28日午後、守屋前事務次官とその妻が収賄容疑で逮捕されたと、テレビ画面にテロップが流れた。当然の報いである。これで何の罪にも問われなかったら、世の中何が善か何が悪か、分からなくなる。
一方、先日の会計検査院の報告によれば、2006年度の決算報告で国費209兆円のうち、310億円の無駄遣いが判明したという。ワースト3は、厚生省62億円、農水省37億円、国交省25億円である。無駄遣いというより不正であるが、一番悪質なのはカラ残業・カラ出張であるという。私企業のように経費や人件費の節約で組織の利益を追求する努力も必要ない。税金は使い放題、個々の責任を問われることもないから罪悪感もない。知れば知るほど腹立たしさが増して、官僚に対する怒りがおさまらない。
先日25日の日曜日、テレ朝の「新説! 日本の歴史“聖徳太子の超改革”」という番組を後半から見たのだが、なかなかおもしろかった。
603年に制定された「冠位十二階の制」は、その段階を12に分けたことから名付けられたそうで、これが制定されてからは、才能さえあれば出世できるようになったという。これが、今の官僚制の基礎であるといわれ、ちなみにそのおかげで出世したのが遣隋使として歴史に名高い小野妹子であるという。
そして翌604年、聖徳太子は30歳のとき、「十七条憲法」を制定した。原文はとても難しくて理解しがたいが、簡約した条文をネットで見つけたので挙げてみた。結構今の世にも通用する条文であると思われる。
1 和を大切にし,人と争わないように心がけなさい。
2 あつく三宝(さんぽう)を敬え。三宝とは,仏・法・僧であり,仏教を信仰しなさい。
3 天皇の命令には必ず従いなさい。
4 すべての役人は礼を守りなさい。礼は民を治め官人の序列をも維持するものである。
5 私利私欲を捨てて,民の訴えを公正に裁きなさい。
6 善と悪をよくみきわめて対応しなさい。
7 自分の任務をきちんと行い,他の職務に干渉してはいけない。
8 役人は朝早く出勤し,夜遅くまで働きなさい。
9 善悪は義の根本である信(誠実さ)のあるなしに関係している。心がなければ何事も成功しない。
10 人それぞれに意見が違うのはあたりまえなので,違うからといってむやみに怒ってはいけない。
11 部下の仕事のできをきちんと見極めて賞罰の判断をしなさい。
12 地方の役人は民から税をとってはいけない。
13 役人は同僚や上司の仕事の内容も知っていなさい。
14 役人は他人をうらんだりねたんだりしてはいけない。
15 役人は私情を捨てて,正しく職務を遂行しなさい。
16 民を労役に使うときは,時節をよく考えなさい。農業の忙しい時期に招集してはならない。
17 大事なことは一人で決めず,多くの人々とよく議論してから決めなさい。
そもそも公務員には、自分たちが国民の税金で雇われている「公僕」であるという認識がまったくない。この条文は、役人たるものの分を厳しく律しており、官僚は決して特権階級ではないということを言っているのである。この「十七条憲法」を官僚たちに読み聞かせ、改めて公務員としての立場を再認識してもらいたい。
一方、先日の会計検査院の報告によれば、2006年度の決算報告で国費209兆円のうち、310億円の無駄遣いが判明したという。ワースト3は、厚生省62億円、農水省37億円、国交省25億円である。無駄遣いというより不正であるが、一番悪質なのはカラ残業・カラ出張であるという。私企業のように経費や人件費の節約で組織の利益を追求する努力も必要ない。税金は使い放題、個々の責任を問われることもないから罪悪感もない。知れば知るほど腹立たしさが増して、官僚に対する怒りがおさまらない。
先日25日の日曜日、テレ朝の「新説! 日本の歴史“聖徳太子の超改革”」という番組を後半から見たのだが、なかなかおもしろかった。
603年に制定された「冠位十二階の制」は、その段階を12に分けたことから名付けられたそうで、これが制定されてからは、才能さえあれば出世できるようになったという。これが、今の官僚制の基礎であるといわれ、ちなみにそのおかげで出世したのが遣隋使として歴史に名高い小野妹子であるという。
