ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ドラッグノート・・・8     カルマ

2017-12-19 | ドラッグノート

フルムーンの夜 Lをtake した彼が部屋に入ってきた ビクリとも動かず、黒く円いインドメガネ その奥の目はグルーのように空の一点を見ていた
アジャンタ 乞食がパイサを乞う パイサはない 本当にないのか ない
ケースの中から全てのビリを地面に置いた 丁寧にビリを拾った乞食は振り返ることなく去った
ベナレス お前は神を見たのか まだだ だからこうして修行をしているのだ 神を見ることなく死んでいくかもしれない しかし こうするより仕方ないじゃないか
リシケシ 肩からずだ袋をさげてアシュラムを出る 乾季のガンガは細い流れ 河畔には大小の石が上流から流されていた その間から1人のインド人が手招きする あの日陰へ行きたい 歩けない彼に手を貸し日陰で身体を横たわらせた
太陽は高くライトブルーの陽射しが舞う 日陰は小さくなりそこに彼は横たわっていた 
バナナとオレンジを渡そうとすると彼は右手を腹に当てその手を左右に振った 両手を顔の前で合わせ小さく微笑んだ 渡されたペットボトルを持ってガンガへ 河畔の石の間を歩く 視界がぼやけて頬に涙がこぼれる why why why why why ・・・
ばかやろう 死が怖くないのか お前はただのインド人だ 修行者ではない どうしてそんなにおだやかな心で死を受けいれられるのか ガンガの聖水がお前の病を治すのか 喉の乾きを癒してくれるだけだ 聖水の入ったペットボトル彼に手渡しぼくは歩き出した

翌朝 その場所に彼の姿はなかった カルマだ カルマが彼の姿を見えないようにした
かれはそこにいる

しばらくお休みします
次のブログ更新は年明けになると思います      tomy
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ドラッグノート・・・7     白い鳩

2017-10-16 | ドラッグノート

何もしたくない 身体が震える
吐気が 胃が苦しい
カーリーも仏陀も荒々しく消し去る
ピンク色のキャンドルは吐気
カトマンズにも吐気を感じはじめる
いや冷静になろう 冷静に 冷静に
自分に帰れ 本来の
本来とはなんだ 本来とは
光が見えはじめる 見ないゾ 神なんて
神なんて見たくない そんなところへぼくは行かないゾ
光が バラバラの光の粒子が像を結晶しようとしている
そうはさせない
もうすぐカトマンズを去る 思うとひとつの旅は終わったのだ 
プレジャルーム、ウィンドペインそしてスワヤンブーでのLSD
出発しなければならない

白い鳩は何を意味するのか
彼はあれを取りに来るのかもしれない         7・16th


しと々と小雨が降り続いている 湾は甲イカのシーズンに入っている
まだ湾に入っているイカの数が少ない 釣り人は苦戦している
お届け先は多いのにぼくが釣ったのは2枚だけだ 
「イカの夢ば見たばい」わっかとる この雨ではなぁ~ 




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ドラッグノート・・・6    雨が降る

2017-10-02 | ドラッグノート

もう一度マクロードガンジでトリップするのか
断食行のダライ・ラマ14世へトランペットとドラムが鳴らされる
谷に共鳴する経の妖気
ぼくの仏陀は待っていてくれるだろうか
カリーの絵
真赤な花弁 それは女性自身
外部の放射帯は子宮へ至る道
子宮は宇宙
命の飾り カリーはその中心にある 
アーディブッタはシャクティとファックする
天上界は創造され支配しようとするアディブッダ

人こいしさに人家の前に立つ牛 静けさ
カトマンズの夜 雨が降る
                 雨季のカトマンズ

11月 ダライ・ラマ14世が福岡へ来訪される
マクロードガンジでの厳しい旅 夢の中にその記憶がある
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ドラッグノート・・・5    日本へ

