「進捗管理ができる体制が整っていますか。」の2番目は、部門別損益が分かる体制です。
部門別損益とは、例えば、支店を持っている場合の本店・支店別の損益のことです。工場を持っている場合の本社・工場別の損益のことです。いくつかの事業を行っている場合の事業毎の損益のことです。
中小企業の場合、これらの部門別損益を把握していないことが多いのです。
部門別損益を把握していなくても、税務申告書を提出することはできます。税務申告書に添付する決算書類を作成することもできます。
「それで、いいんじゃない。部門別損益なんて把握する必要ないんじゃないの?」って、言われる中小企業の社長さんも多いと思います。
なぜ、部門別損益を把握が必要なのかを簡単に説明すれば、良いところと悪いところを明確にするためなのです。
良いところと悪いところが分かれば、良いところは、どんどん伸ばし、悪いところは改善するという方策がとれます。
部門別損益が分からずに、ただ業績を伸ばせ、利益を上げろといっても、どこに手を付けていいのか、何をしていいのかが、はっきりとしません。
営業に気合いをいれますか?
それでは駄目でしょう。
自社の良いところ・悪いところを把握して対応することが有効なのです。
部門別損益の把握は時間と費用がかかりますが、やり方によって、それに見合う成果が必ず得られます。
税理士事務所に依頼しなくても、市販の会計ソフトを利用したり、表計算ソフトを活用したりすることで、自社で部門別損益を把握することは可能です。
是非、チャレンジしてみてください。
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整理整頓ができず書き直しの余地が多々ありますが、中小企業に対する指摘は、ある意味、的を捉えたものだと考えています。是非、ご一読ください。
では、また。