つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「あったか花咲く房総とみちのく名湯」の旅 その1

2008-01-21 | 
 「あったか花咲く房総」の名称に釣られて出かけたものの、今年一番の寒波襲来とか、いかに日ごろの行いが悪いかがよく分かる。朝4時前に起きてみると吹雪だったが、出発の5時には雪も止んでいたのでやれやれ。 

 東京着8時40分、迎えのバスが来ていたが、ガイドの、初場所を抜けてきた幕下力士のような体型にはびっくり。余りの重さに立っていられないのか、専用の椅子に座って前を向いてしゃべるのである。だが、マニュアルどおりの説明ではなく、自分の言葉でしゃべるのでおもしろいこと、大爆笑の連続。こんなガイドは始めてである。
 いよいよ最初の観光地である皇居へ。東京モノレールを右に見ながら、品川、新橋を過ぎていよいよ銀座である。銀座へ来るのは25年ぶりくらいだろうか、日本一地価が高いといわれる銀座4丁目の「和光」ビルが見える。有楽町、新宿、銀座へは度々来たことがあるが、日劇もなくなっており、ふた昔半も経てば様変わりは当然である。
 方向音痴なのでどこをどう走ったのかまるで分からないが、やがて官公庁街の霞ヶ関へ。文科省・財務省・厚労省・総務省などのビル群には圧倒される。また、テレビで見慣れた警視庁のビルも見える。
 
 そして国会議事堂前。議事堂を背にした大通りには警察車両がたくさん駐車しているのが見える。やがて皇居前広場に到着。皇居を背にした広場からは、高層ビルの谷間に東京駅が小さく見える。

 一般参賀の行われる坂下門、砂利道を行くと写真でおなじみの二重橋と皇居正門、その奥に伏見櫓が見える。
  
 皇居に来るのは高校の修学旅行以来だから50年ぶりである。皇居は変わるべくもないが、周辺の街並みはビルが林立して、その昔の面影は全くない。皇居広場前の道に出ると遠くに東京タワーが見える。

 私が来たのは昭和33年の6月、完成が昭和33年10月だから、まだ完成していなかったのを覚えている。その後東名高速道が開通した年(1968年だから40年前か)に、友人4人で車で東京へ行ったことがある。そのときには東京タワーに上って最上階のティールームでコーヒーを飲んだ。入ってみて1杯500円と分かったが、黒の蝶ネクタイのボーイに丁重に迎えられて出るに出られず、花のお江戸のコーヒーの高いのに目をむいた記憶がある。
 
 次の観光地は浅草、ここも50年ぶりである。浅草寺へお参りし、ご利益があるというので線香の煙を頭にあおぎ寄せる。
  
 おみくじを買ったが「半吉」、すべて否定的なことばかり書いてあるのでそうそうに枝にくくりつけた。昼食は個人で自由にということなので「うな重」を奮発したが、久しぶりにおいしいうなぎにありついて大満足。
 食事をすませ、両側のお店を覗くと、靴やバッグ、衣服にしても安いものがたくさんある。夢中で見ているともう12時10分、12時半出発なのであわてて仲見世通りに戻るが、食事処を探すのにあちこちしたので方向がまるで分からなくなっていた。宝蔵門を探せばいいと簡単に思っていたが、右を見ても左を見てもない。さあ大変、友人はあっちだというし、私はこっちだと意見がまるで違う。とにかく来た方向はこっちだろうということになったが、行けども行けども高い浅草寺の大屋根も見えない。とうとうババ2人は走りだして、やっと浅草寺の大屋根が見えたときにはもうフラフラ、間に合ってよかった。どうも新仲見世通りをウロウロしていたらしい。これだからおのぼりさんは困る。 
 
 次は水戸偕楽園であるが、この時期に梅が咲いているはずもないのに行程に入れてあるのが分からない。ここへは昨年も来たが、3月24日頃だったのでもうほとんど散っていた。ちょっと歩いたが紅梅がほころび始めているくらいで、人っ子一人いない。どうも水戸の梅には縁がないようである。

 次は今宵の宿、福島の飯坂温泉へ。房総半島がメインなのになぜこんな遠くの温泉地泊まりなのか合点がゆかぬ。松尾芭蕉が立ち寄った奥州の名湯だというが、ひなびた温泉地である。夕食は、格安ツアーだから、まあこんなものだろうと納得。温泉に入り、チューハイを飲んでバタンキューは良かったが、夜中に足がつって1時間ごとに目が覚めて大変だった。(つづく)
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5 コメント

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Unknown (ハトポッポ)
2008-01-22 00:31:40
皇居の周りのビルも昔は皇居を見下ろせる高さにしてはいけないとかいう不文律があったようですが今は皆高層です。
浅草寺のおみくじは手厳しいです。
私は凶しか出たことがありません。ま、これ以上堕ちることはないということだなと納得?しています。

足がつったのは走りすぎ?
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迷路 (ばーば)
2008-01-22 00:42:41
宝蔵門で集合でしたか!
浅草はちょっと横道のアーケイドに入ってしまうと、私も道に迷います。だから本筋を見失わないように気をつけています。 何しろ縦横に商店街が軒を連ねているので大変です。 そして官庁街は東京でも指折りの格調の高い落ち着いた建物群の有る所ですね。国のお金を充分に使って造った建物は立派です。
坂下門、一度も行ったことは有りません。
70歳近くになってやっと原日本人に目覚めた私は
来年当たり参賀に行ってみようかと、レディーさんの写真を観ながら思いました。
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Unknown (オールドレディー)
2008-01-22 10:24:32
♠ハトポッポさま
霞ヶ関のビルの立派なこと、ここが日本の中枢ですかね。
浅草のおみくじは本当に厳しいですね。友人は「凶」なので読まずに枝にくくっていました。
人、人、人の波です。東京人かおのぼりさんか、とにかく人の多いのにびっくり。でも、安い店がたくさん並んでいて覗くだけでも楽しかったです。

今度は夜行バスで買出しに行こうかと話しています。

なぜか旅に出ると脚がつります。多分日ごろの運動が足らないのでしょうが、1時間おきにつるので情けなくなりました。
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Unknown (オールドレディー)
2008-01-22 10:30:34
♠ばーばさま
浅草は縦横に通りがあるのを知らなかったのです。地図をもらっていたのに、もう頭が真っ白になって見るのも忘れていました。
仲見世通りにいたなら宝蔵門か雷門が見えたはずなのに、新仲見世通りにいたらしく横道だったので何も見えなかったので、あわてましたね。

坂下門は一般参賀のときに中に入れてくれるのですよね。一度中に入ってみたいですね。

今度は夜行バスで東京へ行って、浅草で安物の買出しに行こうかと話しています。
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東京の面白いところ (ヒキノ)
2008-01-23 22:18:29
やっぱり浅草、アメ横、築地の場外市場、柴又でしょうかね。宿はビジネスホテルの名の知れたところがいいですよ。交通は地下鉄が一番早くて安いです。スイカを買うといちいち切符を買わなくてすむから便利です。でもこれは交通路線の下調べがいりますね。朝食はホテルでも夕食はお仕着せの夕食より浅草のあたりのほうが満足します。わたしも深夜バスをそのうちに利用しようと考えています。
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