最近、高齢者の転倒の危険性についての記事が目に付く。先日、ネット記事の「たった1回転んだだけで「死亡」…高齢者転倒のヤバすぎる実態」を読んで怖くなった。が、参考になることがたくさんあるので、高齢者の方にはぜひ読んでいただきたい。
「75歳」が老化の節目だという。65~74歳で多いのは、手首や肩からひじまでの上腕骨、背骨の骨折。それが75歳以上になると大腿骨の骨折が急増するそうだ。これは、骨粗鬆症によって骨が弱くなり、加齢とともに骨折しやすくなることに加えて、筋力の衰えが起こるからだという。筋肉の減少速度は75歳前後から急速になり、身体機能の低下も重なって転倒が起こりやすくなるという。
特に問題なのが「大腿骨近位部骨折」だが、手術すれば骨折する前と同じように歩けるようになる可能性は筋力次第で十分にある。ただ、手術後はできるだけ早く立ったり、歩いたりといったリハビリを始めること。どれだけ快復するかはリハビリ次第だという。私も手術した翌日には「はい、立って」、その翌日からは歩行器でトイレへ行くように言われた。左ひざが曲がらず苦労したが、今思うとあれが良かったのである。
高齢者が大腿骨骨折で手術した場合、以前と同じように歩けるようになるのは約50%。退院後、ほとんどの人が杖やシルバーカーを使用しなければ歩けないという状態になるそうである。幸い私は自分の足で歩けるし、日常生活に不自由はないまでに快復した。これも早くにいリハビリを始めたのが良かったのだろう。
退院後は、また転倒したらと思うと怖くて、外出を控えるようになった。今でもよほどの用事がない限り外出しない。だが、外に出歩かなくなると歩行能力が落ちて、家の中で転ぶリスクが高まるという。
私は退院1カ月後に早朝ウオーキング、朝夕のストレッチと筋トレ、エアロバイクを再開した。が、30数年間続けていたスイミングは、自転車に乗れなくなったので止めざるを得なくなった。スイミングのあとの友人とのランチやおしゃべりが楽しみだったのに…。友人とは「月に1、2回はランチだけでもしようね」と約束している。
私がどうしても行かなければならないのは、3ヶ月に1回の整形外科。そして月に1回ぜん息の薬をもらいに町内の医院へゆくくらいで、そのついでに銀行や郵便局へ寄る。買い物はコープと食材宅配サービスを利用しているのでめったにスーパーへも行かない。今の時代、買い物に行かなくても餓死することはないよ。
この先、外へ出歩くことができなくなっても、頭さえしっかりしててボケさえしなければいい。我が家は風呂場以外はすべてバリアフリーなので車椅子生活になっても大丈夫。エレベーターはあるし、玄関にはスロープがあるから一人でも出られる。一番心配なのはボケること、頭の体操だけはしっかりやらなきゃあ…ネ。
手術後の迅速なリハビリがその後の暮らしを左右することも知られていますね。
身をもって経験されたオールドレデイさんのリハビリ闘病記
毎回自分の身に置き換えて痛みも苦しみもしんどさも感じながら読んでいました
もろくなった身体中、労わりながら大切に使わなねばとしみじみ感じています。
私も関節症以来、正座もできないし、走るのもダメ。でもこの脚と仲よく最後まで付き合っていきたい。「家の中でも転ぶ」と言うからそろそろ歩いて・・。電話にも慌てないと
言い聞かせています。
こういう記事を読んで、わが身と比べて背筋が寒くなってくることがあります。記事にあるようにうまく?死ねるといいけど寝たきりになると最悪です。
最近は急がずゆっくり、動くときはどこかをつかまって、ともうすっかり老人してます。もう廃車寸前の車といっしょ、大事に大事に扱っています。怖いと思う気持ちが予防につながるといいかな?
そうですね。慌てないことが一番、ゆっくりゆっくり行きましょう。
思い通りにならない足でもなければ困ります。我慢できるうちは無理してでも使わなければ、本当に歩けなくなってしまいます。あの世へも杖なしで逝きたいですからね。まあこれが自分の年相応の姿かと思えばあきらめもつきますわ。