本所亀沢町にある
「おけら長屋」が舞台
いろんな騒動が起きるのだが
最後は江戸落語さながらのオチあり
ギリギリネタバレしない範囲で
あらすじ書いておきます
その壱 だいくま
長屋に住む人々の中でも
大熊こと大工の熊五郎一家には
長屋のみんなが泣かされている
なんだかんだと長屋の連中をだまし
ツケを払わない
そんなずる賢い大熊をやっつけてやろうと
一致団結
彼ら一家にはなにも売らないことにした
ある日大熊一家が一家心中してしまう
ところがそれも大熊の作戦だった
最後は少しホロリとさせられる
その弐 かんおけ
長屋の住人で浪人の島田鉄斎が長屋の住人になるまで
かんおけという題は
あることにかんおけを利用するのです
その参 もののふ
父の仇を探して旅をしている武士
疲れ切って倒れているところを
長屋の住人が助ける
そしてみんなでその仇を探すのだが
みつからず
その武士は武士を辞めることを決意
最後にそばを食べて国へ帰っていく
この話のオチは最高でした
その四 くものす
博打にのめり込む長屋の住人佐平
負けてやけ酒を飲んでいる時
みすぼらしい老人が博打に勝つコツを教えてくれる
壺振りの体の動きで賽の目がわかると
やってみたら大成功
佐平は首吊りをしようとしている男に出会う
理由を聞くと博打で50両も負けてしまったと
佐平は彼のために50両の大勝負をすることに。
ところが小指の動きで目を読めた壺振りが
指を詰めさせられ小指がなくなっていた
さあどうする佐平
その五 おかぼれ
呉服問屋の手代の久蔵
歳は二十一で通い手代として長屋に住んでいる
彼は隣に住む後家女のお染にホの字
しかし彼は壁越しの盗み聞きで
お染が凶悪な盗賊の情婦で
その盗賊から逃げ出して来たことを知る
彼の手下が連れ戻しにやってくる
なんとしてもお染を守らなければと
長屋の住人万造と松吉に相談
芝居をすることにした
ところがところがお染は自分の身を
火付盗賊改方の筆頭与力に打ち明けていたのだ
盗賊を一網打尽にするべく手をうっていたお役人たち
それなのにそれなのに久蔵たちは
とんでもないことをしてしまうが・・・
その六 はこいり
八五郎の女房 お里
絹問屋で女中頭として働いている
ある日この店の本家のお嬢様が
花嫁修業と称してやってきて
お里が面倒を見ることになる
これがとんでもないお嬢様で
雑巾がけも料理も満足にできない
だいこんの千六本というと
千六本数えながら切るくらい
ある日店の手代頭の美濃吉が
お里に悩みを打ち明ける
母親は亡くなっているが
療養中の薬代のために
お店のお金に手を付けてしまったと
彼を助けるために
長屋の住人島田鉄斎の力も借りての
大芝居がお見事
その七 ふんどし
料亭主催の
長屋対抗相撲大会
賞金は十両
長屋でがんばって相撲大会に出るという話
だけではないのだ
なんと長屋の住人卯之吉の娘お梅が
湯の子を身籠ってしまっていた
これはかなりのショックな話
江戸時代はこんなこともあったのかと
江戸の長屋は混浴
女が襲われることも少なくない
それが原因で生まれた子は
「湯の子」と呼ばれた
後に幕府は湯屋での混浴を禁止にしたと
でも湯の子で検索しても出てこないのだが
お梅が久蔵に気がある事を知り
長屋の連中はおなかの子ごと
一緒にさせようとするが
久蔵はおけら長屋が相撲大会に勝つことを
条件にする
ところがところが
主力の三人が食あたりになってしまうのだ
さてこの勝負どうなることやら
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