ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅・逃亡・・・・・12

2017-06-29 | 5章 ジャンキーの旅  逃亡

 ぼくは今までの出来事をかいつまんで説明し今後の計画を話し合った。今日は祭日でどこも休みだと言う。ネパールはとにかく祭日が多い、計画どうりに進まないのは分かっていた。今週オフィスが開くのは明日12日の金曜日だけだ。その後2日間またクローズされる。良い情報が彼からもたらされた。ロイヤル・ネパール航空が週2便、火曜と土曜日にカトマンズ→上海→関空→羽田を飛ばしている、これは助かった。バンコクで乗り継ぎ待ちをしないですむ。時間が短縮されることもあるが料金も安い、羽田まで600ドルぐらいだろうとスンダルは言っている。それと彼の知り合いがカトマンズ警察署に勤務しているという、直ぐ連絡をとってもらった。これでパスポートの盗難証明書は明日には入手できる。警察官からのアドバイスで今日中にパスポートの盗難記事を掲載してもらうよう新聞社に依頼し、明日その記事が載っている新聞を持って警察署へ来るようにと言われた。彼は新聞社へも電話を入れ盗難記事の掲載を依頼した。スンダルは旧家の高カーストの出身者だ。彼等の同族意識は強くその繋がりは現在の社会の中において機能している。今日できることは全てやった。彼のバイクで日本大使館の様子を見に行ったがやはり休館だった。その足でぼくはホテルへ送ってもらった。疲れは抜けないがそんなこと言っている場合ではない、明日の行動予定を話し合うため夕方、彼と会う約束をして別れた。

毎日 雨の予報だが時々小雨程度 今 ちょっと雷が鳴っている 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニトマトと夏祭り

2017-06-26 | ちいさな畑



昼食はペペロンチーノを作った 添えに収穫したミニトマト5個 甘くて美味しかった

今日から子供たちが公園で祭囃子の太鼓と打ちかねの練習を始めた
すぐ横 中学校のグラウンドでは大人衆が山笠を担ぐ息合わせをしたりする
夏祭りの始まりだ
昨年 ユネスコ無形文化遺産に登録された 文化遺産を継続していくのは子供たち
子供山笠は小学生まで 思い出に残る夏祭りであってほしい





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅・逃亡・・・・・11

2017-06-25 | 5章 ジャンキーの旅  逃亡

「スンダル、美味しいチャイが飲みたい」
そう言ってぼくはこの雰囲気を押しやった。 彼は近くのチャイ屋にチャイを頼んでぼく達は2階へ上がった。店に入ると彼は
「ここはトミーの店だよ」
と言う。壁際のショーケースにはシルバーを使ったリングやアクセサリーが並べてあった。棚にはウールのセーターやショールが整理して入れられている。ぼくと彼がやろうと思っていた店のイメージと合って納得はしたが、ぼくの店だと言う彼の言葉にちょっと引っ掛かるものを感じた。
 チャイを飲みながらスンダルはぼくの不在中の出来事を話し始めた。彼がぼくの逮捕を知ったのは外国語学校のぼくの友人Fさんからの知らせだった。Fさんはぼくの逮捕記事が載った新聞を持って来てスンダルに知らせてくれた。彼はホテルへ行きぼくが考えていたように鍵屋に頼んで鍵を開けぼくの荷物を保管してくれていた。その点では助かっている。インド警察が調べにきたと彼は言ったが、どうも信用が出来ない。ぼくもそれを1度は考えたが個人使用目的で120gのスメック所持程度でインド警察がカトマンズまで捜査にくるとは考えられない。スメック20㎏所持だとしたら話しは別だが。彼はぼくに面会する為にデリーへ飛行機で行ったらしい、面会は出来なかったと言う。その旅費やその他で彼が保管しているぼくの荷物の中にあったお金を少し使ったと言った。つまり彼はぼくのお金を使ったという事の正当性をぼくに言いたかったのだろう。これだけの商品を仕入れる資金を彼は持っていなかったはずだ。どこから出たのか、その点についてぼくは何も言わなかった。当面ぼくが解決しなければならない問題が最優先する。ぼく1人だけでは限られた日数で計画の目的は達成できない。カトマンズを良く知り人脈を持っているスンダルの手助けはどうしても必要だ。


キタサンブラック馬群に消える 「敗因は分からない」 武騎手
知っているのはキタサンブラックだけだ

梅雨前線北上 九州北部も梅雨らしい雨が降っている 釣りは秋までお休みだ
今シーズンの釣果はスズキ2(73㎝) チヌ3(45㎝) 穴子(73㎝)1 まあ々の釣りだった
竿 リール その他 塩抜きをして定位置に納めた 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラッグノート・・・3    鷹

2017-06-19 | ドラッグノート

鷹と会った
彼には国境などない 空は自由で彼は強い
ふたりの旅は永くつづいた
大きな翼に乗って空を舞う
暗闇を切り裂いて光は奔る
青い海 奴は涙を流している
ぼくらは新しい旅をはじめるというのに
落下する鷹 奴は何をみているのか
お経の声が聞こえてくる 谷間をこだまして 経は流れているのか
(マクロードガンジ)

BS3でマイルス・デイビスをやっていた 録画してマイルスの音を聴いて
ノートを思い出した ヘロ コカ 酒 女に嵌まりながらも音を求め続けた 
その音にぼくは嵌まった 薬をやった彼の音だと・・・
苦行した先にハンニバルがあった 光を放つ音


