つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

『風と共に去りぬ』に魅せられっぱなし!・・・

2009-04-14 | 
 3月29日、NHK・BS衛星映画劇場で『風と共に去りぬ』が放映された。午後8時から11時50分まで、途中数分間の休憩はあるが、字幕スーパー、CMなしの3時間50分、飽くことなく画面に引き込まれた。
 「Wikipedia」に、【『風と共に去りぬ』(原題:Gone With the Wind)は、マーガレット・ミッチェルの時代長編小説。題名は、南北戦争という「風と共に」、当時絶頂にあったアメリカ南部の貴族的文化社会が消え「去った」ことを意味する。
 南北戦争下のジョージア州アトランタ市を背景に、アイルランド系移民の父とアメリカ南部の名家出身の母を持つ気性の激しい南部の女、スカーレット・オハラの半生を、彼女を取り巻く人々ともども壮大に描いた作品である。10年近い歳月を費やして執筆され、1936年6月に出版された。―中略―。1939年に公開された同名の映画化作品は、当時としては画期的な長編テクニカラー映画であったことも手伝って、世界的なヒット作となり、アカデミー賞を多数受賞した】とある。

 私がこの映画を最初に観たのは中学1年の頃(1953年)だったろうか。だが、初公開は私が生まれる2年も前の1939年、第2次世界大戦開戦の前々年だというから驚く。
 終戦は1945年。小学生の私の記憶にある戦後の日本映画はまだ白黒で、無声映画がほとんどだった。日本初のカラー映画は、1951年に公開された木下恵介監督『カルメン故郷に帰る』だそうだが、『風と共に去りぬ』とは比ぶべくもないものだったと記憶している。このように映画の技術一つをとって見ても、日本とアメリカの力の差はあきらかで、よくもこんな大国を相手に戦争をしたものだ、負けて当たり前という気がするのである。

 あのスケールの大きさ、美しいカラー、ストーリーのおもしろさ、思春期の多感な年頃でもあり、もうすっかり魅せられてしまった。すぐに学校の図書館で世界文学全集を借りて読んだのだが、もちろん原作のすばらしさはいうまでもない。
 その後、年代が変わるごとにテレビの再放送で観てきたが、その年代ごとに感じ方が違うのである。当たり前といえば当たり前だが、若かりし頃はロマンチックな恋物語に思えたものが、複雑な人間の内面を理解することができるようになると、スカーレットの生き様に共感したり、イライラ、ハラハラしたり…。また、男らしくて行動的、野心家で、財力もあり包容力があって、男性として理想的なレッド・バトラーにあこがれたり…。もう何回観ただろうか。シーンのすべてを思い出すことができるくらい観ているのに、観るたびにますます魅せられてしまうのである。

 この映画が公開された後も、次々とすばらしい大作が公開された。先日も『ジャイアント』が再放送された。エリザベス・テーラー、ロック・ハドソン、特にジェームス・ディーンとってはこれが最後となった映画である。
 BSではほとんどが字幕スーパーで、地デジだとカラーもきれいだし、音響もよくて、本当に映画を観ているという雰囲気になれる。それに、英語の響きってすごく耳に心地よくて、洋画はやはり字幕スーパーに限る。
 
 『風と共に去りぬ』のポスターから。
 
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5 コメント

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Unknown (ハート)
2009-04-14 16:07:51
この度の絵は、一段と力が入ってらっしゃるように見えます!素敵です。

「風と共に去りぬ」は、私も中学生の時に、原作を完読しました。あれほどの長編なのに、スイスイ読めたのは、内容の魅力でしょうね。
もちろん映画も大好き(DVD持ってます)ですし、宝塚の舞台も(録画ですが)、何度も観てますね。タラのテーマも大好きです♪

そして、やはり同じく、洋画は字幕に限ると思っています!
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Unknown (オールドレディー)
2009-04-14 17:52:14
♠ハートさま
あの頃は超大作のすばらしい映画がたくさんあって、私の青春時代は洋画一本でしたね。
それに比べると最近の映画はテクニックの進歩はめざましいけれど、いつまでも記憶に残るという映画がありません。
一つにはテレビで見るからかも知れません。やはり映画館で見ると迫力が違いますものね。

絵は似てますか?
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はじめまして (おくだっち)
2009-04-15 11:20:19
はじめてコメントさせていただきます。

nanaさんの記事のコメントで、失礼ながら笑わせていただきました。

『桜とは 似ても似つかぬ わが面(おもて) 恥ずかしくあり 悲しくもあり』

すこしさわると短歌の符丁になる言葉が自然と書かれていたので・・・ ごめんなさい

私は五十路半ばを過ぎましたが、桜の樹齢に比べれば、まだまだ若いと思っています。

風と共に去りぬ すばらしい映画ですね。

ご迷惑でなければ、またお邪魔させていただきたいと思います。
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Unknown (オールドレディー)
2009-04-15 12:53:34
♠おくだっちさま
ありがとうございます。又のおいでをお待ちしています。

私の言葉を短歌に結び付けられるあたりは、なかなかの文学の才ありとお見受けしました。

ケ・セラ・セラをモットーにしていますが、
70歳に手が届く年齢になると、妙にあせりのようなものを感じます。
五十路半ば過ぎとは、私がはるか昔に過ぎた道です。一番充実した年代ではないでしょうか。うらやましいですね。
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Unknown (オールドレディー)
2009-04-15 13:14:57
♠おくだっちさま
(追伸)
早速お邪魔させていただきましたが、コメントが拒否されるのです。
3度ほどやり直したのですが、「このコメントは受け付けられません」というメッセージが出ます。なぜでしょうか?

また明日にもやってみましょう。
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