香川県坂出市で、16日早朝、祖母と幼い孫2人が行方不明になった事件は、祖母の義弟の犯行と断定され、残念なことだが3人の遺体も発見された。祖母の妹の夫である容疑者は61歳、思慮分別もあろう初老の男がなぜ? 妻に先立たれ、息子と2人暮らし。人生の黄昏期を迎え、人生設計が狂い、やけっぱちで反抗に走ったのだろうか。それにしても、大人同士のいさかいで子どもが巻き添えになるとは、なんとも痛ましいことである。食い物の恨みと金の恨みは怖いといわれるが、とかく金がからむと身内も他人も関係ないようである。
この事件が起きてから、マスコミや各局レポーターの取材は日を追うごとにヒートアップし、中には父親に対してあらぬ疑惑を抱かせるような報道もあった。ある週刊誌の発売予告の見出しには「俺はぜったいやっていない。父親の悲痛な叫び!」というのもあった。また、父親が度々テレビカメラの前に出てくることからか、「この事件は、秋田県の畠山鈴香事件の様相を呈している」など、いかにも父親の犯行を匂わせるかのようなコメントをする批評家もいた。
こういうことを言うのはどうかと躊躇したが、一つには、この一家の家族構成の複雑さが不利な状況を生んだとも言える。10歳の長男はお父さんの連れ子、亡くなった2人の娘は奥さんの連れ子、1歳の子どもだけが夫婦の実子…。また、父親は無職で生活保護を受けていて、祖母が昼夜働いて一家の生活を支えていたとか。テレビではこうしたことをあからさまには言わないが、近所の人、友人・知人の口から語られる内容や、コメンテーターの発言などから視聴者に余計な先入観を与え、想像力をたくましくさせ、ひいては、あらぬ疑惑を抱かせることになったともいえる。これがごく普通の一般家庭で起きたことならどうだったろうかと考えると、やはり世間の偏見がなかったとはいえない。
本当はマスコミ報道を鵜呑みにしてはいけないのだが、世間は往々にして信じてしまいがちである。父親が「もし俺が犯人でなかったときは、マスコミは謝ってくれるんか」と言ったというが、決してマスコミは謝罪しない。言ったらそれまで、書いたらそれまでである。マスコミも怖いが、世間の風聞もまた怖い。人から人へ話が伝わるごとに尾ひれがつき、事実とまったく違ったものになっていく。「人の口に戸は立てられない」が、興味本位に語り継がれることには否定のしようがなく、マスコミ以上に怖いものがある。
話は変わるが、テレビニュースを見ていて、いつも思うことがある。犯人を連れだして現場検証するときに、何十人もの捜査員がブルーのシートをかかげ、犯人の姿が見えないようにしている。未成年ならともかく、なぜそこまでしなくてはならないのだろうか。犯人の人権という観点からだろうが、被害者の人権より犯人の人権擁護ばかりが目だってしかたない。昔、幼児連続殺人事件の犯人宮崎勤が手錠・腰縄の姿そのままで現場検証に立ち会う様子を何度もニュースで見かけたが、いつ頃からこんなブルーシートが使われるようになったのだろうか。
手錠をはめられた両手を何かで覆うとか、頭から服をかぶせることぐらいは許そう。でも、罪を犯したからには衆目の前にさらし者になるくらいは当然の報いである。大事な家族の命を奪われた遺族側からすれば、犯人の人権擁護ばかりが重視されることにはらわたが煮えくり返る思いをしているであろう。
この事件が起きてから、マスコミや各局レポーターの取材は日を追うごとにヒートアップし、中には父親に対してあらぬ疑惑を抱かせるような報道もあった。ある週刊誌の発売予告の見出しには「俺はぜったいやっていない。父親の悲痛な叫び!」というのもあった。また、父親が度々テレビカメラの前に出てくることからか、「この事件は、秋田県の畠山鈴香事件の様相を呈している」など、いかにも父親の犯行を匂わせるかのようなコメントをする批評家もいた。
