1月3日(火曜日)
ビリを吸ったところで昨夜は停電になってしまった。直ぐ点くだろうと思っていたがとうとう朝まで電燈は点かなかった。朝6時の開錠人数点検もティータイムも暗かった。お陰で夜中2回目の粉を入れる事が出来ず少し身体に痛みがある。軽いシック症状だ。それでも朝のうちは我慢できたが馬鹿のショッカンが1パケ貸してくれ今日の面会の後には必ず戻すからと空手形を振りやがった。ちきしょう、とうとうぼくはシックになり昼前やっと1パケを買う事が出来てそれで何とか難を逃れた。
アミーゴからバスタオルを借りて井戸で身体を洗った。3日振りだ、ついでに上下のトレーナーと下着を洗濯する。ぼくはトレーナー上下を2セット持っている。フィリップスから貰った物と大使館からの差し入れだ。干す場所はバラックの裏側、バラックに沿ってロープが張ってある。それとワードの塀側にある大きな木に何本かロープが張ってあった。ワードの塀より高い大きな木だ。木に登り、もしその塀と有刺鉄線を乗り越えて逃げようとしてもその先は第3収監区、懲戒監房だ。誰も好んで行きたくはないだろう。毎日ロープにはびっしり洗濯物が干されていた。乾いた物は勝手に端に寄せ自分の洗濯物を干す。アフリカンは清潔好きだが自分ではやらない、洗濯はインド人にやらせていた。インディアンとアフリカンの関係は難しいとぼくは思っている。インドには歴然とした身分制度、カースト制がある。カーストの低い者の肌は黒い。そのインド人より黒いブラックから物と金で使われる事にインディアンの心理は複雑であったに違いない。ぼくら旅行者にとって手強いインド人との交渉は時によって困難を極める。それと同じ様にインド人はアフリカ人との交渉に対してそのような感情を持ったに違いない。やりにくい海千山千の相手なのだ。
昨日から雨が降り続いていた たまらん しょうがないのでワカメのレシピと保存方法を調べた
あった 冷凍保存2~3ヶ月賞味可 茹で水を切ってビニール袋に入れ空気を抜いて冷凍庫に入れる
必要な量だけ何度も採りに行っていた それはそれで体を動かすので良いのではないだろうか
22日(土)から3日間連続で釣りに行った 全く釣れない そこでタコ名人と会った
つれんなあぁ~と ぼやくぼやく あんたねぇ去年300匹以上釣ったんやろ だからやと文句を言う
それぐらいでタコがおらんようにならん 去年の猛暑で湾の魚が死んで浮いた 高水温でタコの卵が
全滅した おやじの推論だ そうかもしれん ナマコもおらん 自然の変化に翻弄される