「あったか花咲く房総とみちのく名湯」の旅 その２・・・

　第２日目、朝８時出発。朝食の味噌汁がおいしくてご飯をお変わりしたので満腹、眠くてたまらない。その上、「板かまぼこ生産日本一」というかまぼこ屋で、お茶とかまぼこの接待を受けて、またまたお腹一杯。バスに乗り込むと同時に２人とも爆睡、ガイドの話など全然聞いていない。
　今日のメインの観光地、塩屋埼手前で目が覚めた。
　
　美空ひばりの名曲「みだれ髪」ゆかりの地とかで、歌碑と看板が立っている。丘を登ると灯台があるが、これ以外には何もない所で、ちょっと期待はずれだった。ここで少し早い昼食となったが、この日も各自ご自由にということなので１軒しかないレストハウスで「海鮮丼」を注文した。新鮮な魚が何種類も乗せられて見た目にも鮮やか、食べても美味であった。今回の旅は、宿の食事より自由昼食に何を食べようかと、それを考えるのが楽しみだった。

　福島県での観光はここ塩屋埼だけで、あとは茨城県へと戻る道すがら、大洗海岸、海鮮市場、鹿島神宮などに寄るだけある。今宵は早めにホテルに到着の予定だとか、早く温泉に入って、ゆっくり食事をする、これが一番である。それにご馳走があれば文句のつけようはないが、こればかりはツアー代金が代金だけにあまり期待はできない。
　茨城県に入ると、日本で最初に原子力の火が灯った村として有名な東海村のすぐそばを通る。日本原子力研究開発機構を初めとして、原子力発電施設が集まっている所だそうだが、バスで相当走ってもまだまだ続く広大な敷地にはびっくりである。
　しばし大洗海岸の景色を眺めながら走っていると海鮮市場へ到着。ここは新鮮な魚介類が豊富で安いのだが、生鮮類は買って帰るわけにはいかない。
　今日の最終観光は鹿沼神宮参拝である。

　神社では２０日が大祭とかで準備に忙しそうだった。鹿島神宮は戦の神様だそうだが、ここでも買ったおみくじがまた「半吉」、よくよく今回は運が悪そうなので、ケガや事故に気をつけよう。

　宿までの道中、添乗員がビンゴゲームをしようという。枠が引かれた紙が配られ、５×５＝２５だが、中心が一つ抜けているので２４の枠の中に１から７２の中の好きな数字を入れよという。そして、それを隣同士で交換してゲームが始まる。友人の紙と交換してみたら、２４の数字のうち２人が同じ数字を入れているのが１５箇所あった。３０年近くも付き合っていると思考回路まで似てくるのか、ともかく気の合うのは確かだが、１から７２の中でこれほど同じ数字を頭に浮かべるとは驚きである。最後のビンゴは２人、結局ジャンケンで私が「かまぼこ２本入り」をゲット、ジャンケンで勝つなんてめずらしい。　
　今宵の宿は潮来である。ホテルの裏が常陸利根川である。

　今日は明るいうちに到着したので、近くのスーパーへチューハイを買いに行った。すると、「備長炭で焼く焼き鳥」という看板が掲げた屋台があり、いい匂いがしてくるので、今夜の寝酒のあてに少し買って帰った。最近のホテルの冷蔵庫は空のところが多いので、外で買って冷やしておいてお風呂上りにキュッと一杯とやるのが楽しみである。普段は全然飲まないのだが、旅に出るとチューハイ缶１本でちょうどいい按配に酔うことができる。
　夕食はごく普通、まあまあと言うところだった。あとは一杯やって寝るだけ、テレビを見ていたらウトウト、こういうときが一番気持ちいい。
　今日は写真に撮りたいような景観もなく、写真が少なかった。明日は「あったか花咲く房総半島」であるが、果たしてお花畑に花が咲いているかどうか分からないという。メインだよ、花がなくて何を見に来たのかって…。