インプラントはしたいけど、骨がないから骨を造らないといけないと言われて躊躇してしまう方。
特にサイナスリフトしなければいけない、と言われてしまった方。
ネットで散々調べたら、サイナスリフトって腫れたり痛んだいして大変だ、と心配になってしまってますよね。
又、骨造成GBR手術も、辛い経験させられてしまう、と言う評判も読んでしまっていることでしょう。
でも、そんな辛い手術をしないでもインプラントできるし、骨も造れる方法があるんです。
それが今日のレントゲン写真の患者さんのやり方です。
この患者さんも、第一大臼歯が駄目になって、インプラントを考えられたそうです。
が、こんなに骨がなくなってては骨造成GBRとかサイナスリフトとかしなければできない、と説明をされたそうです。
治療期間も2年掛かりになる、と言われたと言うことです。
それでは堪らない、と言うことで、やはりネット検索して私を探し当て、ご相談に来られました。
さすがに私もこの患者さんのCTを拝見して、これは難しいな、と思いました。
直ぐに歯が入るインプラント手術をしてくれる、と言うご期待をされて来られた方でしたが、その後期待に応えられる可能性はかなり低い、とお答えしました。
でも、何とかインプラントを腫れない痛くない、辛い思いをさせない手術で埋めて差し上げて、周囲に骨造成GBRもできるだろう、と言う説明はしました。
有り難いことに、患者さんはそれでも良い、と言って下さり、ただ手術は1回限りで痛くしないでできるんですよね、と念を押されました。
それに対して、私はそれは大丈夫です、とお約束しました。
通常ここまで骨がないと、インプラントを抜歯即時ですることはまず不可能です。
でも、私には口蓋側の上顎の骨に厚みがあって、そこにインプラントのネジを噛み込ませられれば植立できるだろう、と言う計算がありました。
そして、抜歯と同時に病巣も綺麗に取り、そこに骨材を充填すれば、顎堤再建できる、つまり骨造成GBRもできるだろう、と計画しました。
更に、初期固定が35N以上得られれば、直ぐに歯も付けてあげられる、即時荷重できるかも知れない、と高望みな計画も入れました。
ところが、手術当日、抜歯直後のCT撮影をして、愕然としました。
これはかなり厳しいな、と。
慎重に慎重を重ね、骨のある所を狙ってインプラントホールを形成し、所定の形成が何とかできました。
よしインプラント植立だ、と用心深く植立して行ったのですが、ギリギリ35Nを超えることができませんでした・・・
本当に後少し、と言うところまで行ったのですが、届きませんでした。
仕方がありません。
直ぐに歯が入る、即時荷重インプラントは断念しました。
それが上記のCTレントゲン写真でも写っていますね。
インプラントにヒーリングキャップ、と言う蓋をしただけの状態です。
でも、ちゃんとインプラント周囲に骨造成、顎堤再建をできています。
なので、手術の成功としては90点以上、付けられます。
そして最後のが、セラミック冠が装着されてる状態です。
ここまで9ヶ月掛かってしまいました。
さすがに骨がこれだけないと、固まってしっかりするまでには時間が掛かりました。
でも、サイナスリフト手術して、インプラントして、2次オペしてだったら、2年計画でしたから、と患者さんは喜んで下さいました。
勿論、その間、他の虫歯とか歯周病の治療とか、でお口の改善をしっかりとさせていただきました。
この患者さんのインプラント治療でも、何とか辛い痛い怖い思いをさせることなく、無事解決することができました。
誰でも、痛い腫れる、怖い手術は嫌です。
ですから、そうならないような治し方、手術の仕方に、工夫を重ねています。
患者さんにとって、インプラントの手術、親知らずの抜歯、歯周病再生手術が気の重いモノにならない社会を実現したい、と願っています。
インプラント、親知らず、歯周病、骨が足りない、などでお悩みの方、どうぞご相談にお越し下さい。
必ずお力になれるようにします。