インプラント治療が、一般の方々にも良いものとして物凄く広まって来ています。
これはこれで、20年以上に渡って長くインプラントに関わって来た者としては、非常に喜ばしい現象だと思います。
しかし、現実にはそう手放しでは喜んで入られない状況が今後起きてくるだろう、と私は危惧しています。
その最大の理由は歯周病治療が、患者さん達が思っているほど一般開業医には普及していない、と言う事があります。
業界内では、実は歯周病治療がチャンと出来ている開業医は10%に満たない、と分っているからです。
歯周病治療が普及していない事で、近い将来インプラント周囲炎が物凄く多発して大きな問題になるだろう、と専門家筋では予測しているのです。
これはデータ上でも、インプラント先進国と言われているスウェーデン始めとする欧米の国々のデータで証明されています。
何と、インプラント治療を受けた患者さんのほぼ半数近くがインプラント周囲炎を発病していて、プロによるメインテナンスを必要とする状況が起きている、と言うのです。
これは恐ろしいデータなのです。
何故なら、それらの国々は基本的には我が国よりも歯周病治療、メインテナンスに国を挙げて取り組む姿勢、システムが普及しているにも関わらず、と言う注釈が付くからです。
かの国でもそのような状況なのに、そこまで歯周病治療とかメインテナンスとかの普及していない我が国でどう言う事が起きてしまうのか?
それが途轍もなく大きな問題になるであろう、と予測されている訳です。
つまり、インプラントは治療した当初は非常に成果が上がり、とても素晴らしいものとして認識されるでしょうが、時間経過と供に非常に難しいインプラント周囲炎と言う難治性の歯周組織の病気を引き起こしてしまう、後からとんでもない結果に到ってしまう可能性が非常に高いモノなんだ、と言う事になるのです。
ここで考えなければいけないのは、人は必ず年を取り老化して行く、と言う事です。
何が言いたいのかと言うと、段々老化する事でメインテナンスが大変になる、リカバリーの治療も受ける事が難しくなる、と言う事なのです。
患者さんも、不勉強なDRも、インプラントするとその後は天国みたいに考えているようですが、それは全く違うのです。
それどころか、インプラント治療を受ける事である意味アリ地獄に嵌ってしまう可能性が半分以上ある、と言う事なのです。
非常に重要な事なのに、その事を患者さんにキチンと伝えられているDRはそうそうはいません。
勿論、私も自分自身の反省の下にこの文章を書いています。
自分自身が治したインプラント治療の患者さんの経過で、非常に難しいリカバリー治療をお願いする事に成ってしまった経験をしているのです。
インプラントは問題を起こすとリカバリーが非常に難しいです。
理由は、インプラント表面が非常にザラザラしているから、と分かっています。
ザラザラしているから表面にプラークが付いてしまうと取り除くのが大変になりますし、取り除けているように見えてもザラザラな表面が無菌化できているかと言うと、ほぼそれは無理であろう、と学問的にも分っているのです。
つまり、結論から言うと、インプラントでは周囲炎、病気を起こしたら大変で、予防、メインテナンスが鍵を握る、と言う事なのです。
予防、メインテナンスと言うと患者さんは単純にブラッシング指導を受けて、ちょいちょいとクリーニングをして貰っているだけで、歯周病治療を受けていると信じている方がとても多いようです。
しかし、こんなレベルでは全くの初心者、歯周病治療に置いては専門家であり、専門的治療をしているとは全く言えないのです。
90%以上の開業医が歯周病治療ができてない現状では、ブラッシング指導とチョットしたクリーニングだけでも歯周病治療している、と言えてしまうかもしれませんし、患者さんはそう信じて理解しているかも知れません。
が、それが全然違うんですよ!と言う知って欲しい、と言う事なのです。
私は、インプラント治療の普及、一般化を否定するものではありません。
それどころか、過去の20年以上反発されながら、実績を積み上げて理解、普及に努めて来た者です。
しかし、今起こり始めている問題、歯周病治療の普及の伴わないインプラント治療の広がりには大いに危惧を表明する者です。
そして、逆にインプラント治療の普及に伴い歯周病治療が90%以上の開業医にキチンと普及する事を、心から願って止まない者です。
インプラントを契機として歯周病治療に皆さんがチャンと取り組んでくれる、そう言う時代が来る事を心の底から願っています。
その時にこそ、歯科治療全体が国民全体に本当に価値あるものとして認識され、歯科治療が体全体への健康に如何に寄与できているのかの証明がなされる時が来る、と信じています。
一般の方々は、まだまだ現状では、歯科治療が体全体の健康にどれ程貢献できているのか、心から理解できている、とは言い難いでしょう。
しかし、20年以上も前から必死で取り組んで来た一人として言わせていただけるなら、チャンと治療させていただいて来た患者さん達が全身的にも若々しく、同世代の中でも外見、中身供に健康に過ごされている事は断言できるのです。
正直な話、これは実際に経験した者でないと中々理解できないでしょう。
でも、嘘偽りのない本当の話なのです。
