私は総義歯臨床家の端くれにいるので、舌房狭くする歯冠は大嫌い。
でも、技工士さんとか、同業の先生方も、一般的には歯列を小さ目に、スッキリしたお顔の感じに仕上げるのを好む。
だから駄目なんだ、と言っても通じない。
舌房狭くするのは害が大きいので、本当に止めて欲しい。
インプラント技工でも、植立自体が既に歯列狭くする植立する方が大多数。
何故なら、歯を失ってしまった顎堤は頬側、唇側が吸収してアーチが元々狭くなるから。
それなのに、それを元にして補綴考えるから、とたんに舌房が狭くなる。
一流の総義歯臨床家で、舌房を狭くする方は皆無な筈。
しかし、失礼ながら総義歯をチャンとマスターしている方は1割もいない。
だから、舌房が狭い、補綴の概念がずれている、と言っても殆どの方には通じない。
歯周病治療も、ちゃんとしている出来ている方が1割もいない。
だから、インプラントは入っているのに、歯周ポケットが凄く残存していて、歯周ポケットからプラークが沢山出て来る。
何かが間違っている。
これでは、治せば治すほど悪くなる、と言う言説に一理ある、と言わざるを得ない。
こんな腐った業界を正したい、と思って、私は勉強し続けるし、海外にも出掛ける。
バイアスの掛からない、ちゃんとしたことが知りたいから。
リアルに、本当のことを知りたい。
そして、得た知識とかは平気で、下へ教えてしまおう。
そうして、生涯現役で頑張り続けて、どんなことまで出来るようになるのか、何処まで自分が行けるのだろうか、と言うことが私の最大の関心事。
悲しい位、努力が報われないことも時にはあるけれど、上を向いて、前を向いて行こう。
行くしかない・・・