オットーという男

無理して観に行ってよかった
とても素敵な映画ですごく感動した

オットー（トム・ハンクス）
妻に先立たれ、仕事もなくし
絶望して自殺を図るが、ことごとく失敗する
首吊り　
車での一酸化炭素中毒
列車に飛び込む

列車に飛び込むときは
老人が線路内に倒れたため
それを助けて英雄扱いって笑える

少しづつ明かされる妻との過去

突然夫婦に訪れた不幸

過去のオットーを演ずるのが
実の息子のトルーマン・ハンクス
これが俳優デビューらしい
似ているのだろうが
トム・ハンクスより優しそう

偏屈になってしまったオットー
こういう年寄りいるよね
ホームセンターでロープを買うレジでのシーンは
お店に文句言ったりして
後ろに並んでいたくないよなあ

そのロープを何に使うかわかった時は
驚きだけど

近所をパトロールして
ルールを守らないと叱るし
いつも苦虫を嚙み潰したような顔をしている
なんか我が家の近所にもいるぞこんなタイプ

その彼を明るさと優しさと
強引さと料理上手で変えてしまったのは
向かいに引っ越してきたトミーとマリソル一家
こんな風に生きられたら
さぞかし毎日楽しいだろうなと

最後は自然に泣けてくる

マリソルたちと知り合ったおかげで
オットーは孤独死しないで済んだんだなあ

ご近所さんに遺言残すなんて絆は深い

財産をマリソルたちに残せてよかった

いい人で人生終えてよかったよ

シング・フォー・ミー、ライル

ショーマンのヘクター
歌うワニのライルで商売をしようと
一緒に舞台に上がるが
ライルはお客の前では全く歌えなかった

そんなライルを置いてヘクターは旅に出る

その空き家に引っ越してきたのがプリム一家
夫婦と息子　それぞれ悩みを抱えていたが
ライルの存在を知ってから
人生が好転する


ライルがとにかく魅力的なキャラクター
でも歌でしか言葉を表現できない
だから吹替えの大泉洋さんはセリフがないのだ

置いて行かれた時
食べ物はどうしていたのかと思ったら
ゴミ箱あさりしていた様子
でも爬虫類だもの臭うよね

ヘクターの吹替え石丸幹二さん
俳優の方と体系とかまるで違うのに
なぜかぴったり

コンテスト？
そこでは残り時間をみても
成功するだろうと分かっているのに
ドキドキ　早く歌って！！と念じてしまう

とにかく楽しい映画

シン仮面ライダー

ネタバレありで

仮面ライダー本郷猛（池松壮亮）と
ショッカーを裏切った緑川ルリ子（浜辺美波）が
敵と戦う

クモオーグ
コウモリオーグ
ハチオーグ
サソリオーグ
カマキリ・カメレオンオーグ
チョウオーグ

豪華キャストの割には内容はつまらない

正直言って仮面ライダー2号の
一文字隼人役の柄本佑さんはなんだか
合わない気がする

アクション系ではないイメージ

主人公だと思われた仮面ライダーとルリ子が
死ぬってあり？

それと何あの竹野内豊・斎藤工コンビ
政府関係者で登場
イチケイのカラスではないか

豪華キャストというのは
隠れキャラにあり

エンドロールで松坂桃李さんが出てきたとき
え？どこに？と

後で調べた結果　ケイという人工知能の
声だと判明

本郷猛の父が仲村トオルさん
殉職してしまう警官役

犯人役が安田顕さん

全然わからなかった

チョウオーグの森山未來さんは
イメージがピッタリ

プロが決めた配役にケチをつけるなんて
生意気ですね

黒武御神火御殿 宮部みゆき

三島屋変調百物語六之続

百物語の聞き手の三島屋おちかが嫁に行き
その後釜には三島屋の次男　富次郎が任されることに

第一話　泣きぼくろ

大所帯の豆腐屋で長男嫁が突然発情
同居している兄妹の相手に言い寄る

家族が宥めると本人は気を失い
気づくとそれらのことは覚えていないと

落ち着いたころ今度は次男嫁が同じように

そして次は出戻りの長女がなんと実父に言い寄る

その女衆みんなその当時、顔にほくろが出来ていた
大騒ぎになった途端、ポロっと落ち
ホクロはどこかに逃げていったと

まもなく父はショックで家を出て
知り合いの豆腐屋へ居候
そこで亡くなる

その臨終の床には亡霊のような女性が見え
その女性にもホクロが！！

オチはその話を語りに来た豆腐屋の息子
その嫁の顔には
ホクロが一つではなくたくさんあったって事

第二章　姑の墓

いろいろな花が美しく咲くある村

そこで蚕を飼い、絹糸を取り生活していた「かがり屋」
そこの娘だったお花が語り手

春の花見の時期に
墓参りを兼ねて、山へ登るのが村の人々の
楽しみだったのに、「かがり屋」の女衆は
決して山に登ってはいけないという言い伝えがあった

それに異を唱える嫁
宥めるようにその訳を話し出す祖父

昔、優しいと思っていた母親が
息子に嫁が来た途端、ものすごい嫁いびりが始まった
嫁の腹に子ができたと分かると、嫁も子も亡き者にしようと
したため姑を小屋に閉じ込めた
ところが逃げだして、首をくくって死んでしまった。