こういうことを言うのはどうかと躊躇したが、一つには、この一家の家族構成の複雑さが不利な状況を生んだとも言える。10歳の長男はお父さんの連れ子、亡くなった2人の娘は奥さんの連れ子、1歳の子どもだけが夫婦の実子…。また、父親は無職で生活保護を受けていて、祖母が昼夜働いて一家の生活を支えていたとか。テレビではこうしたことをあからさまには言わないが、近所の人、友人・知人の口から語られる内容や、コメンテーターの発言などから視聴者に余計な先入観を与え、想像力をたくましくさせ、ひいては、あらぬ疑惑を抱かせることになったともいえる。これがごく普通の一般家庭で起きたことならどうだったろうかと考えると、やはり世間の偏見がなかったとはいえない。
本当はマスコミ報道を鵜呑みにしてはいけないのだが、世間は往々にして信じてしまいがちである。父親が「もし俺が犯人でなかったときは、マスコミは謝ってくれるんか」と言ったというが、決してマスコミは謝罪しない。言ったらそれまで、書いたらそれまでである。マスコミも怖いが、世間の風聞もまた怖い。人から人へ話が伝わるごとに尾ひれがつき、事実とまったく違ったものになっていく。「人の口に戸は立てられない」が、興味本位に語り継がれることには否定のしようがなく、マスコミ以上に怖いものがある。
話は変わるが、テレビニュースを見ていて、いつも思うことがある。犯人を連れだして現場検証するときに、何十人もの捜査員がブルーのシートをかかげ、犯人の姿が見えないようにしている。未成年ならともかく、なぜそこまでしなくてはならないのだろうか。犯人の人権という観点からだろうが、被害者の人権より犯人の人権擁護ばかりが目だってしかたない。昔、幼児連続殺人事件の犯人宮崎勤が手錠・腰縄の姿そのままで現場検証に立ち会う様子を何度もニュースで見かけたが、いつ頃からこんなブルーシートが使われるようになったのだろうか。
手錠をはめられた両手を何かで覆うとか、頭から服をかぶせることぐらいは許そう。でも、罪を犯したからには衆目の前にさらし者になるくらいは当然の報いである。大事な家族の命を奪われた遺族側からすれば、犯人の人権擁護ばかりが重視されることにはらわたが煮えくり返る思いをしているであろう。
ミーハーなので朝は新聞を読みながら、かつテレビを見ながらの朝食なので、詳しいですよ。
私も私の友人たちもみんなそう思っていました。人を見かけで判断してはいけないとは思うけど、最初からあまりに出すぎだし、まるで人事みたいにしゃべっている姿は不可解でした。
朴訥というか、ああいう人柄なのでしょうね。被害者の親になったことで色々プライバシーをあからさまにされて気の毒とは思います。が、定職についてきちんと普通の生活をしなくては世間の目は厳しいと言うことです。
この事件は最初からおかしいなぁーと思いました。
父親も自分の子供ではないと言うのが、すぐ分かる話し方でしたね。
事件があってから散髪したようですが、普通そんな気持ちに余裕はないはずです。
だけど私の実の父親なんて、女に走って酷い親でしたよ
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よろしくお願いします!
事件そのものも不可解な事件です。でも、加害者も被害者も丸裸にされるのって怖いですね。
今のマスコミの情報収集力はすごいです。それがいい加減なものであろうとなかろうと報道される。怖いですね。
週末は変質者が夜に投稿してるようでスパムが多くなります。
レディーさんのところもスパムはおおいと思います。スパム対策はあるのですがIDを読み込んでくれません。
時々10通ぐらいスパムが入りますが、もう同じ人からだと内容も見ずにコメントを削除してやります。
ひま人が多いのでしょうね。
みのもんたもフライングしたようです。顔は知りませんが星野加奈子?とか言う女優がブログネタにして1年間の活動自粛になったようです。
確かに謎は多いようです。でもウラを取らないことを自分の記事にしてはいけませんね。
我々も自戒しなくては。
私もいつも肝に銘じています。
誰がどこから聞いてくるのか、悪いことはすぐに広がります。
個人情報の保護といっても、肝心のプライバシーは丸裸も同じ、二重に苦しむことになります。