ジャパニーババ・スターティング?(最初に吸うか?)と聞いてババはぼくにチラムを渡そうとするが、ノー・ノー、ババ・スターティングとぼくは遠慮する。
「オーム・ナム・シバ」
ババはシバ神を讃え祈る。ぼくはマッチの火が消えないように両手で囲みチラムのヘッドに火を近づける。チラムは右手のひらに添えその上から左手を重ね、左手の親指と人差し指の間につくった吸い口に唇を押し当てる。火が近づくとババはチラムを吸い始める。ババが吸うとマッチの火がチラムのヘッドの中へ吸い込まれる。チラムのヘッド上面に火が広がるようにマッチの火を回す。ババの力強い吸い込み終わるとチラムの上に炎があがる。ババはチラムをぼくに渡す。ヒンズー教徒ではないがチラムを吸うときは一応
「オーム・サンカール」
とぼくもシバを讃える。ぼくが吸っていると出店のババの知り合いだろう1人のババが加わり3人で吸った。前を通るインド人達の批判的な目を感じる。
効いた。ぼくは後ろに立てた両腕に上半身をあずけぼうっとババの動きを見ていた。ババはケースの中の品物を出したり入れ替えたり法螺貝を拭いたりしている。何か意味がありそうな動きなのだが何も変っていない。つい笑い出したぼくを見てババも笑っている。チラムを吸うと財布の紐が弛むぼくは、これは幾らだ、それは何だと聞いている内に水晶、赤珊瑚と菩提樹の実を買ってしまった。
チャラス50ルピー、その他50ルピーがぼくの支払い、ババは良い商売をした。ぼくはこれから第2瞑想があるアシュラムへ戻らなければならない。
「オーム・ナム・シバ」
ババはシバ神を讃え祈る。ぼくはマッチの火が消えないように両手で囲みチラムのヘッドに火を近づける。チラムは右手のひらに添えその上から左手を重ね、左手の親指と人差し指の間につくった吸い口に唇を押し当てる。火が近づくとババはチラムを吸い始める。ババが吸うとマッチの火がチラムのヘッドの中へ吸い込まれる。チラムのヘッド上面に火が広がるようにマッチの火を回す。ババの力強い吸い込み終わるとチラムの上に炎があがる。ババはチラムをぼくに渡す。ヒンズー教徒ではないがチラムを吸うときは一応
「オーム・サンカール」
とぼくもシバを讃える。ぼくが吸っていると出店のババの知り合いだろう1人のババが加わり3人で吸った。前を通るインド人達の批判的な目を感じる。
効いた。ぼくは後ろに立てた両腕に上半身をあずけぼうっとババの動きを見ていた。ババはケースの中の品物を出したり入れ替えたり法螺貝を拭いたりしている。何か意味がありそうな動きなのだが何も変っていない。つい笑い出したぼくを見てババも笑っている。チラムを吸うと財布の紐が弛むぼくは、これは幾らだ、それは何だと聞いている内に水晶、赤珊瑚と菩提樹の実を買ってしまった。
チャラス50ルピー、その他50ルピーがぼくの支払い、ババは良い商売をした。ぼくはこれから第2瞑想があるアシュラムへ戻らなければならない。