のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

懐かしの町を散策

2018-01-27 14:36:56 | ひとりごと


父が入院したため、
面会場所が老人ホームから、
病院に変わった。

所在地は偶然にも、
半世紀以上も昔、
家族で暮らしていた町。

面会後、懐かしのエリアを
つい散策してしまう。

昔から交通の便も普通に良い、
東京都下の賑やかな町だったが、
今や暮らしに便利な店や施設が
軒並み網羅された庶民的なプチ都会。
半世紀前の面影も、ほぼない。

が、駅前にそびえる
ショッピングモールを通り抜け、
裏手に出た瞬間、ハッとする光景が。

あ、この鰻屋さん、もしかして…

このすぐ近くに、
司法書士事務所を構えていた祖父が、
よく鰻をご馳走してくれたっけ。

店から脱走(?)した鰻が
手前に流れる小川を泳いでいて、
父が捕まえたこともあった。笑。

思えば、物心しっかりついてからの
子供時代を丸っと過ごしたこの町には、
思い出がぎっしりなのだ。

「子供たちよ、
子供時代をしっかり楽しんで。
大人になったとき、
老人になったとき、
あなたを支えてくれるのは、
子供時代のあなたです」

とは、児童文学者、
故・石井桃子さんの名言だが、
(のり屋のうろ憶えなので、
一言一句、正確ではないですが)
たしかに自分は子供時代の思い出に、
いつも支えられてきた気がする。

いや、むしろ、
自分の本質の本質は、
子供の頃から何も変わってないかも

脱走鰻が遊泳していた小川は
残念ながら、なくなっていたけどね。


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