インプラント治療がは痛くて大変なモノ、と言う受け取られ方をすることが、まだまだ本当に多いです。
当院にご相談に初めて来られる患者さんも、他で治療を受けて来て大変だったとか、まだ治療は受けていなくても周りの噂で辛かった、と言うお話を聴かされて、と言う方が殆どになって来ています。
やはりインプラント治療は手術が伴う治療ですから、痛くて大変なモノ、と言う感じ方は、かなり正しい姿と言って間違いないでしょう。
しかし、ネット内でのインプラントの宣伝を見ていると、軒並み痛くないように配慮、身体に優しい低侵襲を徹底しています、と言う所ばかりが目立ちます。
これはいったいどう言うことなんでしょうか?
勿論、中にはそう言う宣伝している医院で治療受けて来た、と言う患者さんもご相談にお越しに成ります。
そして、残念ながら、やはり痛かった辛かった、ネット内で書いてあることは期待ほどではなかった、と言うことを聞かされます。
これに関しては、私自身も身を引き締めなければならない話で、ご期待に完全に添えるかどうかはやってみないと分かりません、としかお話で来ていません。
ただ、私に出来ることは当院での実績、実例とかをお見せすることで、下顎の親知らずの抜歯後でも腫れてない写真とか、そこまで痛くて辛かったと言う患者さんはいません、と言うお話だけはさせていただいています。
こう言う実例写真をお見せして、当院では本当に身体にとって負担を強いない、優しい低侵襲手術をしています、と言うお話をします。
そうすると、最近の患者さんは良く勉強しておられる方が多いので、こう言う手術では通常腫れ上がること、痛むことを知っているので、これで腫らさないレベルが本当にとても高いレベルの低侵襲手術である、とご理解下さるのです。
それでも、自分の手術がこう言う患者さん達と同じようにして貰えるのか、と言うことに関しては半信半疑であることの方が殆どのようですが。
で、何とか信じていただくようにお話をして、お任せいただいて手術をさせていただく、と言う段取りになります。
そうして、実際に手術を受けていただいた後、本当に患者さんが安心されるのは2週間後とか3週間後であることが多いです。
実際に、手術翌日とか翌々日とかでちゃんと腫らさない、痛がらせない手術が出来ていたとしても、本当にもう大丈夫なんですね、と安心されるのにかなりのタイムラグがあるのが実際の所のようです。
患者さんの心理、と言うモノは私にはなかなか把握し切れません。
私の気持ち的に本当の所で書くと、これだけの低侵襲の手術出来る所はまずないだろうし、ちゃんと腫らさない痛がらせない手術成功させているんだけどな・・・だったりします。
他所の手術受けて来た患者さんは、私との違いにとても驚かれます。
松元先生は本当に凄い、ゴッドハンドですね、などと褒めて下さる方もたまにいます。
そう言う時には有頂天になって嬉しいモノです。
でも、私の手術が初めて、と言う患者さんでは正直難しいなー、と嘆くこともあります。
痛くない(今は)、腫れてない(でもよく見れば浮腫んでる気がする)、と言う反応の方も少なくないです。
心配なんでしょうね、やっぱり。
でも、素直に成果が出ていることは受け止めて欲しいなー、その方が体の免疫力とか治癒力も上がって良い反応が進むのになー、と私は思ってしまったりします。
そう言う意味では、他所で手術受けて来られた患者さんほど私は有難いですね。
価値とか有難さを理解してくだされるので。
結局、正しい解決方法は、本当のことを皆が知っていると言う状態にすること、なることなんでしょうね。
でも、そう言うのって現実性が余りない、と思います。
何しろ、上でも書いているようにネット内では夢のようなお話が宣伝されていますから。
でもね、鎮静して楽に手術ったって麻酔から覚めたら、手術の技量で腫れ痛みが出ますから。
そしてその方がずっと辛いですから。
経験された患者さんから聴かされた話です。
短い時間で手術だから安心かと思っていたら、それも違った、と言うのも聴きました。
要は、身体に如何に負担させないか、手術と言う傷口が出来てしまったのを身体に気付かせないか、なんです。
それが出来ると、本当に腫れないし痛まないです。
ある意味、身体を騙す、何時傷付けられたの?傷付けられたの本当に?と言うレベルで手術をする、出来ること、なんです。
私は、そう言う手術をもっともっと追究し続けたい、と心底願っています。
患者さんが、本当に手術したんですか?と言うレベルの手術が出来るようになりたい、本気で。
現実世界がまだまだ理想に伴わないモノなら、本当の理想を追求し実現して見せたい、と願っています。
だから、手術したら直ぐに綺麗な歯が入る即時荷重インプラント治療もし続けているし、同時の顎堤再建、歯周再生手術もし続け向上をさせようと必死です。
毎回毎回自分のベストを更新し続ける、そう言う気概で臨んでいます。
本気で、私は命を懸けて突き進んでいます。
メスを握れなくなる、身体が付いていけなくなるその日まで。
PS:メスが握れなくなったとしても、その後私には総義歯治療の道を極める、と言う永遠の命題がありますので、歯科医として生涯現役を貫く所存です。