そして翌604年、聖徳太子は30歳のとき、「十七条憲法」を制定した。原文はとても難しくて理解しがたいが、簡約した条文をネットで見つけたので挙げてみた。結構今の世にも通用する条文であると思われる。
1 和を大切にし,人と争わないように心がけなさい。
2 あつく三宝(さんぽう)を敬え。三宝とは,仏・法・僧であり,仏教を信仰しなさい。
3 天皇の命令には必ず従いなさい。
4 すべての役人は礼を守りなさい。礼は民を治め官人の序列をも維持するものである。
5 私利私欲を捨てて,民の訴えを公正に裁きなさい。
6 善と悪をよくみきわめて対応しなさい。
7 自分の任務をきちんと行い,他の職務に干渉してはいけない。
8 役人は朝早く出勤し,夜遅くまで働きなさい。
9 善悪は義の根本である信(誠実さ)のあるなしに関係している。心がなければ何事も成功しない。
10 人それぞれに意見が違うのはあたりまえなので,違うからといってむやみに怒ってはいけない。
11 部下の仕事のできをきちんと見極めて賞罰の判断をしなさい。
12 地方の役人は民から税をとってはいけない。
13 役人は同僚や上司の仕事の内容も知っていなさい。
14 役人は他人をうらんだりねたんだりしてはいけない。
15 役人は私情を捨てて,正しく職務を遂行しなさい。
16 民を労役に使うときは,時節をよく考えなさい。農業の忙しい時期に招集してはならない。
17 大事なことは一人で決めず,多くの人々とよく議論してから決めなさい。
そもそも公務員には、自分たちが国民の税金で雇われている「公僕」であるという認識がまったくない。この条文は、役人たるものの分を厳しく律しており、官僚は決して特権階級ではないということを言っているのである。この「十七条憲法」を官僚たちに読み聞かせ、改めて公務員としての立場を再認識してもらいたい。
官僚を目指す人も減ってきているそうですが・・・
これでは無理もないですね。
今は、才能さえあれば出世できる!そんな世界とは程遠いのでしょうね(泣)。
真面目に真剣に17条憲法を書いた聖徳太子が今の世を見たら、さぞや悲しむでしょうね。
「国税」なんて省略した言葉を使うから間違うのですよね。 国税だと天から際限なく降って来るお金のような気がするのではないでしょうか。ちゃんと「国民の税金」と言ってほしいです。 小役人でさえ、民間人を「下々のもの」と思っていますから
知れば知るほど腹が立ちます。外国と違って日本国民はおとなしいですね。外国だったらすぐにクーデターかデモが起きますよね。
「憲法十七条」を「官僚の憲法」にしたらどうでしょう。
「憲法十七条」は今の官僚を戒めるに最もふさわしい条文だと思いませんか。
聖徳太子は今の世を見越して作ったわけでもないでしょうが、きっと昔も似たような悪人がいたのでしょうね。とすれば、いつの世も変わらないということでしょうか。
310億円の無駄遣い、それに対して怒らない国民もいけません。もっとみんなで無駄をなくして増税しないよう声を上げねばなりませんね。
といっても、個人一人の声はなかなか届きません。
残念ながら馬の耳に念仏。何10年の間に見についてきた構造的な錆びです。角栄以後ですかね。角栄以前は可愛いものでした。
日本の政治家がモラルというものをひっくり返しましたね。
小泉が改革改革と偉そうなことを言ってもなに一つ官の世界には踏みこめなかったのです。天下りの法人を壊滅させて役人が一般人と同じようにハローワークで再就職先を探すようにならなければダメです。
役人として業績を残しても辞めればただの人でイイのではないでしょうか。
今日の地方紙に、守屋前事務次官を特別重用していた小泉元首相の責任は大きいという評論が出ていました。小泉内閣時には飯塚秘書官とのパイプが強く、4年も次官を勤めた理由がそこにあると言うのです。やはりバックがあったればこその力だったと言うことでしょう。
額賀大臣の証人喚問も取りやめになりそうな気配です。政治家たちのやることはわかりません。