで・・・

堂場奈々子
鼻崎町で生まれ育ち
高校時代の同級生と結婚
現在は「鼻崎ユートピア商店街」にある
仏具店の嫁として
店を切り盛りしている
夫は食品加工会社・八海水産に勤務

相場光稀
八海水産に勤める夫の転勤に伴って
5年前から鼻崎町に住んでいる
商店街で、社宅の仲間たちと、
雑貨とリサイクルの店
「プティ・アンジェラ」を運営

星川すみれ
陶芸家
鼻崎町の美しい景観に魅せられ
美大時代の恋人・宮原健吾に誘われて
二年前に鼻崎町へ移住してきた
芸術家が多く住むエリア
「岬タウン」在住

堂場久美香
奈々子の娘 小学一年生
幼稚園登園時に
交通事故に遭って
足が不自由になり
今なお車いすで生活している

相場彩也子
光稀の娘
小学四年生
キッズモデルのように容姿端麗で
久美香の親友


太平洋を望む
人口約七千人の港町鼻崎町が舞台

町のお祭りの実行委員になったことを通じて
すみれ 奈々子 光稀の三人は仲良くなった

昔のママ友との付き合いや
PTAのことを思い出す

噂話 悪口 陰口

女の世界のいやらしさ
人間社会のいやらしさ

自分だけならどうにでもなれと
思えるが
子供を守るという立場にあって
それもできず

趣味が仕事に結びつくという
専業主婦なら
誰しも憧れるショップ運営

障害を持つ子の親の気持ち

過疎化の町の現状もチラホラ

IT社会の象徴として
メールやり取りの心情あり
ネット検索の時の心情あり

そこに殺人事件まで加えてきて
なんと贅沢な展開

奈々子
光稀
すみれの大人三人は
信じられる友がいないんだなあ

それに反して
娘の久美香と彩也子は
本当に気持ちの通じ合った
親友のように思える
ずっとこのまま
純粋に
仲のいいままでいてほしいなあ


ここからネタバレ

久美香は早い段階で
歩けるようになっていたが
両親が自分の足が動かないことで
仲がいいようだったので
動かないふりをしていた

動くことがわかってから
案の定 遊び人の夫の帰りが遅くなってしまう

鼻崎町では
以前殺人事件があり
殺された男は
奈々子の義母がかけおちしようとしていた男だった
金(きん)をたくさん資産として持っていて
それを狙われての犯行

義母は金を持って失踪
(殺人事件には無関係です)

その際後ろめたさから
金を少し息子たちに残していった

その金を最初に見つけたのは奈々子
夫には一部だけみせて
隠し持っていた

夫と別れる気になったら金がある


光稀家族は
夫の転勤でベトナムへ行ってしまう
夫婦関係はあまりよくなかったけれど
これがきっかけでよくなるはず

すみれの工房は火事で焼けてしまう
その跡地から殺人犯と思われていた男の
死体が見つかる
火事の原因は子供二人の火遊び

火事のニュースで
すみれの恋人健吾が消火している映像が報道されると
殺人事件を見てしまった駆け落ち相手
(奈々子の義母だと思われる)
からの匿名の通報で
すみれの恋人が共犯だとわかる

地に足着けた大半の人たちは
ユートピアなどどこにも存在しないことを
知っている
ユートピアを求める人は
自分の不運を土地のせいにして
ここではないどこかを
探しているだけだ
永遠にさまよい続けていればいい

ユートピアに誰よりも焦がれているのは
奈々子自身なのだ

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