ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

南インド・・・5   マドライへ

2015-12-28 | 南インド


来た道をタクシーは帰っていく、不合理のような気もするが。
「心配するな」とすまし顔の奴。
ぼったくりの往復料金を稼ぐつもりなんだろうなぁ まぁしょうがないか。
どうせバスは待ってはいないだろう。手持ちの乗車券を翌日に変更するという
困難で難解なインド人との交渉だけが待っているのだろう。
しかし、タクシー野郎の言うことが本当だろうか?7:15分発の急行バスに
荷物を置いたぼくのミスなのか?う~ん そうかもしれんなぁ~
タクシーは左折しバス・ステーションに入っていく。
停車している一台のバスの前にまわり込むと
「金を払ってさっさとこのバスに乗れ」
ぼくを乗せてバザールへ走ってくれたバスと運転手、事情を乗客に説明し待っていてくれたのだ。
待たされたインド人たちの呆れ顔が見え々だ。その視線が束となって
間抜けなジャパニーに降りかかる。
「すんませぇ~~ん」右手を上げながら自分の座席に座るとバスは出発した。
フィシュカレーの美味しかったカニヤクマリよ  バイビ~
おいらはマドライへ行くんだょ~~ぅ

因みにバス代は35.5ルピー、安ホテル一泊45ルピー、タクシー代は
60ルピーであった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南インド・・・4  マドライへ

2015-12-26 | 南インド


「あのバスだぁ~」
やれやれだ、しかしまあぁ大分と走ったなぁ~
「荷物を持ってすぐ降りて来い 帰る」 
我が耳を疑ったが 「すぐ戻るんだぁ~~」と確かにぬかしやがった。
「あほか おいらはこのバスに乗ってマドライへ行くぅ~うん」
窓際でわめきちらすごっついタクシー野郎、停まったままバスは発車しない。
車中のインド人達が発する重い迷惑感に満ち溢れたバスからぼくは追い出されてしまった。
来た道をタクシーは帰っていく。オ~~マイゴ~ッ~トゥ~
英語の下手な野郎だ 口調の流れはつかめないが時々ュ~アンダ~スタ~と発音が大きい。
[わかっとんか おぅジャパン二ィ~]
お前の話なんて聞いてる暇はない、行きはしょうがない、が帰りを含めた金額だ
どうせ踏んだくるんだろう、お前の根性は見えみえだ。アィ ガッチュ~
スーパーエクスプレス、セブン・サーティ。エクスプレス、セブン・フィフティーン。ローカル、セブン。
アンダ~スタ~???


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーのクリスマス・・・2 

2015-12-24 | エッセー

夕食と投薬が終って、いつものように日記を書いているとシスターが病室に入って来た。昨日に比べるとシスターの表情はちよっと硬い
「クリスマス・パーティーを始めるので来て下さい」
気が進まない、ぼくが愚図っていると
「ドクターがお呼びです」
そう言って待っている。一緒に連れて来るようにドクターから言われているのだろう、ぼくは渋々ベットから下りシスターの後ろについて行った。事務室を通り過ぎた別の部屋の前で、どうぞとシスターがぼくに合図をする。ノックをしてドアーを開けると部屋の中は色紙を使ってクリスマスの飾り付けがなされていた。
「ハッピー・クリスマス」
ドクターと奥様そしてシスター達が一斉に立ち上がってぼくを迎えてくれた。
「ハッピー・クリスマス」
そう言ったが、ぼくは照れてしまった。奥様に椅子を勧められ逃げて帰るわけにはいかない、観念してお付き合いをすることにした。テーブルの上にはショートケーキやビスケット等の食べ物に、コーヒーとミネラルウオーターが置かれていた。いつも煩いラウラシカ等3人の使用人は落ち着きがなく入口に立っていたが、食べ物を貰うと早速逃げ出した。若いシスター達も恥かしがってケーキに手を出さず奥に集まっている。ドクターが立ち上がると皆も立ち、祈りが始まった。シスター達の賛美歌が終わると雰囲気は少し和らいだ。奥様は東京に来られた時の様子をぼくに話される、ドクターはぼくの裁判の事を心配して状況を聞かれた。本当の事は言えない、後1ヶ月くらいで裁判は終るだろうと、ぼくはドクターに嘘をついてしまった。ぼくが逃亡した新聞告示の記事をドクターは読まれるかもしれない。ぼくは大切なインドを裏切る、身から出た錆だ。1週間後にはカトマンズへ出発する、身体は動いてくれるだろうか。デリー最後のクリスマス・・・

乾杯 ジャンキーのクリスマス   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンキーのクリスマス

2015-12-23 | エッセー

 デリー中央精神病院  1995年

 夕方、シスターが笑顔でぼくの病室に入ってきた。何かあったのか、いつもとちよっと違う雰囲気が彼女の周りに漂っている。彼女はぼくの目を見ていたが悪戯っ子が我慢できないといった感じで
「ハッピー、パッピークリスマス」
と楽しそうに弾んだ声で笑った。
「パッピークリスマス」
彼女につられてぼくもつい、そう言ってしまった。ぼくはあまりハッピーな状態ではないが、彼女のからっとした明るさがそう言わせた。彼女はクリスマスの飾り付けをぼくに見せたかったのだろう、どうしても見に来てくれと言ってぼくの傍を離れない。インドはヒンズー教の国だからクリスマスに関心を示さない、この病院で誘えるのはぼくしかいない。
外には点滅する照明で飾られたクリスマス・ツリーがあった。シスター達がそれを囲んで楽しそうだ
「綺麗でしょう」
「うん、とても綺麗だ」
東京で見た飾りとはあまりにも細やかな灯りであるが、ぼくには彼女達の清らかな心の灯火のように見えた。事務室には手作りの色紙で飾らていた。1995年のクリスマス・イブは、彼女達の思い出に大切に記憶されていくのだろう、ハッピー・クリスマス。

