大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

医療不信の根の深さ

2009年08月31日 | 日々のインプラント臨床の話
非常に残念な話を又書かなくてはいけないのが嫌ですが、誰かがチャント広報して医療人だけではなく、患者さん達にも考えていただかないといけない、と考えますので書きます。

私は、誰もが言わなくてはいけないのに言えないとか、信じ込まれていて全く間違っている情報に対して、自分自身が気が付いた場合、嫌がられたり叱られたりする事も仕方がないと覚悟して、より良き未来の為に敢えて先陣を切って書かせていただいたり、話させていただいたりまします。

今日は、患者さんが根本的に持っている医療人が何がしかの事をして金儲けをしていて、凄く儲かっているんじゃないのか、税制上でも恵まれていて、一般人に比べると得しているんじゃないのか、と言う誤解についてです。

さるサイトで見たのですが、虫歯の治療に掛かってDRが神経の治療をしたいからされたんじゃないのか?と言う疑問を書かれているのを読んでしまいました。

心の底から、又かー、と悲しくなりました。

保険診療では、我々歯科医がどれ位儲かっていると、患者さん達は考えているんでしょうか?

こう言う疑問を読むと、余程お金が儲かるから神経を取る事をしたんじゃないのか?と言う思考をしているのが推察されるのです。

はっきり言って、神経の処置は保険上では信じられない位に低点数で押さえ付けられており、殆どの場合歯科医の持ち出し、もしくは適当なレベルで手を打つ、と言う事でなされていると思います。

私の日頃、強拡大鏡下で全ての治療を行っており、保険であろうと自費であろうと全力を尽くして良くして差し上げようと頑張っています。

強拡大鏡下の仕事は5~8倍の仕事なので、細かい所まで良く見えてそれをチャントするととても時間が掛かります。

必然的に、保険治療では大赤字です。

なので、私の所では最終的な補綴治療等やインプラント治療で何とかクリニックが成り立つように、自費治療を取り入れてしています。

大赤字の保険での強拡大の治療とか、手の込んでいる総義歯の治療とかでは、全く成り立ちません。

個人的感覚では、現行の3~5倍の点数でないと採算が合わない、と感じています。

その穴埋めで、より良い治療を求めている患者さん方に、自費をしていただいて成り立っているのです。

又、お金儲けのお話に成るのですが、殆どの歯科医は金儲けとかは度外視で、患者さんの為に身を粉にして頑張っているのです。

ご存じないと思いますが、歯科医の平均寿命は一般の方よりも3年以上短いと言うデータがあった位です。

それだけ頑張って、漸くそれなりの企業の管理職クラスの収入があれば良い方で、現在は歯科医のワーキングプアーが指摘されている位です。

何かすれば相当儲かるというのは、完全に邪推で、マスコミとかに意識を操られている、と言うしかないと思います。

殆どの歯科医は、真面目で一所懸命に患者さんに尽くしています。
とても素晴らしい方々なのです。

そして、大きく言いたい事は、こう言う不景気の時代にこそ体を悪くしない為に、医療(歯科だけではありません)に通って体を守るべきだと思います。

掛かるべきを掛からず、悪くしてしまったら、後からもっと大変に成ります。

それを避けるには、早め早めが一番なのです。

噂に聞くと、医療界が一番後回しになっている、しかも今回取り上げたような邪推が罷り通っている、そう言うのは本質を見失っている、結局一番損をするのは自分だ、と患者さん達は気が付いて欲しいのです。

楽ばかりを求めていると、後からより大変な事が来る。

その事を良く認識して下さい。

我々は金儲けする為に、わざわざ不必要な事まではしません。

仕方がないからしている、そして、そこまで悪くしてしまっているのは患者さん自身でもある、と理解して下さい。

より良き医療の実現には、医療界は勿論患者さん自身も賢くなられる事も大切なんじゃないですか?と提言して締め括ります。