ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・87

2015-07-11 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward





画像についてコメントはありません
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・86

2014-10-07 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

 何とか無事に終った。エマ、ジャクソン、トビキが助けてくれて大事に至らなかった。レポートが刑務官からSPに行けば終わりらしい。今日、スタッフをやる時はエマが見張りをしてくれた。まだまだ注意が必要だ。フィリップス、キシトーから呼び出された。2人とも機嫌が悪い。最終的にどういう話し合いで決着がついたのか、誰もぼくには言わない。捕まったぼくにスタッフを流していた彼らに何らかの話しがあったのかもしれない。彼らの不機嫌はそこから来ているようだ。だが金づるの客を手放す訳にはいかない。そこに彼らのジレンマがあるのだ。ここでスタッフをやるというのは大変な事だと分かった。毎日の事だからどうしても人の注意を引いてしまう。スタッフを入れる時間も大体、同じだから見張られたら一発でやられる。ヘビ目の奴はとても危険だ。奴が目を付けたらトイレの中でも調べに来る。それでやられたのがランジャン、プラン、それにディクソンだ。トイレも安心出来ないとしたら何処でやれば良いのか。早くワードが替わって欲しい。そうすれば少し楽になるかもしれない。
 エマは恐い顔をしているし気も短かそうだが、トミー、々と話しかけてくれる。彼はここで力を持っている、それは確かだ。ジャクソン、エマの存在はぼくにとって大きい。昼過ぎまで雨が降った。自分のミスで落ち込んでいたぼくにとって寒々とした一日だった。昨夜、スタッフを処分しょうかと迷っていた時ディクソンが粉を少し回してくれないかと頼みに来た。どうせ処分しなければならないスタッフだと思っていたから回してやった。そんな事があったからだろう、彼らはぼくに気を使ってくれた。久し振りに楽しい食事とティーだった。以前のようにお互い気まずい関係だったらぼくも辛かっただろう。少しくらいスタッフを回してやってもスリランカ人の場所で吸った方が安全だ。ヘビ目にしても、ぼくらがネットの中でスタッフをやっていると分かっていても踏み込めないだろう。一人でやると狙われる。少し出費が多くなってもここの事情を良く知った人間と組んだ方がベターだ。粉が効かない。夜、2パケ入れてしまった。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・85

2014-09-30 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

「トミーだけじゃない、皆やっている」
「奴はレポートを書かないし、書けない」
と彼は言った。エマも戻ってきて同じ事を言った。
「今、話せばパケを返してやる。話さなければ明日だ」
と奴は言った。本当に刑務官に報告せず奴の注意だけで返してくれるのだろうか、まだ心配は残るが全てジャクソンに任せよう。だが、もし奴がレポートを書いてSPに報告しぼくが取調べを受けたらどうなる。ぼくは1人だけで罪を被る気はない。ドラッグをやっている奴を全て話す。アフリカン・ドラッグ、シンジケートの全てを明らかにする。調べは第2収監区全体に広がり全てのドラッグが禁止されるだろう。その反発はぼくに来るが当然奴にも来る。間違うとぼくは殺されるかもしれない。ここで10年生き延びる可能性がない以上、ぼくは殺されても同じようなものだ。ジャクソンもエマもそうなる可能性を知っているから奴の動きを止めるのだ。ぼくと奴だけの問題じゃない。組織を危険に晒す事は出来ないのだ。ドラッグ売買の収益しかアフリカンが金を手に入れる手段はないのだから。だとしたら少しのペナルティーだけでぼくは助かる。運を天に任せよう。何の神様でも良い、助けて下さい。雨が降り続いている。ビリを吸ったら少し効いてきた。朝まで眠れないだろう。

   1月15日(月曜日)
雨が降り続いていた。朝の点検は雨のため中止になった。白いインド服にブルーのベストを着て奴が出口へ向かって行った。刑務官の詰所へ行くのか、ぼくは心配になり外房へ行き鉄格子を握って奴を目で追った。詰所の裏にある大きな木の下にジャクソンとトビキが待っていた。3人で話し合っている。そこへ身体を洗う為だろう上半身裸で井戸水の入ったバケツを下げたエマが来た。話は簡単に終ったようだ。雨の中各々に散って行った。エマがぼくの所へ戻って来た。
「これで終りだ、心配するな」
と言ってくれた。ジャクソンも来て何度も「もう心配する事はない」
「俺とお前は友達じゃないか」
有難かった。涙が出そうだった。