ジャンキー達へ ハッピー・クリスマス 


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南インド・・・3  マドライ

2015-12-22 | 南インド

ミナークシ寺院内部の石像群



「どうした」バス会社の人間だろうか?
「どうもこうもねぇ~だろう」バスのチケットを見せて
「さあ どうしてくれんだぁ~~よ~」
奴は近くのバスの運転席に乗ると
「さぁ 早く乗れ」と言う。
あほか?先に行ったバスをバスで追っかけるのか?
しかし、それも一つの手段ではある。何もしないよりは可能性はある。
インドのことだどうとでもなれ・・・バスは出発した。
大通りを右折するとマドライ方面の筈だ しかしこのバスは左折する。 
近道でもあるのか?と思っていると近くのバザールの前でバスを停め
クラクションを鳴り響かせた。
手招きされた男と窓越しに何やら話をしていた。
「あの男についていけ」
タクシーで追跡しろというのかぁ~~

21日 その他14件 下がっている 毎日5件はあったので気にすることはない
Bing検索でボロブロードとでた ようわからん やってみるとボロブドゥールなのだ
バリ島の巨大仏教遺跡 ぼくが間違っていた しかし何故ボロブロードで検索をしたのだろうか
表示されたのは的を得ていないぼくのブログ2件だけだった  
中沢新一著[虹の理論]は興味深いシャーマンの記述がありバリ島へ行ってみようかと思った
特にサイケデリックな色を描くマジックマッシュルームにあった が行かなかった
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南インド・・・2  マドライへ

2015-12-21 | 南インド

シバ神の使徒ナンディ(ミナークシ寺院) 


これで二度目だ。バスはぼくの荷物を乗せて持ち主のぼくを置いて走っていった。
一度目はリシケシからデリーへ戻る時だ。出発までまだ30分程の時間がある。
インドの朝、何はともあれミルクたっぷりあま~~いチャイである。
座席を確保するため荷物を置いてチャイをいただきにチャイ屋へ。
満足してバス停へ戻るとバスがいない。
「バスはどこいった、お~こら」大声で叫んでいると「バスはいった」とぬかしやがる。
「時間前にいくんか お~~こら」「そんなこともある」すったもんだしていると
客引きの助手が気づいたのかやっとバスが戻ってきた。ノープログレムで一件落着だ。

今回も同じようなものだ。チャイ屋から戻ってくるとバスはまさに大通りへ出ようとしていた。
肩からぶら提げたずだ袋を押さえて「そのバ~スまたんかぁ~」叫んで走った が行ってしまった。

あ~ぁ 疲れた つまらんYahoo検索についてなんか書いて
18日 その他(記事が見つかりません)23件
19日 その他20件 
20日 その他18件  まあそのうち下がっていくだろう
昨日 Bing検索でジャンキーのクリスマスが表示された まぁ行き先の予想はついた
Yahoo Google で検索を入れてみたが出なかった Bingはちょっと違うなと思った
インドの牛乳・母なる牛のページも表示された まぁ~どうでもいいけどさぁ~




 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南インド・・・1  カニヤクマリ

2015-12-17 | 南インド

インド亜大陸最南端、聖地カニヤクマリ
ここでベンガル湾とアラビア海が出会う


カニヤクマリの夜明け 波間に漁をする小舟


福岡県 今日初雪 寒い1日だった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仏陀

2015-12-16 | インドの旅

ぼくの仏陀

長い旅をぼくと一緒に歩いてくれた 何度 救われたことか・・・
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミャンマー国境へ  首長族の村・・・3

2015-12-14 | チェンライ・ミャンマー国境


ポラロイドカメラで撮った写真は商売を少しでも有利にしたいという彼の魂胆だろう、効果は大きかった。数個のブルーサファイヤの原石を村人が持ってきた。
石を鑑定する彼の目は真剣だ。



彼女が織っているのは土産物ではないだろうか、大した商売になりそうにない。
村に入るのに一人何がしかのお金を払うのかもしれないが友人の石の取引きが成立したようで自由に写真を撮って良いという事になった。フイルムがもったいないので5枚程で終わりにした。
首長族と言ったって、ただ真鍮のわっぱを首と足にはめているだけじゃないか。日本のろくろ首のように、にょろにょろと伸びる訳ではない。
と言う事で、彼は大きいブルーサファイヤをゲットし満足したので先へ進むことにした、ぼくの目的地へ・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミャンマー国境へ  首長族の村・・・2

2015-12-12 | チェンライ・ミャンマー国境

彼はなかなか商売人だ。ポロライドカメラを持参していた。
村人を呼び集めポーズをとらせるとカメラを構えながら、ぼくに写真を撮っても良いと合図をした。興味はなかったが一応シャッターを押した。
その場で現像が済んだカラー写真に驚きの声がする。それがみんなの間に回され一層雰囲気を盛り上げた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする