トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

アルキメデスの大戦

2019-07-28 08:40:05 | 映画 2019年
面白かった
観ている間
ずっと集中して観られた

第二次世界大戦は
負けるとわかっていて
始めた戦争

こんなバカな軍人のせいで
多くの人が犠牲になったなんて!!
フィクションとはいえ
怒りがこみ上げる


巨大戦艦と空母
どちらを建造するかの
海軍内での対立に巻き込まれた
数学の天才
櫂直(かいただし)菅田将暉

戦争を避けるために
協力したはずなのに

映画の初めの方で
戦艦大和が撃沈するシーンが映っていた

櫂は空母派からの依頼で
予算額の間違いを
見つけようとしていたはずなのに
どんな展開になるのか


櫂の天才ぶりは素晴らしく
敵をやり込めるところは
小気味いい

戦艦派の
橋爪功さん演ずる
いやなオヤジぶりの
海軍少尉 嶋田の策略の真相

戦艦の設計担当平山
(田中泯)の退き際がスマートだし
戦艦に対する思いを語るシーンは
胸を打つ

そして
日本国の事を考えていたであろう
渋くていい男だったはずの
山本五十六(舘ひろし)の
したたかな裏の面

ラストシーン
天才櫂は戦艦大和と日本の未来をも
計算できていたのだなあ

他のキャストとしては 

櫂の部下として仕える
少尉の田中(柄本佑)
とにかくものすごくいい
私の中では
助演男優賞もの

大阪の造船会社社長
大里(笑福亭鶴瓶)も

軍と癒着していた尾崎財閥の娘
鏡子(浜辺美波)
など魅力ある人がたくさん登場



そして料亭の女将が
登場してきた時
一瞬
え?佑くんのお母さんの
角替和江さん?
でも太ってるし違ったかなと
思っていたら
エンドロールで
memoryとかで名前が出てきて
やっぱりそうだったんだと

あのぽっちゃり感は
演ずる上でのこと?
それとも・・・




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となり町戦争 三崎亜記

2019-07-23 06:32:32 | 本 2019年
三崎亜記さんの作品は
30センチの冒険・バスジャックに続き三作目

相変わらずの奇想天外な世界

今度は
町同士戦争させたか!!

主人公の青年 北原
普通の会社員だったのだが

ある日公報で
「となり町との戦争のお知らせ」を知り

町役場から
「偵察業務の任命書」が届いたことにより
戦争に参加することになってしまう

町役場勤務の女性香西さんと
偽装夫婦を演じたり

スパイ映画並みに
逃げ回ったりはするけれども

戦闘を具体的に感じることもなく
進んでいく

戦争にはつきものの犠牲者

しかし
血生臭い感じもしない

偽装夫婦であるのに
香西さんの方から
肉体関係を迫り
それも戦争の業務分担表に
しっかり書かれているというから
どれだけ奇妙な世界なんだ

これは2007年に映画化されていて
北原は江口洋介
香西は原田知世
が演じている

それは読み終わって知ったのだけど
私の中では
ずっと北原は田中圭さんの
イメージだったなあ
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天気の子

2019-07-19 19:31:27 | 映画 2019年
今日から公開
早速観てきた

その前に他の映画の予告編で
京都アニメーションの名前が出てきて
思わず胸がしめつけられる
ヴァイオレットなんとか?
出来上がった作品を観ることもなく
悔しいだろうに・・・

天気の子

今の日照時間の少ない天気と
ちょうどマッチしているも
現実よりさわやかな感じ

雨の描写まで美しい

音楽もいいなあ
ずっと聞いていたい

ストーリーの方は
いいんだか悪いんだか
疑問点が多すぎ

主人公 高校一年生の帆高が家出して
上京してくるんだけど
その動機がよくわからない
親も登場しないし
家庭環境も説明なし
何が気に入らなかったの?
または何をしたくて上京?
あの光の中に行ってみたかった?
バカじゃないのとつぶやく

空から二人で落ちてきて
地上にはどうやって着地したのか
思わずアニメって便利
面倒な所は省略かと
ぼやく

結局なんでまた陽菜が復活できたのかも
よくわからず
雨で水没しても
陽菜の命が大事ってこと?
水没したのは東京だけなのか
世界中なのか

あちこちカットされた
テレビでの映画放送を観た感じ

小栗旬さんの吹き替えも
個性的な声過ぎて
どうにもこうにも
アニメのキャラと合わないなあ
声が素敵すぎるのかも・・・

とにかく
私にとっての
新海監督の映画は
「君の名は」同様
ストーリーは別として
背景と音楽が魅力

ゴミゴミした都会も
うんざりする雨までも
美しく見える

そんなわけで
映画からの深いメッセージは
よくわからず
地球の温暖化に対する警告か
なんて深読みしたり
そもそも
地球は雨が降っているのが普通で
地球ができたばかりのころは
雨ばかり降っていたのだということを
思い出していた
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ひかりの魔女 にゅうめんの巻 山本甲士