その後墓所を作り、妊婦である嫁がそこまで登ろうとしたら
誰かに押されたように転げ落ちて死んでしまったと。

その後も呪いは続く

異を唱えた嫁　　お恵
その父親がまた偏屈
実父思い出して苦笑い

第三話　同行二人

はやり病で妻子を亡くした飛脚の話
後をついてくる幽霊は
やはり妻子を亡くした男だった

第四話　黒武御神火御殿

いろいろな悪いことをしてきた者が
ある屋敷に閉じ込められた
そして一人ひとり殺されていく

長いばかり長くてなんだか
よくわからない
なぜこの人々が選ばれたか
そこまで何の恨みがあるのか

火山の絵が本当に噴火したり
恐怖は感じるけどちょっと極端すぎる展開に
興覚めが本心

長ぐつをはいたネコと9つの命

数々の冒険を楽しんできた猫のプス
九つあったはずの命があと一つになったことに気づき
家猫として余生を送ろうとする

そんな時
どんな願いごともかなえる「願い星」の存在を知り
命を増やそうと決意し旅に出ることに

同じように星を探すライバル

三匹の熊と女の子　実の家族を求めて

犯罪組織のボス　パイ工場？を経営　
　　　　　　　　すべての魔法を支配しようとしている

キティ・フワフワーテ　プスの元婚約者　信頼できる猫を求めて


仲間はワンコ　
かわいそうな過去があるのにまったく気にしてない天真爛漫な犬
これが超かわいい
子供のいたずら書きのような犬なのだが・・・

吹替えがいいです
プスの山本耕史さんはもうプスそのもの
こんなにピッタリな人いないかも

後は調べていったにも関わらず、それがイメージできなくて
声優としてはすごくいい

キティの土屋アンナさん
女の子の中川翔子さん
ワンコの小関裕太さん

アニメもすごくいい
プスが家猫になり髭が伸びてくるんだけど
そのふわふわ感がたまらない

残念ながらアカデミー賞はピノッキオの方でした

丘の上の本屋さん

舞台はイタリアの最も美しい村の一つ
「チヴィテッラ・デル・トロント」

その村の石造りの建物の中に古本屋はある
経営するのはリベロという名のおじいさん

いろいろな人がやってきて
いろんな本を買っていく

日本によくある古本屋と違い
きれいに並べられているなという印象

どこに何があるかその内容もすべてわかっている

その店にやってきた移民の少年エシエン
最初少女だと思ってて
僕という字幕見てようやく気付く
だって公園で本を読んでいる時
隣りに座った男性が自宅に連れこもうと
声かけてきたりしたし

エシエンはお金がなくて本が買えないんだ
そんな彼にリベロはコミックから始まり
いろんなジャンルの本を貸してあげる
感想を聞いたり、リベロ自身の意見も言ったり

隣りは喫茶店で
そこで働くニコラという青年は
リベロのことをいろいろ気にかけて
助けてくれる

喫茶店の中は見られなかったけど
外のオープンカフェはなかなか素敵

リベロが手にしたある女性の日記
アメリカに移民してその後どうなったのかは
知らされることなく

その日記を読むときリベロは必ず
オルゴールを鳴らすんだよ

最初の方でリベロが病院で検査したと
結果をニコラが訊ねても大したことないように
言っていたが
ラストを想像できる

そして彼がエシエンに託した遺言は
世界人権問題

この映画のテーマも
世界の子供たちのためのプログラムを
支援するユニセフに捧ぐと

エシエン大人になったら
何かやってくれるのではと期待

この映画の公式サイト見てて
監督の所　クラウディオ・ロッシ・マッシミ氏
なぞなぞ好きのお客役　特別出演だって
（男役とあるけど）

口福のレシピ 原田ひ香

下ごしらえの日曜日から始まって
月曜日の骨酒
火曜日の竹の子
水曜日の春菊
木曜日の冷や汁
金曜日の生姜焼き
土曜日の梅仕事
日曜日のスープ
そして最後が
あとしまつの日曜日

料理教室の後継者だった留希子が
反発して家を出て
いろんな料理を考えだし
SNSにあげて成功する
それだけの話かと思った

でも時々何世代か前の料理人らしい人の話も出てきて
これは何を意味するのかと

しずえという女性
彼女と留希子との関係は？

これはもしかしてそういうことになるのか？
やめてくれと願いながら読み続ける

代々続く品川料理学園

二代目？の時
その夫婦には子供ができず
奉公人であったしずえを奥様が気に入り
旦那様の子を産むことになる

さぞかし気の毒な人生かと思いきや・・・

妾になることに激怒した、しずえの実家の人々も
品川家からの多額の金品で
しずえの兄弟がいい大学に入れたりと
恩恵にあずかるし
しずえ自身も好きな料理ができる小料理屋をできるし
不自由しない人生を送れた

よかったなあとしみじみ思う

しずえが産んだ子が留希子の祖母なんだ

後継者である留希子と結婚させようと
理事長に抜擢された坂崎という男性も
留希子は最初反発して嫌っていたけど
なかなかいい男のようだし

とにかくこの話は悪人が登場しない

書いてあるレシピ
どれも使えそうと思いながら
メモしてもどうせ作らないだろうと
いろんな料理ができる留希子を
うらやましく思って本を読み終えた