慢性的に歯周病があり、お口の中に過剰に菌があるのだとしたら、その菌が放出する毒素、炎症起因物質は常に全身に血流を介して伝わってしまっているのです。
毒素を打ち消す免疫系、肝臓等が丈夫なうちはまだ良いでしょう。
しかし、人は年を取ります。
若いうちからそうやって体に負担を強いていたら、肝臓始め免疫系が疲弊してくるのは避けられないのです。
そして、高齢者になっていよいよ問題が表面化した時には、治すのがとても難しくなってきてしまう。
そこにインプラントが絡んだら、もっともっと難しくなってしまいます。
だからこそ、今危ない、問題が起きてしまってはいけないんですよ、と発言し続けているのです。
私の恩師日本橋の松平邦夫先生は、私が歯科医に成った最初の師匠であり、歯周病のもたらす全身への弊害、危険性を叩き込んで下さった方です。
その事を教わったのは1987年でした。
今2011年。
師匠の危惧した時代が本当に来てしまいました。
四半世紀近く前に、現状で起きる問題を予見された慧眼には恐れ入る他ありません。
松元先生も年を取れば分りますよ、と常々話されていた事が今本当に身に染みて実感させられています。
次に出会った師匠今間司先生には、歯周病治療のイロハ、それに基くインプラント治療を、やはり叩き込んでいただきました。
今間先生の為さったインプラント治療の予後の良さ、素晴らしさは、私のインプラント治療への偏見を見事に拭い去って下さいました。
そして、直接に師事し独り立ちを許された弟子として、私はインプラント歯周病治療に明け暮れて来ました。
恩師亡き後出会った熊本のKIRGの添島先生、福岡の船越先生には、更にレベルアップする基礎をいただきました。
船越先生に導かれて参加したAAPで出会ったDR.ラムはわが生涯の今後に置いて、途轍もなく大きな影響を与えて下さった師匠です。
即時荷重インプラント治療、抜歯即時植立、低侵襲MI外科治療、歯周再生外科治療、今私が専門で取り組んでいる治療内容は、殆どがDR.ラムが基となっています。
そして、MIに目覚めた後に出会った大阪の福西一浩先生、福西先生からご紹介受けた月星先生。
月星先生が導いて下さった歯科用CT3DXによる自己の治療への検証。
月星先生のCEセミナーで出会った、シアトル開業の秋本健先生による、真のグローバルはインプラント情報。
平行して歯を支える組織として重要な骨、歯茎の再生治療の基本を教えて下さった福岡の山道先生、水上先生、茨城の林先生。
今をときめく東京早稲田の同窓の大先輩林先生の患者さんの為のインプラント治療、MIのインプラント治療。
最も最近では、福西先生にやはり導かれた5-Dの面々、船登先生、石川先生、北島先生、南先生による安定した歯周環境と咬合安定の治療概念。
とてもとても沢山の先生方にお世話になって来ました。
弟子として、道を継ぐ者として、私は師匠達ほどの慧眼もあるかどうか怪しいですし、未来への提言もどれほどできるのかどうか分りません。
しかし、今の安易なインプラント治療への傾倒には注意を発信し続けます。
私はお教えをいただいた先生方の概念、臨床を何とか身に付け、総合的に自分の臨床に応用をして、自分とご縁の会った患者さん達だけは必死で守って行こう、と決めています。
今私が目指す臨床は、徹底した患者さんへの痛み、辛さを早く、何ともなく取り除いて差し上げる事です。
そして、最新の成果を見ていると、何とかできているな、と胸を撫で下ろせるかな、と感じられています。
その中で、少なくともインプラントに関わるDRには歯周病治療は徹底していただきたい、と提言します。
私自身は、門を叩かれる者には何時でも開け放っています。
専門家、患者さんを問いません。
学びたい方、治療の相談をされたい方は直接03-3775-0044までお電話いただき、ご予約下さい。
お世話になった師匠達からの恩送りとして、必ず真摯にお力に成る事を我が命に賭けて誓います。
これはこれで、20年以上に渡って長くインプラントに関わって来た者としては、非常に喜ばしい現象だと思います。
しかし、現実にはそう手放しでは喜んで入られない状況が今後起きてくるだろう、と私は危惧しています。
その最大の理由は歯周病治療が、患者さん達が思っているほど一般開業医には普及していない、と言う事があります。
業界内では、実は歯周病治療がチャンと出来ている開業医は10%に満たない、と分っているからです。
歯周病治療が普及していない事で、近い将来インプラント周囲炎が物凄く多発して大きな問題になるだろう、と専門家筋では予測しているのです。
これはデータ上でも、インプラント先進国と言われているスウェーデン始めとする欧米の国々のデータで証明されています。
何と、インプラント治療を受けた患者さんのほぼ半数近くがインプラント周囲炎を発病していて、プロによるメインテナンスを必要とする状況が起きている、と言うのです。
これは恐ろしいデータなのです。
何故なら、それらの国々は基本的には我が国よりも歯周病治療、メインテナンスに国を挙げて取り組む姿勢、システムが普及しているにも関わらず、と言う注釈が付くからです。
かの国でもそのような状況なのに、そこまで歯周病治療とかメインテナンスとかの普及していない我が国でどう言う事が起きてしまうのか?
