大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

抜歯即時植立即時荷重インプラント実例写真 患者さんに如何に凄いことかは伝わらなくても

2016年05月10日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

今日は残念な話を書きます。

この患者さんは、70代の女性の患者さんです。

3段になっている一番上の写真を診ると、とてもじゃないですが臼歯部は残せない状況で、かなり揺れているし、噛んでもおかしいと言うことで、大事な知人の先生からご紹介受けてインプラント治療をお引き受けしました。

しかし、うちに来てインプラントするのが怖い、嫌だ、義歯でも良いのじゃないか、とお受けした時の経緯とは全く違う状態で、エッお話聴いてた時と違うのですが、とお聞きしたら、その時にはそう思ってたけど、友人とか周囲の方に聞いたらインプラントは恐いものだ、と吹き込まれていて考え直す、と言う心境の変化を持たれて来たのです。

それで、仕方なくうちから電話して、ご紹介先の先生と患者さんが直接話し合って、やっぱり治療した方が良いらしいから、と言う心境の変化で、お約束は一応されて帰られました。

 

それで、順調に治療始まれば良かったのですが、何とこの方、手術のお約束のその日1時間以上もの遅刻をして来られてと言う事件を起こしました。

どうしたのですか?と質問したら、やはり怖いからお断りしようと思って来ました、と言うお返事。

何なんですか?と重ねて聞いたら、又友人が家族が心配している、と言うこと。

 

仕方なく、じゃあ止めましょうかね、と言う話に成り掛けた時に、遅刻事件でどうしているんだろうかでうちのスタッフが色々と気を使って、患者さんのうちの方とかご紹介の先生の方に電話したりしていたからか、今度はご紹介して下さった先生が、丁度電話して下さったのです。

そして、その先生が、自分にとっては母とも思っているような方なので、是非松元先生に治して欲しい、そうじゃないと患者さんが凄く苦労するのが分かり切っている、何回もの手術とか歯が入るのにすら数年先になるとかですよね、と患者さんの代わりに私に対して深く謝罪を繰り返され、患者さんとも電話で話し、電話口でも分かったくらいでしたが涙声で何度も何度もご免なさい、すみません、先生私の顔に免じて、手術してやって下さい、と頼まれてしまったのです。

 

そうなっては、私は断れません。

問題は、患者さんですが、その先生の説得で、もうまな板の上の鯉の気持ちで、手術します、となりました。

 

更なる問題は、1時間以上遅れていること、電話も長かったですから、都合2時間弱開始するのがずれ込んだこと、です。

結果、手術が無事終了したのが、当初の4時(16時)を大幅に越え6時(18時)少し前、に成ってしまいました。

 

私としては、以上のような経緯でしたので、モチベーションは正直下るし、手術内容も抜歯、病巣除去、インプラント植立、骨造成GBR、歯茎と顎堤再建と超難易度を極めるモノで、とても辛い手術になりました。

幸いにも、狙い通りに手術は上手く行き、即時荷重することも出来ると言う、この術前の状態からは想像することすらキチガイと謗りを受けそうな所までやって退けることが出来ました。

 

3段に分かれている写真の中段がその画像です。

 

術前の状態で、僅か1回限りの手術でここまで抜歯から骨再生・顎堤再建を成し遂げインプラントを植立するなんてまず世界レベルでも見れないモノです。

その上、即時荷重の鬼、とまで人から称されている私ですから、見た目上のことも解決して差し上げないとと一番手前のインプラント、丁度小臼歯部で唇の端で見える審美的に気になられる部位に即時荷重することまで成し遂げました。

こんなハイレベルな手術は、世界でもお目に掛かれないモノです。

 

それを、たった1回の手術、しかも低侵襲、安楽的な手術でしましたから、当然翌日の腫れも痛みもない、と言うことも成し遂げています。

 

そして、3段の写真の最下段の画像通りにセラミックの歯が入り、無事に治療は終了しました。

 

ところがです。

この方、この治療が上手く行ったことの有り難さを全然理解出来てません。

その為に、治した部位を大事にする、と言う普通ではないか、と言うことが全くお出来にならない。

 

結果、手前の犬歯の遠心面にプラークの貯留が常時あってカリエスに成ってしまったのです。

 

更に残念なことに、苦心惨憺して顎堤再建した部位にプラークの感染から、インプラント周囲炎に見事にしてしまわれました。

ことの重大性が全く分かられてない患者さんは、磨いているんですけどね、と呑気な返事。

 

正直、リカバリーの治療でこちらがどんなに頑張ったとしてもその成果を維持すること、守ることは望めそうにない、と感じてしまいました。

 

今後のことはどうしたいのか、良く考えて下さい、と言うことで今日はお帰りいただきました。

 

この患者さんの初診時の状態では、一般的治し方をしたら、抜歯して病巣除去して、そこから感染源が消え去る迄4ヶ月以上待つことになるでしょう。

そして、そこから骨造成GBR、サイナスリフト、顎堤再建になって、2回3回の手術で治癒するまで1年待って、初めてインプラント植立手術でしょう。

勿論、即時荷重も出来ませんし、歯が入るまで4か月以上待たねばならない、と言う状況に陥っただろう、と思います。

都合、治療期間は2年越し当たり前、のケースです。

 

ご紹介いただいた先生は専門家で、それが痛いほど分かるから、70過ぎている高齢の女性の患者さんにそんな辛い思いをさせられない、と私を紹介していただいていたのです。

その後期待に添い、私は半年と掛からずにセラミックまで入る、と言う治し方をさせていただき、セラミックが入ることで清掃し易い、と言う状況改善も必死で成し遂げました。

 

でも、患者さんには全然通じないんです。

 

説明の仕方、話し方が悪い、と言われればそうなのかも知れません。

 

しかし、娘とも思っている先生から説明受けて紹介されて来た方で、来る以前にも相当に説明は聴いている筈です。

 

なので、失礼ですが、この患者さん自身の聴き方、傾聴の仕方に問題がある、と言わざるを得ません。

 

正直に書くと、この手の患者さんは良く居ます。

 

人の話をチャンと聴けない方。

失礼ですが、そう言う方は苦労するだろうな、と思います。

 

冒頭にも書きましたように、残念な話でした。

 

もし、他山の石にしていただけるなら、それなりのお役目は果たせたかな、と嬉しく思います。

 

より良い医療の実現、患者さんと医療側との関係が築ければ、と願っています。

 

その為に、駄文が少しでもお役に立てれば幸いです。

 


5月9日(月)のつぶやき

2016年05月10日 | Weblog