25日午前、菅原経産相が辞表を提出した。菅原氏は前日まで、自身の選挙区の有権者にメロンやカニなどの金品を配った疑惑で野党から追及されていた。昔のことだからと知らぬ存ぜぬで押し通すつもりでいたようだが、今月、地元の有権者に香典を配っていたことを「週刊文春」にすっぱ抜かれ、「もうアカン」と観念したのだろう。
しかし、「結果として秘書が渡した」という言い訳はみっともない。人の使い方が下手だから辞めた秘書にまでしっぺ返しされるんだよ。要は人の上にたつ資格がないということ、こんな人に閣僚が務まるわけがなかろう。禁止行為とされている「贈らない」「求めない」「受け取らない」の“三ない運動”なんてのは、ぽっと出の新人議員でも知っているだろうに…。アホかいな!
意外とあっさり引き下がったけど、国会で吊るし上げにあう前に“とんずら”かよ! が、これで済むと思ったら大間違いだ。国民をなめたらいかんぜよ!
もっとあきれた話。7年間で約1億2000万円の所得隠しと申告漏れが明らかになったお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実。彼は記者会見で「もともと社会人としてダラシない性格。認識が甘かった。すべて自分の怠慢です」といった。
だが、ルーズでだらしない男が、面倒な個人会社を設立しようなんて考え付くだろうか。それも社員はおらず自分一人だけ、すべて自分がやらなければならないのに…。税金を払いたくないというけち臭い根性から、会社設立を考えたと思われても仕方ないね。
ネットにあった「個人事業主と法人どちらがオトク?」を読んで、なおさらその思いが強くなった。(要点のみ抜粋)
個人事業主の所得は事業所得になるが、法人のオーナー社長の場合は給与所得となる。つまり自分の給料を利益ではなく費用として計上できる。
また法人は基本的には個人事業主が計上できる経費をすべて計上できる上、プラスアルファでさらに幅広い出費も経費として計上することができるという利点がある。経費として計上できる項目が多い分、確定申告で控除を受けられる費用が多くなる。だから私的な旅行や洋服代、アクセサリー代をすべて会社の経費として計上したのではないか。
それに、法人税は所得税よりも税率が穏やかで、例えば所得800万円に対する個人事業主の所得税は23.9%、中小企業の法人税は19%と、だいぶ税金が少なくてすむというメリットがある。
しかし悪質なのは、2016年から2018年までの3年間、収入をまったく申告していなかったということだ。2009年の会社設立以来9年間、一度も定められた期限内に会社の所得を税務申告していなかったという。東京国税局から複数回にわたり「無申告」の指摘を受けていたことが分かっているが、期限を過ぎた後で3年分をまとめて申告する行為を3回繰り返していたという。国税庁もずいぶん舐められたもんだ。
以前、脱税で逮捕されたことがあるM氏はいう。「決算も確定申告もしないで、もしバレたら払おうと…。バレたら『税金を納めることを知らなかった。すいませんでした』でまかり通るのはおかしい。これが悪質じゃないって認定されるなんてとんでもない」と語っている。ほんとにそうだ。お笑い芸人の「闇営業」より悪質だ。国民をなめたらいかんぜよ!
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