それが途轍もなく大きな問題になるであろう、と予測されている訳です。
つまり、インプラントは治療した当初は非常に成果が上がり、とても素晴らしいものとして認識されるでしょうが、時間経過と供に非常に難しいインプラント周囲炎と言う難治性の歯周組織の病気を引き起こしてしまう、後からとんでもない結果に到ってしまう可能性が非常に高いモノなんだ、と言う事になるのです。
ここで考えなければいけないのは、人は必ず年を取り老化して行く、と言う事です。
何が言いたいのかと言うと、段々老化する事でメインテナンスが大変になる、リカバリーの治療も受ける事が難しくなる、と言う事なのです。
患者さんも、不勉強なDRも、インプラントするとその後は天国みたいに考えているようですが、それは全く違うのです。
それどころか、インプラント治療を受ける事である意味アリ地獄に嵌ってしまう可能性が半分以上ある、と言う事なのです。
非常に重要な事なのに、その事を患者さんにキチンと伝えられているDRはそうそうはいません。
勿論、私も自分自身の反省の下にこの文章を書いています。
自分自身が治したインプラント治療の患者さんの経過で、非常に難しいリカバリー治療をお願いする事に成ってしまった経験をしているのです。
インプラントは問題を起こすとリカバリーが非常に難しいです。
理由は、インプラント表面が非常にザラザラしているから、と分かっています。
ザラザラしているから表面にプラークが付いてしまうと取り除くのが大変になりますし、取り除けているように見えてもザラザラな表面が無菌化できているかと言うと、ほぼそれは無理であろう、と学問的にも分っているのです。
つまり、結論から言うと、インプラントでは周囲炎、病気を起こしたら大変で、予防、メインテナンスが鍵を握る、と言う事なのです。
予防、メインテナンスと言うと患者さんは単純にブラッシング指導を受けて、ちょいちょいとクリーニングをして貰っているだけで、歯周病治療を受けていると信じている方がとても多いようです。
しかし、こんなレベルでは全くの初心者、歯周病治療に置いては専門家であり、専門的治療をしているとは全く言えないのです。
90%以上の開業医が歯周病治療ができてない現状では、ブラッシング指導とチョットしたクリーニングだけでも歯周病治療している、と言えてしまうかもしれませんし、患者さんはそう信じて理解しているかも知れません。
が、それが全然違うんですよ!と言う知って欲しい、と言う事なのです。
私は、インプラント治療の普及、一般化を否定するものではありません。
それどころか、過去の20年以上反発されながら、実績を積み上げて理解、普及に努めて来た者です。
しかし、今起こり始めている問題、歯周病治療の普及の伴わないインプラント治療の広がりには大いに危惧を表明する者です。
そして、逆にインプラント治療の普及に伴い歯周病治療が90%以上の開業医にキチンと普及する事を、心から願って止まない者です。
インプラントを契機として歯周病治療に皆さんがチャンと取り組んでくれる、そう言う時代が来る事を心の底から願っています。
その時にこそ、歯科治療全体が国民全体に本当に価値あるものとして認識され、歯科治療が体全体への健康に如何に寄与できているのかの証明がなされる時が来る、と信じています。
一般の方々は、まだまだ現状では、歯科治療が体全体の健康にどれ程貢献できているのか、心から理解できている、とは言い難いでしょう。
しかし、20年以上も前から必死で取り組んで来た一人として言わせていただけるなら、チャンと治療させていただいて来た患者さん達が全身的にも若々しく、同世代の中でも外見、中身供に健康に過ごされている事は断言できるのです。
正直な話、これは実際に経験した者でないと中々理解できないでしょう。
でも、嘘偽りのない本当の話なのです。