薬をやった人間の肉体だ
(画像は Amazon から無断転載です)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニトマト・・・ありがとう

2017-06-18 | ちいさな畑



ノートを見ると4月25日 ナフコで小さなミニトマト3苗を買って植えた
少しずつだが色づいている この夏もお世話になります
湾では変化がありそう チヌの乗っ込みシーズンは終わりになりそうだ
スズキの当たりもない
松原海岸でのキス釣り ピンキス30 リリース 良型はなし どうすぅんのかぁねぇ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅・逃亡・・・10   スンダルとの再会

2017-06-17 | 5章 ジャンキーの旅  逃亡



 広場はロータリーのようになり数本の通りが放射状に延びている。この一角のどこかにぼく達が始める予定だった土産物店があるはずだ。アッサントーレから延びる1本の広い道を進むと王宮横を通る町の中心道路カンティプルに突き当たる。この通りの左側の2階であることは大体分かっている。2階を見上げながら行きつ戻りつしていると、2階から下を見ていたのだろう、スンダルがぼくに気づいた。
「ヘーイ、トミー。トミーここだ、上だよ」
きょろきょろと周りを見回すがスンダルの居る場所が見つからない。どの店も窓からセーター等の売り物をぶら下げている。声はするがどこからだか分からない
「ここだよ、ここ」
という声と同時に階段を駆け下りてくる足音がした。すぐ横の階段から出てきたスンダルはぼくの手を握って
「トミー心配したよ。トミー・・・」
それだけ言うと彼は言葉に詰まった。
「心配かけたな、スンダル」
ぼくは一瞬、目頭が熱くなった。やっとカトマンズに帰ってきた。ここでずっと生きていたい、だがそれは出来ない。感傷に心の緊張を緩めてはならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湾と釣り       サギとすずめ

2017-06-12 | 湾と釣り



今日の釣果は大きなエイ2 とても上げられない メーターのスズキまで準備はしているが
座布団サイズのエイではお手上げだ 釣り糸を切った 錘と釣り針の損失
すずめがどこにいるか見分けられますか?
アジのサビキ釣り 餌はアミと釣り用のパン粉 釣りが終わると釣り場の掃除
バケツで海水を汲んで水を流し綺麗にする がパン粉が残っている 
ちびちゃんの食料だ サギもすずめも釣り場のお友だち
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅・逃亡・・・・・9

2017-06-10 | 5章 ジャンキーの旅  逃亡

 カトマンズに戻って来るとぼくはほっと気が抜ける。インドへ行く時は逆に気を引き締める、生き馬の目を抜くと言われるインドだ。それぞれに異なって楽しい旅をさせてくれる。ホテルを出るとすぐ左側に歴史を感じさせる旧王宮がある、その前の広い通りが高級宝石店等が並ぶニューロードだ。通りを渡り50mくらい先から右斜めに入る通りがある、インドラ・チョークと呼ばれる旧市街の中心商店街である。近在の村から祭礼の花などを持ってきた村人が歩いている。商店の2階は木彫を施した窓枠で飾られインセンスの香りが漂ってくる。寺院と商店が混然と一体化し生活と礼拝もまた同じく一体になる。通りには頭から白いショールをまとい花を持ち婦人達は寺院へ行き交う。商店の硬い木の開き戸があいて薄暗い店内に人が動く、カトマンズの朝はゆっくりと目覚めていく。
 空気と人の流れをすり抜けるようにぼくは急ぎ足で通り過ぎた。今日中にやらなければならない事が沢山ある。まずスンダルに会うことだ、彼に会わなければ逃亡計画は何も進まない。寒いせいもあるがぼくの気持ちは急でいた。アッサン・トーレの広場に着いた。広場の中にヒンズーの神が祭ってあり、すぐ横にはアンナプルナ寺院もある。ネパール人達の朝の礼拝が続いていた。ティカという額につける真っ赤な顔料とオレンジ色の花がくすんだ周囲の中で鮮やかだ。白檀の煙は押しころしたような祈りの声と融合し空に立ち昇る。その中にあってぼくはリアリティーを共有しえない人間のようにせわしない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラッグノート・・・2     マクロードガンジ

2017-06-08 | ドラッグノート



5/12
牛のくせして馬のように鳴く 変わったのがいる 牛飼いは何の意味もなく
牛の尻を棒で打つ ピタン ピタン 時にはピタン ポコンと打って棒の先で尻を突く
慣れた調子 牛も当たり前のように打たれ突かれる 静かな夕方に包まれていく
チベット音楽が谷間に流れてぼくはツーリストであることを噛みしめてみたりする
明日のLSDで今後の旅が決まるかもしれない 早ければすぐにもダルマサラを
発つこともあるだろう 新しい旅の場所へ・・・

あらゆるわたしは、わたし自身である
わたしが対峙したのは、そのひとつにすぎない
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湾と釣り      ヒトデ

2017-06-06 | 湾と釣り



ヒトデに負けました 投げても全く魚の当たりがない
リールを巻くとヒトデだ どうこうならん あかんなぁ
スズキ釣りの餌 アジ子の数もやっとこさぁ~じゃ釣りにならん
4人 9本の竿が引き込まれることさえない きょうはあかんでぇ
こんな日はみんなしっとう 暇つぶしやけぇ~ 明日もあるっちゃ~ うぅん

九州北部梅雨入りの発表があった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする