のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

重みと軽やかさと

2018-06-12 00:54:18 | 大好きな絵


先々週のEテレ『日曜美術館』、
染色家・柚木沙弥郎特集、
感銘を受けました。

大らかなカタチ、斬新な配色…
その作品群はもちろんのこと、
柚木さんご自身の人となりにも。

なんと、95歳でひとり暮らし。
(お身内やヘルパーのサポートを
受けながらとはいえ)

窓辺に飾ったアートピースの穴から、
毎朝、朝日がこぼれるのを見るたび、
希望が湧くとおっしゃる、
魂の瑞々しさよ!


こんな95歳になりたいものだ。
(が、自分は到底、
そこまで長生きしそうにない。
丈夫で長生きしたがりだった父でさえ、
94で亡くなったから)

飄々とした印象の柚木さんだが、
還暦過ぎまで窮屈な気持ちで
生きていたというのも驚き。
「昔は神経質で近寄り難かった」
という教え子の証言も。

鷹揚さと気難しさ、
どちらも柚木さんの本質なんだと思う。
(激しく僭越ながら、
自分にも身に覚えがあるから。笑)

柚木さんの作品を知ったのは5年ほど前、きっかけはクッキーでした。

ネットで犬や猫のカタチのスイーツを
探していて、
とあるサイトに辿りつき…

そのパッケージに描かれた絵が、
柚木さん作だったのだ。

柚木さんのお孫さんが営む
手作りスイーツ店。
プレーン味とココア味の
素朴な猫型クッキーが美味しかった。

空き箱は今、マイ宝物入れに。
チラッ。笑。


柚木さんの作品集、
アマゾ◯では既に完売で、
中古の高額出品しかなく、
入手は諦めかけていたが…

ダメモトで別のネット書店に
発注をかけてみたら、
なんと昨日、正価の新品が届いた

90余年の重みと、
軽やかな精神が共存した、
自由でカッコいい作品集です



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