2019-07-16 17:10:02 | 本 2019年
ひかりの魔女こと
真崎ひかりおばあちゃんが
帰ってきた

とってもうれしい

今度は大御所と言う感じで
登場機会は多くない

けれども
ひかりばあさんに頼まれたから
と言う感じで
周りの人が進めていく感じ

客との会話が苦手で
やめてしまおうかと思っていた
喫茶店経営の女性

会社を追われてからも
エリート感むき出しで
生きている元社長の男性

倒産寸前の町工場では
ひかりばあさんが
犬の散歩中
軒先で雨宿りさせてもらった
という縁だけで
知り合いになり
町工場の運命を変えてしまう

最後の話
ラーメン店経営に失敗し
職も見つからず
借金に追われているため
離婚して妻子を実家に帰し
車上暮らしをしている男性

知り合ったのは
ひかりばあさんの嫁が
怪我をしたときに
治療してあげたのが縁

本当に
ひかりばあさんみたいな人が
世の中にたくさんいたら
みんなが平和で
幸せに暮らしていけるのになあ
と思ってしまう

東京までの新幹線の中
眠くてたまらなかったのに
読みだしたら
やめられなくなりました

第三弾を楽しみに!!
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ライフ 小野寺史宜

2019-07-14 15:21:09 | 本 2019年
コンビニで
バイトをしている井川幹太27歳

特にやりたいこともなく
なんとなく生きている幹太くん

彼の人生や
同じアパートの住人などの人生

特に大事件が起きるわけでもない

題名のライフはそういうことか

物語の構成
どうして結婚式の代理出席のバイトを幹太にさせたのか

そこで高校時代の同級生と再会させ
今までの幹太の人生を振り替えさせるため?

代理出席を依頼した新郎新婦の事情を
想像させるため?

友人の澄穂が
仕事やめちゃおうかなと言い

やめないほうがいいんじゃないかな
どうしてもやりたいことがあるなら別だけど

と、やりたいことがないのに
2回転職している幹太が言う

自分が飛び降り自殺するときに
同じことをする人が隣に来たら
やめなさいと言う
そんなふうに刷りこまれていると

隣の住人が亡くなって
遺品整理に来た家族にお礼を言われ

僕なんか何者でもないのでと言うと
生きてさえいれば
人は何者でもありますと

上の階の住人の物音に悩まされていた幹太
ひょんなことから親しくなると
音は気にならなくなる

そしてその住人が引っ越していく時は
そのことを教えてあげる

親しくなったら言えそうなもんなのに
そこは言わない幹太くん

次の所が怖い人だと大変だから気を付けた方がいいと

心優しい幹太くん

やりたいことが見つかりそう
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優しい音楽 瀬尾まいこ

2019-07-06 14:15:32 | 本 2019年
瀬尾まいこさんの作品は
これが6冊目

「卵の緒」やら
本屋大賞の「そして、バトンは渡された」など

相変わらず癒される

短編が三作

「優しい音楽」

23歳の会社員
永居タケルは
駅の構内で
突然
女子大生 鈴木千波に
声をかけられた
逆ナン?

それから二人は付き合うことになるが
どうして声をかけてきたかは
彼女の家に行ってわかる
タケルを歓迎してくれる両親・・・

「タイムラグ」

深雪は不倫相手の平太から
妻と二人だけで旅行に行きたいから
その間小学校3年生の娘の佐菜を
預かってほしいと頼まれる

仕方なく預かったものの
佐菜は
平太の父
つまり祖父に会いに行きたいと言い出す
結婚に反対し
未だに会ったことがないと言う

「がらくた効果」
同棲中の章太郎とはな子

はな子が拾ってきたと言って
中年の佐々木平八郎を
家に連れてくる

佐々木は大学教授だったのを
リストラされた上
妻とも離婚
家も財産も取られてしまい
公園でホームレス生活をしていた

最初は渋っていた章太郎だが
次第に生活が変化していく

三作とも読み終わると
ほんわかした気持ちになり
さすが瀬尾さんです!!
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