江戸時代 奢侈禁止令が出たころ
「ぞっこん」
筆を擬人化
有名な画師の筆だったが
看板職人の元へ移り
その後その職人は寄席の文字書きとして
人気が出た
そして筆としての命を終え
燃やされる寸前・・・
「千両役者」
売れない役者花六に
贔屓が付いた
七種唐辛子を商っている貧しそうな男
周りに対する見栄もあり
無理難題を言って
遠ざけようとしたためか
来なくなる
花六はようやく大役をもらったが
衣装も買えない
そんな時高価な届け物が・・・
「晴れ湯」
江戸時代の三助がいたころの
銭湯の様子
「莫連あやめ」
あやめの兄のところへ嫁いできたのは
同い年で出来過ぎのお琴
あやめはことごとくお琴が気に入らない
母親までがお琴の器量に
一目置いている点も気に入らない原因の一つ
そんな時あやめは今で言うヤンキーみたいな
連中にいじめに遭う
助けてくれたのは・・・
お琴の正体は?
「福袋」
乾物商の佐平の元へ
嫁いだ先から姉のお壱与が
出戻って来る
お壱与の大飯食らいが原因
気の強い女房のお初と離縁し
愛人の女と一緒になりたがっていた佐平は
縁切金ほしさに
お壱与を
大食い競争に参加させ
賞金稼ぎをする
「暮れ花火」
おようは
羽裏と呼ばれる羽織の裏地専門絵師
倹約令により
着物は地味な無地や縞柄が主流の時代
町人は
襦袢や羽織の裏地に贅を凝らすようになっていた
しかし
おようは笑絵という春画は断っていた
春画 男女の情交のさまを描いた絵
そんな時どうしても
裏地に笑絵を描いてほしいと
芸妓の美代次がやってくる
妹分に男を取られそうだと・・・
その絵を見せて
こんなに思っているんだよと
妹分に思い知らせてやりたいと・・・
その男はおようが心底惚れた男だった
さて描くのか描かないのか?
「後の祭」
神田祭は
費用の一部がお公儀から出ている御用祭
大樹公 御台所 大奥女中まで観に来る祭り
そんな祭りのお祭掛を拝命してしまった
徳兵衛の苦悩の話
「ひってん」
その日暮らしをしていた卯吉と寅次
行き倒れの櫛職人を助けた
櫛の仕入れを断られ
好いた女にはふられ
身投げしようとしてそれもできずにいた
その男は大量の櫛の処分を二人に頼み
去っていく
二人はその櫛を売るため露店を出す
客との駆け引きや
売れた後の快感から
卯吉は商売に目覚めていく
そして今で言う百均のような
十九文均一の店を開く
読む落語の言葉通り
江戸の町が見えるよう
贅沢が禁止された時代でも
人々はいろんなことを楽しんでいる
嫁をもらったり嫁いだりするのに
届がいらない
町人は去り状を書くだけ
去り状は亭主しか書けない
再婚の許可証になりこれがないと重婚の罪に問われる