那覇市おもろまち。
2007年11月、返還となった基地跡に複合文化施設として「沖縄県立博物館・美術館」が開館した。
館入り口へのアプローチ路の左に「沖縄の古民家」(写真奥)と食物貯蔵庫である「高倉」(写真手前。ここをクリックで拡大写真へ)が再現されている。
古民家入り口の正面には、門の内に目隠しのように石造りの屏風がある。
「ひんぷん」といって沖縄の民家ではどこでも見ることができた。
「ひんぷん」には目隠しの他魔物の家への侵入を防ぐ(*沖縄の魔物は直進すると考えられている)という意味もある。
また、民家には門扉がなかった。
ひんぷんの内側からの古民家の全貌。
シーサーが屋根の上に置かれている。
縁に雨戸の建築は、本土の標準的な造りと同じだ。
客間
仏間
沖縄の人達は、先祖をとても大切にする。
先祖崇拝が沖縄の信仰宗教である。
毎年4月の清明祭(シーミー)は一族本家とも云うべき門中(もんちゅう)墓に一族が集まり、夫々が重詰料理や酒、花等を持ち寄りお墓にお供えする。
お供えしたごちそうはお墓の前でいただくのである。
お盆と同じくらい大切な行事だ。
4月になると方々でこの光景を見ることができる。
台所
台所の竈など火を使うところにはヒヌカン(火の神)を祀る。
ヒヌカンを祀るのは女性の重要な助成の仕事であり、今もこの風習は変わらない。
古民家を他の観光スポットでも観る事ができる。
「中村家」
本島中部北中城村にあり、国指定重要文化財となっている。
世界遺産の「中城城址」が隣接してある。
本土から友人が来て観光を希望したときには、「中村家」と「中城城址」は必ず案内する。
「琉球村」
沖縄を一箇所で体験できる施設である。
58号線を北上し、嘉手納を過ぎて西海岸に出る手前で左折して2,3分のところにある。
このルートをとるなら、立ち寄ってみたい。必見であろうが、1~2時間は欲しい。
古民家ではサーターアンダギーを製造直売している。
縁先でお茶をサービスしているのでひと休みもできる。
沖縄県立博物館・美術館