2017-09-25 | ドラッグノート

今回の旅、喉で3回も熱を出した。今も嫌な咳をしている、痰も出ないのに喉の奥がヒュー々とむずがゆい。朝、痰を出すときのきついこと 前回も終わる頃そんな症状だった。
バンコクではガンジャをやめてホワイト・パウダーでトリップしていた。
束の間の実在界か
日本へ帰るという実感がまだ湧いてこない
日本へ帰るのか、あの日本へ・・・
雨になった どういうわけか昼前に一本 火を点けてしまった
丁度いい天気なのだが 雨はそう長くは降るまい
日本はぼくが出たときと同じ事情なのだろうか
あらゆるものが遠いぃ ぼくは遥かな地点まできてしまった
夕食後 茶屋でひとりチャイを飲んでいる
何故か強く日本へ帰りたいと思った
日本へ帰りたいなぁ~と・・・
                8月30日 カトマンズ
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ドラッグノート・・・4     アシッドと神

2017-07-30 | ドラッグノート



キリーロフの言葉
「もし神がいないとしたら、ぼく自身が神になる」
わたし自身をみたのか お前は
そんなわたしをどうして感じるというのか
じゃ、あれはあなたじゃないのか・・・
モダンが聞こえてくる 緩やかな川の流れにたゆたう
“何故そんなに喫わなきゃいけないの” と今日は少し違った顔
あやしい顔をしてますね あなたは 
バンコクで見た、イントロダクション
視界を覆う金色の光り 無数の星の向こう 落日
しみわたってゆくドラッグ
消えたインセンスから アシッドの煙だけが立ちのぼる
激しい雨の闇 失われていくリアリティーのあなた 

6/25(マナリ ヒッピーたちの聖地)

高校野球福岡大会決勝 優勝 東筑高校
優勝候補福岡大大濠はプロのスカウトも注目する本格派三浦投手を中心に
強力な打撃陣を擁している 東筑が勝てる要素はない そうぼくは思っていた
横手投げ石川投手のへなちょこ球は(失礼・・・)撃ち込まれる
しかしそうはならなかった ではなぜ東筑が勝てたのか ようわからん???
公立進学高校 グラウンドは他の部との共用使用  私立高校のような練習環境は
十分ではなかったのでは しかし優勝した おめでとう
青野監督 阿部主将が取材の中で語った言葉「選手たちの成長」が印象深い
コメント (2)
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ドラッグノート・・・3    鷹

2017-06-19 | ドラッグノート

鷹と会った
彼には国境などない 空は自由で彼は強い
ふたりの旅は永くつづいた
大きな翼に乗って空を舞う
暗闇を切り裂いて光は奔る
青い海 奴は涙を流している
ぼくらは新しい旅をはじめるというのに
落下する鷹 奴は何をみているのか
お経の声が聞こえてくる 谷間をこだまして 経は流れているのか
(マクロードガンジ)

BS3でマイルス・デイビスをやっていた 録画してマイルスの音を聴いて
ノートを思い出した ヘロ コカ 酒 女に嵌まりながらも音を求め続けた 
その音にぼくは嵌まった 薬をやった彼の音だと・・・
苦行した先にハンニバルがあった 光を放つ音


薬をやった人間の肉体だ
(画像は Amazon から無断転載です)


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ドラッグノート・・・2     マクロードガンジ

2017-06-08 | ドラッグノート



5/12
牛のくせして馬のように鳴く 変わったのがいる 牛飼いは何の意味もなく
牛の尻を棒で打つ ピタン ピタン 時にはピタン ポコンと打って棒の先で尻を突く
慣れた調子 牛も当たり前のように打たれ突かれる 静かな夕方に包まれていく
チベット音楽が谷間に流れてぼくはツーリストであることを噛みしめてみたりする
明日のLSDで今後の旅が決まるかもしれない 早ければすぐにもダルマサラを
発つこともあるだろう 新しい旅の場所へ・・・

あらゆるわたしは、わたし自身である
わたしが対峙したのは、そのひとつにすぎない
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ドラッグノート・・・1     マクロードガンジ

2017-06-03 | ドラッグノート



どうしてこんな画を描いたのか 詳細は難解な文章にある ぼくにとっても不可解な部分がある
書く必要がある と思っている
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