ところで、会計(かいけい)とは、何でしょうか。
いろいろな定義がなされていますが、私は、次のように考えています。
「会計とは、企業の状態を、言葉と金額で、表現する手法である。」
例えば、
今期の売上は、3億円で、利益は、1千万円です。
借入金は、2億円で、純資産は、5千万円です。
法人税等の税金は、5百万円です。
といった具合に、言葉と金額で、企業の実態を表現します。
なんとなくイメージできれば良いかと思います。
次に会計の種類ですが、私は、会計を利用する目的別に、次のような分類をしています。
財務会計:企業の状態を株主や債権者に報告するために用いる会計
税務会計:法人税等の税金を計算するために用いる会計
管理会計:経営を管理するために用いる会計
評価会計:企業外部から企業を評価するために用いる会計
管理会計は、具体的には、製品原価計算、部門別・店舗別計算、設備投資の判断、価格決定、予算策定等を行う場合に用いる会計のことです。
評価会計は、一般的な名称ではありません。金融機関等が中小企業を評価する場合に、決算書を修正することがあります。このようなときに用いる会計を私は評価会計と読んでいます。
公認会計士は、これら会計を資格取得過程で学ぶことになりますので、会計全般の専門家といえます。税理士は財務会計と税務会計の専門家といえます。
では、税務顧問を頼むのは、公認会計士の方がいいのかというと、そうとも限りません。企業が何を頼みたいのか、何を期待するのか、支払う代金はいくらなのか、相手が何が得意なのか、何が専門なのか等によって考えるべきでしょう。
税務会計というのも範囲が広くて、税理士登録をしている方が税務会計全てに精通している訳ではありません。財務会計も同じで、税理士が財務会計全てに精通している訳ではありません。
公認会計士は、資格取得において、税理士よりも幅広い知識が必要とされますが、実際にしている業務では、専門分野があります。
何を頼みたいのか、何を期待するのか、支払う代金はいくらなのか、相手が何が得意なのか、何が専門なのかというのは、そういう意味です。
ちなみに、公認会計士は、税理士登録をしないと、税理士業務は行えません。諸外国では、公認会計士の資格で税務を行えるところがほとんどのようです。利用者から見ると、非常に分かり難い制度となっています。
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では、また。
継続の法則の考え方 20 努力を継続すれば必ず成果はでる。
地方銀行(大分銀行)に入行した22歳の時には、まったく会計の知識はなかったが、仕事をしながらコツコツと勉強を重ね、44歳で早期退職し、47歳で公認会計士試験に合格、49歳で公認会計士になった52歳のオッサン公認会計士です。
何か努力を継続している方は、ほとんど目標(ゴール)に向かっています。その目標を達成することが、努力の成果ですが、私は、そうは考えていません。
目標へ向かって、努力を継続する過程で、目標以外の副産物を多く得られることが多いからです。たとえ、目標を達成できなくても、自分にとって大きな成果を得られることもありますし、違ったものが見えてくることもあります。
とにかく、何でもいいから、努力の継続を始めてみることです。いろいろな成果を実感できます。
副産物ばかりを期待してもいけませんので、目標達成に重点をおいて頑張らないといけませんが。
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では、また。