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・84

2014-09-29 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

 エマが戻って来た。パケを没収された事やヘビ目との会話のすべてを彼に話した。
「ちょっと待て」
そう言って彼は出て行った。何か打つ手があるのだろうか。13日の金曜日が1日ずれただけだ。どうすれば良いのか、フィリップスが言った通りぼくはマークされていたのだ。何も今、効かないスタッフを入れる必要はなかったのに。チャーリー、アロエ、キシトー、フィリップス、名前は幾らでもあるけど。終わりか、刑務所内での再逮捕はたとえ小パケ1個でも最初の逮捕に匹敵する。運が尽きてしまったのか、この件で刑が加算されれば10年は免れないだろう。2度目の首吊りになるかもしれない。寝床で腹這いになってこのノートを書いているが周りが恐くて何処も見ることができない。やけに喉が渇く。
 やっとエマを見つけたらのんびりテレビを見てやがる、ふざけるな、どうにもならなかったのだろうか。ヘビ目が名前を知りたがっていたという事は、明日ぼくを何処かへ連れて行って厳しく追及するのか?まいったな~。エマが戻って来た。
「何とかしてくれエマ、頼む」
「そんなに心配するな、待っていろ」
エマの動きをぼくは目で追った。ジャクソンと話をしている。ジャクソンがぼくの所に来た。
「心配するな、俺が話をつけてやる」
「ノープロブレム」
そう言ってくれた。本当に大丈夫だろうか、ぼくは横になって最悪のシナリオを思い描いていた。ジャクソンがぼくを呼んだ。
「大丈夫だ、もう心配するな」
「友達じゃないか、俺が約束したんだから」これからスタッフをやる時はトイレ等でやれよと言った。エマもジャクソンもぼくの為に出来だけのことはやってくれた。明日もしぼくが捕まったらそれはそれでしょうがない。ディクソンではなくエマに話して良かった。ここ数日エマと親しくしていたので親切にしてくれた。ぼくとエマの前の通路を歩いていたヘビ目にエマは怒った顔で一言いった。助かるかもしれない。ジャクソンが約束を守ってくれたら、ぼくは助かる。


二日間 歯茎の炎症で発熱し何もできなかった 今朝 少し寝汗をかいていたが熱が下がった
右下奥歯は噛むとまだ痛みがある 歯科医へ行くことも考えたが数日様子をみる
炎症が治まれば歯と歯茎は安定するだろう そう願いたいものだ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・83

2014-09-26 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

この粉には参ってしまった。1パケ入れたのにうんともすんとも効かない、馬鹿みたいだ。昼、ショッカンがちょっと良い粉があると言うので買って吸ったがたいした事はなかった。面白い事はない、ジョイントでも作ろうか、その時押し殺した声で
「誰から買ったトミー」
奴はいつ隣のベッドに来たのか
「話せトミー」
誰から買ったか言え、と命令してきた。奴の手はぼくから取り上げたパケを持っている。最も気を付けなくてはならないヘビ目だ。ぼくは見張られていたのだ。最悪の事態になった。周りが一瞬、静かになり皆の視線、神経がこちらに向いている。背中が痛いほど感じた。
「トミー話せ」
「話せないのか」
何度も命令してきた。小さな静かな声で、ぼくを見ている目はヘビのようだった。
「今、話せば全部お前に返してやる」
「もし話さないなら、明日戻してやる」
明日、戻すという事は刑務官に報告した後という事か、万事休す。恐れていた最悪の事態を招いてしまった。何か良い手はないのか、このまま時間が過ぎて明日になってしまえば終りだ。どうすれば良いのか、ディクソンに相談してみようか、奴に没収されたのは小パケのみだが残りのスタッフも早く処分した方が良いだろう。ディクソンが他のリーダーに相談して何か穏便に解決する方法を考えてくれるかもしれない。だがスリランカ人の彼はこの問題に関わりたくないだろう。彼を含めたスリランカ人・グループもマークされているのだから。誰から買ったのか、と追及されても誰の名前を言えば良いのか。ヘビ目は誰の名前を欲しがっているのか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・82

