往診のドクターに来てもらって、診断後、ドクターから質問されました。
「延命措置は、どうしますか」と。
「延命措置は、具体的には、何でしょうか」と尋ね返すと、
「胃ろうです」と。
「いえ、延命措置は、しないように、お願いします」と私は言いました。
そのとき、延命措置をしない決断を伝えた理由は、はっきりと思い出せませんが、
私の人生観と関係していたもので、日ごろから、延命措置はしないようにしようと考えていたからだと思います。
私は、人間の本質は、魂であり、この世とあの世を何度も生まれ変わる存在であるという人生観を信じていました。
また、人は、魂を向上させるために、この世とあの世を何度も生まれ変わるということも信じていました。
そして、行き過ぎた延命措置は、本人も苦しく、あの世へのスムーズな旅立ちを阻害することもあるという考え方も信じていました。
母が、そのような考え方を持っていたかどうかは、分かりません。
しかし、介護をしながら、そのような話をしていましたので、ある程度は理解してくれたのではないかと思います。
多分、「あの世はある」「死んだ後に、魂が向かう天国がある」ということは、なんとなく理解していたのではないかと思うのです。
介護をする上で、どのような人生観を持つのかは、非常に重要なことであると思います。
それは、介護をする側だけでなく、介護を受ける側にも必要なことだと思うのです。
延命措置をするか、しないかの決断だけでなく、そもそも、介護そのものをするか、しないかの決断にも関係してくるものだと思うのです。
介護は、する側も、受ける側も、いろいろと勉強になることが多いと思います。
以上のような考え方も、少しでも、参考になれば、幸いです。
昨日は、朝、氷が張るような寒さでしたが、日中は、穏やかに晴れてくれました。
高崎山、鶴見岳、由布岳が、とてもさわやかな感じがします。
春が、もうそこまで来ているような気がします。
介護をしている方、介護について迷われている方、将来、介護の不安のある方等など、何かの参考になれば幸いです。
介護の種類、度合い等は様々で、一概には言えませんが、介護をするのは大変です。
ケアマネージャーさん等に尋ねたり、自分で情報を探してみたりして、検討してみるのも良いかもしれません。
反省も大切にしてください。
このブログを読んでくださった皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
62歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。