私が、自宅で、母の介護をした理由、自宅で、母を看取ろうとした理由について、ときどき考えてみることがあります。
多分、理由は、一つではないような気がします。
最近、自分の人生における「経験」というのを、考えることがありました。
私は、卒業後、地方銀行に勤務しました。
私の同期入社の方や先輩、後輩の多くの方、主に男性ですが、定年退職まで、職場に勤務し、定年後は、銀行の紹介等で、どこかの企業に出向し、年金がもらえる年齢になれば、年金生活を送るという人生を歩みます。
私は、そういう人生は、送っていません。
44歳で、職場を退職し、公認会計士になり、個人事業主となりました。
同じ職場の方々とは、少し違った人生を選びました。
母の介護も、そうなのかな、と思うことがあります。
両親を施設に預けて、自ら介護をしないという方も多いように思います。
そういった点からも、私は、人とは、少し違った人生を歩んでいることになります。
自宅で介護をする方、施設に預ける方のどちらが多いかは分かりません。
しかし、特に、男性の場合は、施設に預ける方が多いような気がします。
父の介護も母と二人で行い、(ほとんど、母がしましたが)、父も自宅で看取ることができました。
今、思えば、貴重な経験でした。
自分の思い、考え方、心が、変わったということが、一番の経験だったのではないかと思うのです。
精神的にも、肉体的にも、辛いことはありましたが、貴重な経験をした、させていただいたと、今は、考えることができます。
「母の介護をしてあげた」ではなく、「母の介護をさせてもらった」ということだと思うのです。
うまく行かずに、イライラし、それを父、母にぶつけたこともありました。でも、優しく、接したこともあったと思うのです。
そして、自分の心を少し変えることができました。
魂として、少しだけ、成長できたかもしれません。
「ありがとうございました」です。
散歩の途中に、「チュンチュン」と鳴く声を、よく聞くようになりました。
スズメです。
屋根の上から、チョコンと顔を出して、こちらを見ているようです。
春が、もうそこまで来ているという知らせの一つかな、と思います。
少し、気持ちがホンワカします。
ありがとうね。
介護をしている方、介護について迷われている方、将来、介護の不安のある方等など、何かの参考になれば幸いです。
介護の種類、度合い等は様々で、一概には言えませんが、介護をするのは大変です。
ケアマネージャーさん等に尋ねたり、自分で情報を探してみたりして、検討してみるのも良いかもしれません。
反省も大切にしてください。
このブログを読んでくださった皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
62歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。