北朝鮮では14日、3回目の核実験成功を祝う大会が開かれたという。朝鮮労働党書記は演説で、「敵対勢力が引き続き無分別に圧迫の度合いを高めるなら、より高度の対応措置を相次いで講じることになるだろう」と述べ、追加の核実験実施の可能性を示唆。人民武力部幹部は「我が軍は米本土まで打撃圏内に置いている」と強調したという。
何という怖いもの知らずの国だろう。いくら中国やロシアが後ろに控えて居るからといっても、今回だけは双方とも強く非難している。この2国のご機嫌を損ねてもなお強硬な姿勢を貫く北朝鮮の無軌道ぶりにはあきれる。
北朝鮮は、これでアメリカや中国、ロシアとも核保有国として対等の立場に立ったといい気になっているようだが、領土は日本の3分の1、人口は5分の1という小国でありながら、アメリカへ挑戦状を叩きつけるというのは暴挙としか思えない。
思うに、後継者というものは、とかく先々代や先代と比較され勝ちである。本当に賢くて有能な人間ならば、黙っていてもその片鱗が見えて周囲も認めてくれようが、苦労知らずで育ったボンボンで、世襲の3代目ともなれば大した人物はいまい。そこで、周囲から認められたい、若輩者と侮られまいと肩肘を張り、己の能力以上に頑張りすぎて自滅に至ることも少なくないように思う。
北朝鮮の第3代最高指導者金正恩も、多分にその傾向があるように思えるのである。幼少期にスイスへ留学、国際感覚は十分に身につけているだろうし、若者らしい現代感覚と知恵をもって北朝鮮をどう進化させるか、世界中が期待し見守ってきたが、いやはやこの3代目の“バカ将軍”は祖父や父よりも無法者のように思える。若気の至りか、もはやとどまるところを知らず、どこまで暴走し続けるか分からない。中国やロシアが見捨てることはないだろうが、両国の重荷となることは間違いなかろう。テレビ画面に映る顔はふてぶてしく、自信満々の笑みを浮かべる様は常人にない不気味さを感じる。
国連安保理事国としても、今回はより厳しい対応をとらざるを得ないだろう。イラク戦争のように、大量破壊兵器を保有しているという名目で北朝鮮を攻撃すればいいのに…なんて過激なことも考える。また、戦国時代に秀吉などの武将が城を囲んで兵糧攻め(敵の食糧補給路を断ち、兵糧を欠乏させることによって打ち負かす 攻め方)」をやったように、中朝国境を封鎖し、全ての国が国交を断絶して「兵糧攻め」にすれば北朝鮮はたちまちお手上げだろうに…。が、どんな制裁措置を講じるにしても、常任理事国の中国、ロシアが無条件で同調するとは思えない。
中国は中国で、無法の限りを尽くして日本を脅かす。度々の領海内侵入、商品の無断コピー、レーダー照射に至っては「日本の捏造だ」といい、やりたい放題、したい放題に手も足も出せないというのは悔しい限りである。たしかに世界第2位の経済大国中国は敵にはしたくない国であろう。中国は最大の貿易相手であり、すでに日本からおびただしい数の企業が進出し、中国からの観光客も日本の内需に重要な役割を果たしている。それもあって「泣く子と地頭には勝てぬ(道理の通じない赤ん坊(泣く子)や権力者(地頭)とは、いくら争っても無駄である)」で、無法な振る舞いや横暴にも正面切っての抗議もままならないのか。
株高、円安と出だしが好調だった安倍政権も、ここにきて次から次へと難題続きで頭の痛いことだろう。
中国だってそうです。尖閣諸島で国民が騒ぎ出したらもう中国政府は止めること出来ない。下手に制すれば政権が潰されてしまいます。
共産政権か社会主義かは知らないけどこんなものではないか。
かつてのどこかの国も似たようなことをやっていましたね。
中国が本気で「北」を取ろうと思えばわけない事・・なのに
資源も豊富な土地、なにをおもんばかっているのかなぁ?
だれかが将軍を暗殺したら北朝鮮は変わるでしょうか?
30歳そこそこの若輩者に、アメリカを始め多くの国が振り回されて、それで余計に天狗になるのでしょうね。
イランが大金をはたいて小規模核爆弾を視察に行ったとか。濃縮ウランが豊富だといわれる北朝鮮が安泰な理由はそこにもあるのでしょうね。
★suri-ribaさま
1950年の朝鮮戦争は、実際はアメリカと中国・ロシアの代理戦争だといわれるそうで、いまだに韓国はアメリカ、北朝鮮は中国・ロシアに守られているらしく、中国も強くはいえないそうです。
それに北朝鮮が没すれば北の国民がみんな中国へ流れてきます。人道上、それを拒むことはできないし、そうでなくて人口が多すぎて困っている中国ですから、色々不都合なこともあるようです。
北朝鮮が強気なのはそういったこともあるとか。本当に「泣く子と地頭には勝てぬ」ですね。
北朝鮮の核実験は、日本に対する威嚇と捉えていいんだろうかと思ってしまいます。
突然隣国の空気がキナ臭くなったような気がいたしますね。
寒い日が続きます。お元気で執筆に励んでいらっしゃることでしょう。
日々色々なことが起きて、今や反原発の話などだれもしなくなったような気がします。
アベノミクスで少し景気がよくなると世論はたちまち変わるのだということが分かりました。
北朝鮮のミサイルがいつ日本に向けられるか、もはやアメリカへも到達するとか。狂気として思えないリーダーが隣国にいるとは恐ろしいですね。
明日のことは分かりません。今日一日を大事に生きるしかありませんね。