2014-09-25 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

それでも何とか1日が終ってしまう。毛布に包まっていると午後のティータイムだ。ティーグラスを持って外に出るとピーナッツくらいの大きさのチャナ豆をインド人のお爺さんが配っていた。煎ってあるがそれでも少し堅い。下痢のとき食べるとお腹に良いと聞いたことがある。チャナを食べてウオーキング、外周10回と決めている。終ると5時過ぎで夜のスタッフとビリの手配をしたり、飲料水を汲んだりすると6時のロック・タイムになる。考えて見れば記憶に残るような出来事は何もなかった。アミーゴが粉をやりたいと言ってきたが、質が悪いのでやめた方が良いと諦めさせた。ショッカンとセガがシックだから1パケ回してくれ、月曜日の面会でベストが入るからと何度も使い古した台詞で頼みにきたが、無視。フィリップスからチャラスの良いのが1g入った。ぼくは1パケ入れていたのでジョイントの効きが良かった。1時間くらい引っ張って気持ちが乗った。スタッフにチャラスを合わせるとキックしてスタッフの量を減らせるかもしれない。エマのラジオからブルースが流れていた。音があると最高だ。
 とうとうアミーゴの怒りが爆発してしまった。マーシャルに向かって大声で文句を言っている。彼の寝床の足元にバナナやピーナッツを食べた皮や殻が捨ててあった。通路のそこはマーシャルの寝床だ。文句を言われたマーシャルはそれを反対側のフランシスの所へ投げ捨てた。それを見たフランシスも頭に来てしまった。前にも2~3度そんな事があり注意をしていたらしい。今日は我慢ならなかったのだろう。アミーゴはそんなに大きな男ではないがラテン系でがっちりした体格だ。下からすくい上げるようにして出したアミーゴのパンチが座っていたマーシャルの顔面を直撃した。彼はそのまま後ろにひっくり返って暫らく動かない。打ち所が悪かったのか、ぼくも心配になったがやっと起き上がると出口の方へ歩いて行った。夜の施錠時間内だから外へは出られない。たぶん刑務官と話しが付いたのだろう、戻って来ると毛布や荷物を持って出て行った。Aバラックに替わったのだろう。狭いバラックに血の気が多い若い者がゴロゴロしている。ちょっとした事で直ぐ喧嘩が始まる、しょうがない事だ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・81

2014-07-16 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

 喫煙は禁止されているが見つかっても懲罰の対象にはならない。裁判所へ行く護送バスの中でビリを吸っているし、裁判所の留置場では刑務官から1本5ルピーで買う事も出来る。留置場内でビリを回し吸いしているが公然とではないが公然の秘密だ。法廷の待合室でぼくが弁護士から煙草を貰って吸っていたのもそれだ。護送車が信号で停車すると歩行者や横に並んだバスから金網越しにビリやマッチを入れてくれる。警備員室から丸見えなのだが制止される事はない。
 収監者にとって最も重大な問題は性欲の処理だろう。ホモの話は後を絶たない。奴は夜中、自慰をしていたという話も聞いた。スタッフ系ドラッグはその性欲から解放してくれる。スタッフをやり続けてスタッフでの問題さえ起こさなければ、そして年内に出所出来ればそれ程の苦痛はない。お金のことは何とかなる。1年間ドラッグ代を含めて1万㌦、それを使い続けたとしてぼくの命は10年は持たないだろう。ぼろ々になっているぼくの心身はそれ以前に消えてしまう。1本の高濃度の注射を静脈に打ち込めばそれで終るのだから。

   1月14日(土曜日)
午前ちょっと太陽が顔を出したが、その後すぐ雲が広がった。夕方5時頃には雨になってしまった。今夕から冷え込むだろう。今日は土曜日でクラスもないし何もすることがなく時間だけが残った。


