
走ること10分余り。
「ニライカナイ」を過ぎて右手にレストランらしき建物が目に入った。
「がんじゅう駅・南城」とある。


清潔そうな建物だ。常識的にいって、こういう構えのレストランにうまいところはない。
「美味くなくてもいいから入ろう、もう死にそうだ」
と連れのN氏が言う。
店内には食堂はない。土地の民芸品らしい小物が並べてあるだけである。
正式名称は「南城市体験滞在交流センター がんじゅう駅・南城」。
何をするところか訊きたかったが、空きっ腹で先を急ぐN氏に急かされて館を出た。
車に乗る寸前、建物の裏側にある小さな展望台が目に入った。
「ちょっと待て」
そう云って展望台に急いだ。
素晴らしい眺めだった。



久高島(クダカジマ)は神の島として沖縄の人々から崇拝されている。
琉球開闢の祖アマミキヨが最初に降り立った島といわれ、五穀発祥の地とされている。
10年も前に訪れたことがあるが、これといって見る所があるわけではないけれど、なぜか記憶に残っている。海岸や家並み、畑などの景色がはっきりと見える。
「南城市体験滞在交流センター がんじゅう駅・南城」はどんな施設かはっきりしないままだったので、帰宅後、ネットで調べてみた。
政府の支援事業として建てられたことだけはわかったが、具体的には理解できなかった。
この付近には、景観が売り物の「ニライカナイ」、世界遺産に登録されている斎場御嶽(セーファウタキ)、知念城址がある。
再度、現地へ行くしかあるまい。
がんじゅう駅・南城
左の目盛りをーに移動すると広範囲に、+だと詳細図で位置を確認できる。
