のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

日本昔話フォーエバー

2018-01-13 11:23:58 | 歌舞伎も好きです


新春歌舞伎公演・夜の部、
観てきました。@新橋演舞場


携帯電話会社の会員特典サイトにて、
かなりお得にゲットしたチケットで。

市川海老蔵の長女・麗禾ちゃんが
出るからラッキー♪
演目のひとつ『鬼ヶ島』は、
前にも観たことあるけどね…
くらいの軽い気持ちで、
実は特に期待せず。

ところが、どっこい。
何なの、この感動巨編は

もちろん若干緩慢で長いなと
思う部分もあったけど、
想像以上に見応えがあり、
終演後、ちょっと打ちのめされました。

脚本 宮沢章夫
演出 宮本亜門

浦島太郎、桃太郎、一寸法師、
花咲か爺さん、かぐや姫…
おなじみの日本昔話を
現代的な解釈で彩りつつリンクさせた
通し狂言。

「わたしの名前は、、、、
(何拍かタメてから)かぐや姫〜」

幼少期のかぐや姫を演じる、
6歳の麗禾ちゃんのセリフ回しは、
先日の密着特番で見た初日の映像より、
明らかに進化していた。

舞台は生もの、毎日同じではない、
同じでは意味がないと、
幼いながら知っているのだ。
すごいなぁ

出ずっぱりの海老蔵は、
相変わらずハンパないオーラ。
日々闘う(自分とも世間とも)
孤高な者だけが放つ…
早い話が稀代のスターオーラ。
波瀾万丈な経験を糧に、
今後ますます輝きを増すこと確実。

終盤、かぐや姫が天に帰る場では、
観客の誰もが、かぐや姫に麻央さんを
重ねたに違いない。
アチコチからすすり泣きも。

随所にプロジェクションマッピングを
駆使したヴィジュアルも新鮮。
今後は古典演目にも導入されたりして?

歌舞伎の舞台では、
よく桜吹雪が舞うが、
今回ほど派手なのは見たことがない。
客席全体、タライをひっくり返した的、
花びらの土砂降りだった。笑。


その普遍性に気づき、
日本昔話を改めて読み直したくなるようなスケール大の力作舞台。
当初、買わないつもりだった筋書きも、
幕間に買いに走った。
作曲家連に福岡ユタカさんの名前発見。

80年代、仕事で頻繁に
デビュー前のバンドのデモテープを
聞く機会があり、
ダントツに衝撃を受けたのが、
福岡さん率いるPINKだった。
音のカッコ良さ大人っぽさ、
原始の源から響いてくるような歌声。
(一般ウケはしなかったけど)

たぶん今回のフィナーレ曲?
(違ってたらすんません)

歌舞伎はいつも家族と観てきた。
若い頃は祖母、母と、
ここ10数年は母と。

母が亡くなった今、
幕間に感想を分かち合う人がいない。
(って、両隣りの知らない人とも、
ちょこちょこ盛り上がったけど。笑)

歌舞伎仲間をつくりたいが、
歌舞伎が好きそうな友達は、
お勤めで平日行けないし、
人気公演の土日チケットは争奪戦だ。

そもそも歌舞伎の上演時間帯って、
お客を選ぶよね。

友達が定年になるのを
待つしかないかぁ
(あと数年の辛抱。笑)


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