トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

花咲小路三丁目北角のすばるちゃん 小路幸也

2020-09-24 14:28:23 | 本 2020年
花咲小路商店街にある駐車場の
管理人をしているすばるくん

高校を卒業してすぐ就職
18歳

管理している駐車場は
両親のいないすばるくんのために
じいちゃんが経営していた車の整備工場を
潰して作ってくれた

そこに車を停めに来る人や
商店街の人々とのいろんな関わりの話

大事件になりそうだと思っても
大したことないような話ばかり

でもそこには
不思議なこともある

駐車場の事務所兼住みかにしている車
赤いシトロエンに
なんとすばるくんの亡くなったお父さんの
魂が乗り移ってしまった

とんでもない話だよね
ライトやラジオやウインカーなんかを
操作することもできる
ミラーでみられる位置なら
視覚もばっちり
会話だってできるんだ

そうやって
すばるくんを見守っている

こうなったら
駐車料金だけで
生活できんのかなあという
余計な心配は無用だね

ありえないことが起きているんだから

バンブルビーと言う映画を思い出した



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なんてやつだ よろず相談屋繁盛記 野口卓

2020-09-16 16:08:49 | 本 2020年
オリジナル文庫大賞受賞作

北上次郎や評論家 編集者 合計12名で
勝手に大賞を決めるというものだそうな

江戸 浅草の東仲町
会席 即席料理の老舗
「宮古屋」

その長男 信吾が主人公

幼い時の高熱がもとで
持病があり
またそのせいか動物と会話ができる

そして将棋と鎖双棍(くさりそうこん)の達人
鎖双棍とはヌンチャクのこと

持病のせいで商売は次男に任せ
将棋会所とよろず相談屋を開いた

いろんな動物から助言を受けたり
周りの人に助けられたり

なんとも魅力的な青年
続編が次々発売になり楽しみ


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スキマワラシ 恩田陸

2020-09-12 08:45:58 | 本 2020年
8歳違いの兄弟
兄が太郎
弟が散多(さんた)

若いのに二人で古道具屋を営んでいる

母親の旧姓が醍醐といい
結婚したら簡単な苗字になりたいわ
と言っていたのに
嫁いだ先が
纐纈(こうけつ)家

纐纈散多くんが主人公の話である

親戚かもと登場する女性が
醍醐覇南子(だいごはなこ)って
どんだけ漢字にこだわりあるんだ

散多くんには不思議な力があり
特定の物に触れると
不思議なものが見えてくる

それを徐々に兄弟で解明していく話で
見えてくる先に登場する女の子に
二人は「スキマワラシ」と名付けた

正体はなんなのだろうと
興味津々で
462ページもある分厚い本を
一気に読み進めていったが

二人だけでなく
度々他の人たちにも目撃されるようになり
SNSでその女の子が「まみちゃん」と
呼ばれるようになってからは
なぜか興ざめしてしまった

想像通り結末も期待外れかも

ここから少々ネタバレ

散多が小さい時に亡くなった両親
その両親に会えた時
どうして散多と言う名前にしたの?と聞いた
答えは聞くことができなかったが
その散多の言ったことを覚えていて
散多と名付けたみたいなのだ

これって「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に
同じようなシーンあったよね

ラストを除いて
読んでいる途中は
ものすごく楽しめたので
よかったなと

甘いもの控えていたけど
これ読んで思わずチーズケーキを買ってしまった
チェーン店ではない喫茶店に行きたくなったけど
どこにあるんだろうと
最近はみかけなくなったなあ
古い木製のドアを押して開けると
カランコロンと鳴る
そんな喫茶店がなつかしい







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むかしむかしあるところに、死体がありました。 青柳碧人

2020-09-07 13:30:27 | 本 2020年
誰もが知っている昔ばなしが
恐ろしいミステリーに変わったら・・・

一寸法師 

花咲か爺さん

つるの恩返し

浦島太郎

桃太郎

なんとも面白い発想をするものだ

いい人であるはずの主人公が違っていたり
まさかという人が殺されたり

この話の中で
あらためて気づいたことがある

浦島太郎の話で
乙姫様が決して開けてはならないと
玉手箱を渡すシーン

開けてはならないのになぜ受け取ったのか
いらないと言えなかったのかと
この歳になって疑問に思ってしまった

最後の桃太郎は
絶海の孤島 鬼ヶ島で起きた殺人事件なのだが
まあ鬼が出てくるわ出てくるわ
みんな名前に鬼の字がついて
訳が分からなくなる

アガサ・クリスティーの
「そして誰もいなくなった」か?
と言う気がしないでもないけど

最後はめでたしめでたしで
終わりという事でした



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