大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

審美的なインプラント治療に関して

2007年08月10日 | Weblog
マージナルラインに関してと言う事で、要するに審美的な治療に関しての質問が来ているので、私の見解を書きます。
もう以前からこの事に関しては、確か書いている筈なのですが、今一度立場を鮮明にします。

極論すれば、私は審美的の名の下で何回ものオペをして患者さんを付き合せる治療を好みません。

まず審美的な治療に拘らなければいけない範囲は、上顎の前歯に集中している事、殆どの患者さんが唇から見える範囲内でしか、審美性は気にしていない事、そこまで拘ってしている仕事がそのDRの腕自慢にしかなっていない事、それによるデメリット、治療期間の長期化、オペ回数の複数化、それに伴う患者さんが味わう苦痛、苦行の事実に嫌気が差してしまい、しなくなってしまったのです。

勿論かつてそう言う事に拘って、何回ものオペをしたりしてきていて、GBRしたり歯肉移植したりして、仕事して来たのです。
しかし、その結論は、患者さんがそこまで審美的な事に拘る事で、痛い思いをするのにこんな事になるなんてと、嘆く方を数多く経験しました。

はっきり申し上げておきますが、審美性は歯科医がトピックで取り上げる事自体がおかしい、と言うのが私の立場です。
そんな事は強調するまでもなく,患者さんが満足する審美性はお作りすべきです。

この事は亡き恩師松平先生が、総義歯を伝授して下さった時に、何度も言われて来た事です。
殊更に、審美性を強調しなければ行けない事が、異常なのです。

その時にインプラント治療は、ブローネマルク始め、機能ばかりで出て来て審美性は二の次でした。
その後インプラントが一般化するに連れて、審美性が強調されるようになったのです。

私の個人的な経験を言えば、10年位前には歯があたかも生えているかのようなインプラント治療をして行ったら、叱られました。
前歯の領域から小臼歯まで特に、隙間を作ると患者さんからそこに食べ物が入るからと苦情を頂く事が多かったから、個人的にそう言う風に治療をし出したのです。

それを見た権威あるさるDRは、批判してくれて、私自身がっかりした事を覚えています。
理由は、清掃性が悪く、インプラントの予後が悪い筈だと言う事です。
その頃は、機能一辺倒で審美性が不可能とされていたからです。

ところが時代は巡り、今は審美性と実に喧しい時代に成りました。
今では、審美的に歯肉から生えたように治さないと、批判される時代です。
しかも、その審美性の本質が、DR主導であり患者さんの苦痛、苦行は省みられていなかったからです。

私自身は、当然の如く患者さんと話し合い何処を落とし所にしますか、と検討して、患者さんにしなければならないオペ等の治療の内容と、結果の相関を説明してその上で治療にかかっています。
目指す目標は、たった一つ"患者さんの納得の行く治療結果”です。

審美性にDR並みに拘りたい方には、それに合わせて治療計画を立てますが、実際に治療にかかると、仮歯がオペ時に入ってしまい、機能的にも審美的にもある程度満足行く結果が出ると、その先を望まない方ばかりです。
つまり、それ以上に審美性を高める為の、歯肉造成処置やGBR骨造成処置を望まなくなる方ばかりでした。
自慢くさくなりますが、1回きりでそれだけ綺麗な感じで治ってしまうからです。
実物を見ると、患者さんはこんだけ綺麗に成るならこれで良いです、になってしまうのです。

専門家から診れば突っ込める所は、あると思いますし、私自身でもここをこうしたいかなー、と思う事もありますが、実際にはこれでオペをもうしなくてすむのであるなら万歳です、と言われてしまったら、私にはもう出来ません。

レントゲン上でのインプラントの植立では、口腔内に入っているセラミックの歯を想像は出来ない事を、最後に申し述べます。
これ以上の、詳しい専門的な説明を所望の方は、どうぞメールを下さい。
公開出来ない話が沢山在る為、ここではこれくらいしか言えません。
メールアドレスはニュートンのHP,http://www.newton-doctor.com/doctor/tokyo5/matsumotonoritsugu/s40/にあります。