朝 一度だけ蝉が鳴いた 梅雨明けはそろ々だろう 珍しく晴れていた 急いで洗濯
オールスターゲーム ダルビッシュ投手が登板し その後上原投手が投げた 
完璧な救援 そこで画面が乱れ消えた 雷雨だ 洗濯物を取り込む 大雨洪水警報が出た
梅雨の末期はいつも荒れる 浸水被害が出なければ良いのだが
うなぎ釣りは最悪だった うなぎ小2匹リリース ハゼの猛攻 22時降参した
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・80

2014-07-11 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

弁護士とはいえ海千山千のインド人、甘い顔を見せない事だ。お金の支払いは特に気を付けなくてはならない。マリーとフィリップスにはノートを渡して使った金額を記入させる必要がある。仕事は仕事として必要なお金は支払うが彼らのお金とぼくのそれは区別する。特に今回、1300㌦の両替はレシートを確認する必要がある。レート32ルピーと32・5ルピーでは650ルピーの差額が出る。前回60㌦の両替についてマリーには何も言わなかったがそれはブラック・マーケットでの両替だからレシートはない、信用するしかないのだ。ぼくが甘い人間だと彼らが思ったら抜きにかかる。何もぼくは四角四面でやろうとは思っていない、少し甘い部分があって良い。常識の範囲内でぼくから抜いてもらっても結構だ。どうせこんな世界だ、お互い持ちつ持たれつ、それで良い。
 もう完全に冬型の気候になってしまった。朝九時過ぎまで靄が晴れない。太陽が顔を出すまで寝床に潜って寒さを凌いでいる。元気に外へ出て行く者といつまでも毛布に包まっている者とに別れている。クラスはいつからか冬時間の10時から11時に変わっていた。アシアナの入所者はどうしているのだろうか、6時の開錠後、昼の12時まで病棟に入る事は出来ない。ぼくがいた12月初旬でも寒かった。暗い前庭でティーコップの温もりで手を暖めていた。9時頃、太陽が出てくるまでの約2時間ただ黙って病棟の周りを歩いていた。ここでは一度起こされ外に出されるがあとは毛布に包まってティーを飲もうが寝ていようが誰も文句は言わない。そうしてはいけないという規則はない。クラスは出席するよう指導されているが裁判所への出頭は当然、最優先されるし面会があればクラスへの出席は強制されない。出たくない時は体調が悪いと言えば刑務官も何も言わない。考えてみればここの規則は夕方6時から朝6時までの施錠と12時から15時までの施錠だけだ。施錠による拘束時間は合計15時間、残る9時間は自由時間と考えられなくもない。第1刑務所内であれば女性専用第1収監区と懲戒用第3監房以外だったら第2収監区を出て売店に行く事も他の監房に行く事も規制されない。監房からの解放9時間内での懲役と言う強制労働はない。禁止されているのはドラッグと喫煙だけだと言える。


釣りの情報が入ってきた 湾の河口から2番目の橋で新聞屋の兄ちゃんがうなぎ6本を釣り上げた 
な な なんちゅうこっちゃ 大きいのは65cmあったらしい うぅ~うぅ~・・・
中ちゃんに餌を用意してもらった 焼酎はぼくが持っていく 今夜7時からの夜釣りだ
晴れは明日まで 東シナ海に梅雨前線が発生し九州北部に接近するとの予報
今夜 うなぎが釣れなかったら明日は2番橋へ行く 
午前 検診結果を聞きに内科クリニックへ行った 一部正常値を越えた項目があったが
治療する程のことはない とドクター  安心した
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・79