慢性的に歯周病があり、お口の中に過剰に菌があるのだとしたら、その菌が放出する毒素、炎症起因物質は常に全身に血流を介して伝わってしまっているのです。
毒素を打ち消す免疫系、肝臓等が丈夫なうちはまだ良いでしょう。
しかし、人は年を取ります。
若いうちからそうやって体に負担を強いていたら、肝臓始め免疫系が疲弊してくるのは避けられないのです。
そして、高齢者になっていよいよ問題が表面化した時には、治すのがとても難しくなってきてしまう。
そこにインプラントが絡んだら、もっともっと難しくなってしまいます。
だからこそ、今危ない、問題が起きてしまってはいけないんですよ、と発言し続けているのです。
私の恩師日本橋の松平邦夫先生は、私が歯科医に成った最初の師匠であり、歯周病のもたらす全身への弊害、危険性を叩き込んで下さった方です。
その事を教わったのは1987年でした。
今2011年。
師匠の危惧した時代が本当に来てしまいました。
四半世紀近く前に、現状で起きる問題を予見された慧眼には恐れ入る他ありません。
松元先生も年を取れば分りますよ、と常々話されていた事が今本当に身に染みて実感させられています。
次に出会った師匠今間司先生には、歯周病治療のイロハ、それに基くインプラント治療を、やはり叩き込んでいただきました。
今間先生の為さったインプラント治療の予後の良さ、素晴らしさは、私のインプラント治療への偏見を見事に拭い去って下さいました。
そして、直接に師事し独り立ちを許された弟子として、私はインプラント歯周病治療に明け暮れて来ました。
恩師亡き後出会った熊本のKIRGの添島先生、福岡の船越先生には、更にレベルアップする基礎をいただきました。
船越先生に導かれて参加したAAPで出会ったDR.ラムはわが生涯の今後に置いて、途轍もなく大きな影響を与えて下さった師匠です。
即時荷重インプラント治療、抜歯即時植立、低侵襲MI外科治療、歯周再生外科治療、今私が専門で取り組んでいる治療内容は、殆どがDR.ラムが基となっています。
そして、MIに目覚めた後に出会った大阪の福西一浩先生、福西先生からご紹介受けた月星先生。
月星先生が導いて下さった歯科用CT3DXによる自己の治療への検証。
月星先生のCEセミナーで出会った、シアトル開業の秋本健先生による、真のグローバルはインプラント情報。
平行して歯を支える組織として重要な骨、歯茎の再生治療の基本を教えて下さった福岡の山道先生、水上先生、茨城の林先生。
今をときめく東京早稲田の同窓の大先輩林先生の患者さんの為のインプラント治療、MIのインプラント治療。
最も最近では、福西先生にやはり導かれた5-Dの面々、船登先生、石川先生、北島先生、南先生による安定した歯周環境と咬合安定の治療概念。
とてもとても沢山の先生方にお世話になって来ました。
弟子として、道を継ぐ者として、私は師匠達ほどの慧眼もあるかどうか怪しいですし、未来への提言もどれほどできるのかどうか分りません。
しかし、今の安易なインプラント治療への傾倒には注意を発信し続けます。
私はお教えをいただいた先生方の概念、臨床を何とか身に付け、総合的に自分の臨床に応用をして、自分とご縁の会った患者さん達だけは必死で守って行こう、と決めています。
今私が目指す臨床は、徹底した患者さんへの痛み、辛さを早く、何ともなく取り除いて差し上げる事です。
そして、最新の成果を見ていると、何とかできているな、と胸を撫で下ろせるかな、と感じられています。
その中で、少なくともインプラントに関わるDRには歯周病治療は徹底していただきたい、と提言します。
私自身は、門を叩かれる者には何時でも開け放っています。
専門家、患者さんを問いません。
学びたい方、治療の相談をされたい方は直接03-3775-0044までお電話いただき、ご予約下さい。
お世話になった師匠達からの恩送りとして、必ず真摯にお力に成る事を我が命に賭けて誓います。