2014-07-09 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

昨日、今日とビリを多めに買っている、大量に入荷したのだろう20本入り1パケが140ルピーと安い。独立した寝場所を持っているので買い溜めしてもキープ出来る。グループに気を使う必要はない。今日は余程スタッフをやりたかったのだろうアミーゴがビリ4本を出して半パケ回してくれと言って来た。
 朝の粉入れはやめようと思っていた、がまだ下痢が続いてトイレに行くとついスニッフしてしまった。粉入れ、14時、20時。まだ腹が張ってガスが溜まっている、明日もまだ下痢が続きそうだ。
 12時からの施錠時、インド人がぼくを呼びに来た。鉄格子の外に弁護士の事務所の者だという男が来ていた。インド人の早い英語だがどうもお金の事を言っているようだ。早くお金を払ってくれないと仕事が出来ない、小切手の両替を早くやる為、東京銀行のゼネラル・マネージャと大使館へ日本語で良いから手紙を書いてくれ、彼の言い分はそんなところだろう。小切手はマリーが持っている、フィリップスに手助けをしてもらって現金化を進めていた。詳しいことはAバラックの奴の所へ行け、と言ってやった。20分ぐらいしたら又インド人がぼくを呼びに来た。事務所の奴が戻って来る迄の間ぼくも考えてみたがちょっと頭に来て、言うべきことは少し英文で纏めていた。
「今回、弁護士がやった仕事といえば1月5日たった1回来ただけだ。それもぼくのお金の返還手続きをやっただけじゃないか。何故、今の時期からお金、お金と言うのか、ボスとの打ち合わせでは初め少しアドバンスを払ってあとは裁判の進行によって随時支払うということになっている筈だ。それに支払いについては大使館の方で支払う事になっている。支払いの条件はぼくの手紙を持って行き、その手紙に記入された金額を弁護士またはその事務所の人間である事を証明できる者に大使館が直接支払う。そういう事になっているじゃないか」
と彼に言ってやった。彼は最初、かなり強気に出ていたが、分かった々と態度を変えて帰って行った。

福岡県全域が台風8号の強風域に入った 学校が繰り上げ下校を決めたのだろう
午後1時過ぎ 右から小学生が 2時過ぎ左から中学生が下校してきた
道草ばかりくっている はよ帰らんばあめかぜがつようなるばい
室温28・5度 湿度75% 風だけなので半分網戸にしている
雨が降り出したらガラス戸を閉めなければならない はよ通り過ぎてくれんかねぇ~ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・78

2014-07-07 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

新しいインド人が2名、Cバラックに入って来た。何故Aバラックに入れないのか、これは要注意だ。もしかしたら調査官かもしれない、ベッドに座って何気なく周りを見回している。
バラック全体をチェックしているのではないかとも見える。明日は13日の金曜日、それは今夜0時から始まる。今夜はとにかく注意してブツの隠し場所を考えた方が良さそうだ。そんなに心配する必要はないのか。
 また1パケ入れてしまった、使う量が増えている。昼夜、各1回に戻すべきだ。今日も昼夜各2回だ。こんな事を続けていては危険だし、お金の使い方から大使館の不信を招きかねない、ドラッグのビギナーじゃないのだから。今、使っているスタッフの量に比例する禁断の苦しみがあるということを知っている筈だ。それを知っていて尚やめられないのがスタッフの恐さなのだ。スタッフのせいで身体が痒いのに頭はキックしない。どうなっているのか、効いてはいるみたいだが。今夜もあと眠るだけ。

  1月13日(金曜日)
今日は13日の金曜日。嫌な日なので何事にも特別に注意して過ごした。昨夜、刑務官がチェックに入った夢を何度か見た。それに合せるかのように夜中、3回も停電した。そして最後の停電は翌朝まで続いた。早朝、暗い中での点検となった。通路をぞろぞろと不機嫌で無口な収監者達が出入口へ向かった。通路で寝ている者は踏んだり蹴ったりだ。出入り口は混雑してサンダルを踏んだり踏まれたり、停電時の点検は大変だ、前回は中止になったのに。
 寝る前、スタッフは全部バッグの中に入れキーはノートに挟んでエマの本の間に入れておいた。調査は夜中だと聞いていた。話によると夜中の3時頃に起こして密告のあった場所だけ集中的にやったらしい。


九州北部に梅雨前線が停滞している それに向かって南から湿った風が吹いて雨を降らせている
台風8号の中心気圧は930hp瞬間最大風速は70m とてつもなく強力だ 明日は沖縄
10日には九州北部に接近するコースを進みそうだ 被害がでないことを祈る
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする